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『道~白磁の人~』高橋伴明監督、吉沢悠、オープニングセレモニー登壇

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9日19時から大阪市北区の梅田ブルク7で、大阪アジアン映画祭オープニング作品『道~白磁の人~』のワールドプレミア上映とオープニングセレモニーが行われた。最初に台湾からの来日ゲストとしてコンペティション部門『父の子守歌』のチャン・シーハオ監督と特別招待作品部門『星空』のトム・リン監督が登壇。東日本大震災を題材にした作品がワールドプレミア上映されるチャン・シーハオ監督は、「飛行機から降りてそのまま会場に来ました。」とユーモアいっぱいに挨拶した。『九月に降る雪』同様ファンタスティックな青春ストーリーがジャパンプレミア上映されるトム・リン監督も、最新作『星空』が当映画祭に招待されたことへの喜びを語った。

 

op-2.jpgそして、日本統治時代の朝鮮半島を舞台に、朝鮮工芸の継承に努め、朝鮮の人たちと真の友情を育んだ浅川巧の人生を感動的に描いた『道~白磁の人~』の高橋伴明監督と主人公浅川巧役の吉沢悠が登壇。満席のファンから熱い拍手が沸き起こった。

高橋伴明監督は、「映画監督をして40年、結婚して30年の節目の年で、映画監督を辞めたいと思ったときもありましたが、妻(高橋恵子)に『私は映画監督と結婚したのよ。』と言われたんです。今日ここに映画監督として立てたことをうれしく思います。今回の映画は直球を投げました。」と笑顔で挨拶。吉沢悠は「私は33歳になりますが、浅川さんのすばらしい功績を知りませんでした。今皆さんもこの映画を観て浅川さんを知るきっかけになってくれれば。」と役柄同様実直な面持ちで挨拶した。本作で韓国語も披露している吉沢悠は、共演者で親友役のペ・スビンと日頃は得意の英語でコミュニケーションを取りながら、時には現場に内緒で夜に共通の趣味である釣りをしていたとプライベートでも微笑ましいエピソードを披露。高橋伴明監督と初タグを組んで、最初は怖いイメージがあったが現場では声を荒立てることもなく、とても自由にやらせてもらったと監督への感想を語った。

韓国人スタッフに囲まれての撮影となった高橋伴明監督は、一番楽しかったことが「みんなで食事に行ったこと。キムチとマッコリさえあれば。」映画人として国を超えても心が通じることを身をもって体験したという。

最後に高橋伴明監督が「日韓併合時代、日本が朝鮮を強制的に植民地化したことが尾を引いている気がします。表面的ではなく、根本的に分かり合うメッセージとして受け取ってもらえればうれしいです。」と挨拶し、感動のワールドプレミア上映へとバトンタッチした。

 

第7回大阪アジアン映画祭コンペティション部門上映、特別招待作品部門上映、インディ・フォーラム部門上映は18日までシネ・ヌーヴォ(九条)、梅田ガーデンシネマ(梅田)、HEPホール(梅田)、14日からはABCホール(福島)、プラネット・スタジオ・プラスワン(中津)で上映が行われる。今年は香港返還15周年を記念した特別企画『香港映画祭』も同時開催。香港から監督やプロデューサーを迎え、ジョニー・トー監督最新作の『高海抜の夜』上映&トークイベントが行われるHONG KONG NIGHTなど、最新香港映画を堪能できるプログラムにも注目だ。

他にも、ヴェネチア、ベルリン映画祭で話題沸騰!日本統治下における台湾最大の抗日暴動事件を起こした先住民の物語を壮大な二部作に仕上げた台湾映画『セデック・バレ 太陽旗』、『セデック・バレ 虹の橋』を完全版で上映。アジアのアカデミー賞、アジアン・フィルム・アワードに監督賞、主演男優賞で堂々ノミネートされたインドネシア映画『ラブリー・マン』、ウォン・カーウァイ監督最新作の武術顧問を担当しているシュー・ハオフェン監督の斬新な武侠映画『刀のアイデンティティー』など期待と興奮の話題作が目白押しだ。

今年から創設されたインディー・フォーラム部門では、CO2助成監督作品のワールドプレミア上映をはじめ、イン・リャン監督がワンカットで撮影した四川省バス事故の遺族を描いた『慰問』などの海外インディペンデント作品も上映される。多彩なゲストを迎えたアジアンミーティングも見逃せない。

 

チケットは指定席1回券前売、当日共に1300円、共通自由席前売1100円、当日1300円

共通自由席3回券前売3000円、当日3600円

詳細は大阪アジアン映画祭運営事務局まで

TEL 06-6373-1225 http://www.oaff.jp/

 

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