原題 | THE DESCENDANTS |
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制作年・国 | 2011年 アメリカ |
上映時間 | 1時間55分 |
監督 | アレクサンダー・ペイン |
出演 | ジョージ・クルーニー、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー |
公開日、上映劇場 | 2012年5月18日(金)~TOHOシネマズ (日劇、梅田、なんば、二条、西宮OS)ほか全国ロードショー |
(C) 2011 Twentieth Century Fox
~軽やかに語られる、人生の深い味わい~
仕事にかまけて家庭を放たらかしにしてきた男。妻とは数ヶ月口を利かず、二人の娘ともしっくりいってない。そんなとき妻が事故で昏睡状態に。ベッドに横たわる妻を見つめながら、目覚めたらやり直そうと決意するが、そんなとき娘から妻が浮気していたことを知らされる…。
ジョージ・クルーニーが、ダメ親父を哀愁たっぷりに演じてるなんていう前情報を聞いていたときは、もっとフザケた作品かと思っていたが、そうじゃなかった。それなりに堅実だと思っていた人生が足元から音を立てて崩れたとき、人はどうやって立ち直るのか。一旦途切れかけた絆は取り戻せるものなのか。ハワイを舞台に、王族の末裔という主人公の設定がそこに生かされるが、それは一つの象徴で、描かれている問題は誰もが身につまされる。良くも悪くも完全な人間なんていない、でも、だからこそ人間は尊いのだということを笑って観ているうちに心に染みこませる、『サイド・ウェイ』などのアレクサンダー・ペイン監督のまさに独壇場とも言える仕上がり。クルーニーも素晴らしいが、二人の娘の達者な演技と、ラストシーンのハワイアン・ケルトへの思いが胸に残る。(春岡 勇二)
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