原題 | BRIDESMAIDS |
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制作年・国 | 2012年 アメリカ |
上映時間 | 2時間5分 |
監督 | ポール・フェイグ |
出演 | クリステン・ウィグ、マーヤ・ルドルフ、メリッサ・マッカーシー、ローズ・バーンほか |
公開日、上映劇場 | 2012年4月28日(土)~ヒューマントラストシネマ渋谷、銀座テアトルシネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田、MOVIX京都、シネ・リーブル神戸ほか全国ロードショー |
(C) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
~とんでもハプニング続出の七転八倒コメディ~
いやはや、過激な下ネタに、ちょいとお下劣なエピソードも交え、でも、カラッとしてて、日常の憂さを吹き飛ばしてくれるこんなコメディが、女性たちの手で書かれたことに驚きつつも拍手!主演のクリステン・ウィグも脚本を手がけていて、本年度アカデミー賞脚本賞にノミネートされた。その面白さをぜひスクリーンで堪能してほしい。
自身で開業した手作りケーキの店が閉店に追い込まれ、恋人には去られ、自己チュー男とたまに一夜を共にするだけ、という、充実感とは程遠い日々を送る独身女性のアニー。ある日、大親友のリリアンが結婚することになり、ブライズメイズ(花嫁介添人)のまとめ役を引き受けることにしたが、これが思いも寄らぬ大騒動を呼び起こしてしまう…。
アニーや他のブライズメイズ、リリアンの間で起こる感情の寄せ波と引き波、その描き方が実にリアルだ。特に、アニーの置かれた状況を見て、「うん、ワカルよねえ!」と共感する人は多いかもしれない。親友の婚約に祝福を送りつつも、どこからか漂ってくる寂しさ、家庭もお金も美貌にも恵まれた仕切り上手の女性へのいら立ちとライバル意識、自分の人生がうまく行っていないなあと思った時の捨て鉢な気分や自己不信…。これらを繊細にすくい上げながら、少しのペーソスにたっぷりのユーモアをブレンドさせているところがいい。アニーが招く数々のハプニングの中でも、極めつけは、ブラジル料理店での食後にブライダル・ショップに寄るシーン。笑い過ぎておなかの皮が引きつれ、苦しくなったほど。
個性豊かな女優たちの多くが、カリフォルニアで結成された即興コメディ集団『グラウンドリングス』の出身で、監督自身も以前はスタンダップ・コメディアンだったという。いわば、コメディの表も裏も知り尽くした人たちによる合作映画なのだから、面白くないわけがない。しかも、ちゃんとほのぼのとさせてくれる結末も用意され、手抜かりなし!(宮田 彩未)
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