原題 | TITANIC 3D |
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制作年・国 | 2012年 アメリカ |
上映時間 | 3時間15分 |
監督 | ジェームズ・キャメロン |
出演 | レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼイン、キャシー・ベイツ、フランシス・フィッシャー、ビル・バクストン、バーナード・ヒル、ジョナサン・ハイド 他 |
公開日、上映劇場 | 2012年4月4日より先行上映・7日より109シネマズほか全国にて公開 |
ケイト・ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオに演技をつけるジェームズ・キャメロン監督
(C) 2012 Twentieth Century Fox
~3Dで甦る不朽の名作!悲運のタイタニック号に秘められた愛の物語~
1912年4月15日、イギリスのサウザンプトンからアメリカ・ニューヨークを目指していたタイタニック号は、北太西洋上で氷山に衝突して沈没した。乗客・乗員合わせて2223人のうち助かったのは706人、1517人の犠牲者を出した海運史上最悪の事故となった。しかも、タイタニック号はこれが処女航海だったというから、当時世界最大級の豪華客船がまさか沈没するなど誰も予想だにしなかっただろう。
多くの人々の夢と希望を乗せたタイタニック号の悲劇は、事故直後から何本も映画化されてきたが、やはり1997年公開・ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』ほど記憶に残る映画はない。公開当時、全世界興行成績№1、観客動員数№1、アカデミー賞受賞数№1、他あらゆる記録を塗り替え金字塔を打ち立ててきた超メガヒット作。大阪梅田のナビオ劇場(現在のTOHOシネマズ梅田)では、1年以上にも及ぶ超ロングランとなり、世界一の興行収入を弾き出したとか!?(どんだけ大阪の人はこの映画見とんねん!?)。
公開当初長蛇の列でやっとの思いで観られた方も多いと思う。当時23歳のレオナルド・ディカプリオと22歳のケイト・ウィンスレットの初々しい美しさと、若くほとばしるような情熱に感動し、陶酔のうちに一生忘れられない名作となった。劇場で観て、TVやDVDでも見て、メイキングフィルムまで見て、はてまた左の写真のような“タイタニックごっこ”したり、これほど知り尽くされた映画も珍しい。なかばメジャー大作映画の代名詞ともなり、パロディ化されることも多かった。
その名作が、2012年4月7日、15年ぶりに3Dで甦る。本格的な3D映画の口火をきった大ヒット作『アバタ―』のジェームズ・キャメロン監督が、長年のキャリアと情熱をこめて1年がかりで製作。新たに生まれ変わった『タイタニック』に改めて心を奪われる。そして、なぜこれほどまでにこの映画に惹かれるのか、その理由を再認識することとなる。
この映画は、単なる大スペクタクルのパニック映画に終始していない。豪華客船上で展開される身分違いの恋、社会構成のひずみ、明確な人物描写、事故時の対応の違いで人間性や道徳観を明確に描写、ダイナミックな沈没シーンとそれらの心情を抑揚するような音楽、すべてが記憶に残る印象深さを醸し出している。 何より、19歳のジャック(レオナルド・ディカプリオ)と17歳のローズ(ケイト・ウィンスレット)の身分を越えたラブストーリーに魅了され、試練の多いふたりの恋の行方とタイタニック号の惨劇に、命あるうちに愛し合うことの尊さを実感する。カップルで観るには最適な映画ともいえる。
今見ても全く遜色ないのも、作品本来の質の高さと3D技術の成果といえる。 あなたはあの時どこで誰とこの映画を見ただろうか? あの頃の思い出が甦る共に、あなたの心を再び新鮮な感動で満たしてくれることだろう。これほどの名作を知らない若者は必見の映画。またTVでしか見ていない方は、まだこの映画のすべてを見たとは言えない。この醍醐味と感動は劇場でしか味わえない。そして、その後大スターへの道を歩むレオナルド・ディカプリオのため息が出るような美少年ぶりを是非ご堪能下さい。
(河田 真喜子)
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(C) 2012 Twentieth Century Fox