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記者会見レポート
『ウルフマン』主演のベニチオ・デル・トロ来日記者会見

(c) 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
『ウルフマン』

監督:ジョー・ジョンストン 「ジュラシック・パークIII」
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー 「セブン」
   デヴィッド・セルフ 「ロード・トゥ・パーディション」
特殊メイク:リック・ベイカー 「PLANET OF THE APES 猿の惑星」
出演:ベニチオ・デル・トロ 「チェ 28歳の革命」
    「チェ 39歳別れの手紙」、
    アンソニー・ホプキンス 「羊たちの沈黙」「ハンニバル」、
    エミリー・ブラント 「プラダを着た悪魔」、
    ヒューゴ・ウィーヴィング 「マトリックス」シリーズ
配給:東宝東和 

2010年4月23日(金)〜TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
作品紹介⇒ こちら
公式サイト⇒ http://wolfman-movie.jp/

『ウルフマン』満月の夜に来日、 ベニチオ・デル・トロ 記者会見レポート

 4/23(金)公開の『ウルフマン』のプロモーションのため、ベニチオ・デル・トロが来日し、ペニンシュラ東京ザ・グランドボールルームにて記者会見を行ないました。
 マイケル・ジャクソンの「スリラー」などで知られる特殊メイクのリック・ベイカーとのクリエイティブや、アンソニー・ホプキンスとの共演秘話をはじめ、主演のみならず自ら製作も務めた本作への思い入れを、ユーモアを交えながら熱く語りました。
 余談として、奇しくも"ウルフマン=デル・トロ"が日本に到着したのは満月の夜。月の引力が最も強くなるこの時期、その神秘なる力が導いたのか、多数のマスコミが駆けつけ、その数スチール50名、ムービー15名、記者総数150名となり、記者会見場は満席に。女性記者さん達の多い来日記者会見となりました。

【記者会見Q&A】
Q:一年ぶり3度目の来日ですが、日本はいかがですか?
A(ベニチオ・デル・トロ):とても良い気分です。日本に来る度、日本はとても良い所だと感じます。日本の映画ファンは映画をとても大切にしてくれています。

Q:先日行われたバンクーバーオリンピックはご覧になりましたか?
A:どんなスポーツも好きですが、夏も冬もオリンピックは見ます。スポーツも映画もチームワークがとても大切なのでそういうところは似ていると思います。

Q:映画がパワフルでとても素晴らしかったですが、今回製作・主演をやられてますが、なぜ今「ウルフマン」をリメイクしようと思ったのですか?
A:僕が狼みたいだからです(笑)1941年に制作されたオリジナルの「ウルフマン」はそれ以降リメイクされたことはありませんでした。僕はオリジナルの「ウルフマン」の大ファンだったので、ユニバーサルに制作を申し出ました。「ウルフマン」を現代的にアップデートしたいと思っていたからです。

Q:映画がパワフルでとても素晴らしかったですが、今回製作・主演をやられてますが、なぜ今「ウルフマン」をリメイクしようと思ったのですか?
A:僕が狼みたいだからです(笑)1941年に制作されたオリジナルの「ウルフマン」はそれ以降リメイクされたことはありませんでした。僕はオリジナルの「ウルフマン」の大ファンだったので、ユニバーサルに制作を申し出ました。「ウルフマン」を現代的にアップデートしたいと思っていたからです。

Q:リメイクする際にどのような映画にしたいと思いましたか?
A:カラーで作りたいと思いました(笑)よりアグレッシブに、より暴力的にしたいと思ったし、現代的にしたかったです。また、若い世代に見てもらえるようにしたかったです。トップクラスのスタッフ達に作ってほしいと思い、脚本家のアンドリューに依頼しました。彼はオリジナルと違った形で父と子の関係、恋愛の要素、エンディングを書き上げました。しかし、オリジナルに忠実なディテールも残してくれた。オリジナルにオマージュを捧げたかったのです。最終的にはオリジナル作を再発見できる映画となりました。

Q:特殊メイクを楽しんだそうですがその感想はいかがでしたか?
A:メイクを担当したリック・ベイカーは世界最高峰の特殊メイクアップアーティストです。朝彼がメイクする時間が僕はとても楽しみでした。ただ、メイクを取るときは苦痛な時間でした。メイクをするのに4時間かかり、落とすのには2時間かかります。ほかの人は仕事が終わったら終わりなのですが、僕は仕事が終わってから人より2時間かかるのです。またその特殊メイクは強力な接着剤のようなものなので顔につけているので毎回取るときはとても痛いのです。初めてこの特殊メイクを見たときはうちで飼っている犬(セントバーナード)にそっくりだなあと思いました。

Q:デル・トロさんはとてもセクシーですがご自身が考えているセクシーとは何だと思いますか?
A:セクシーかセクシーでないかというのはもって生まれたものではないでしょうか。トレーニングで鍛えられるものではないので両親に感謝したいです。

Q:日本でも狼男のような昔話があるのですが、なぜこのような物語は昔から人々の心を惹きつけているのでしょうか?
A:ギリシャ神話の古代までさかのぼって、人間は様々な種類の動物やモンスターの物語を作ってきました。人間が狼以外にも動物に変身する物語が世界中にあるのはそれらに対する憧れや畏敬の気持ちを持っているからじゃないかと思います。

Q:日本では草食系男子という言葉が流行っていますが、デル・トロさんは肉食系ですか?草食系ですか?
A:相手の女性によります。相手の女性次第で私は草食になったり肉食になったりします。

Q:CG全盛の今の時代にリック・ベイカーを起用した理由を教えてください。
A:オリジナルにオマージュを捧げたかったからです。オリジナルではジャック・ピアーズというスタッフが素晴らしい仕事をしていました。私は元々CGはメイクのサポートをするべきだと考えています。今回は昔風の映画を作りたかったし、リックは完全主義者なので昔の手法を使いながら、最新の技術も使い完璧なものを作り上げました。

Q:アンソニー・ホプキンスとの共演はいかがでしたか?
A:僕はアンソニー・ホプキンスの何十年来のファンだったので、夢が叶ったような気分でした。彼と初めて会ったとき、「ニクソンが来た」と思いました。彼との共演は一番前の席で野球を見ているように興奮しました。

Q:今回監督が撮影開始直前に変更したと聞いていますがそのいきさつを教えてください。
A:当初の監督のロマニクが考えていた「ウルフマン」は今回のものとはだいぶ違いました。彼の考えていた"ローレンス"は怒りを抱えていて自己中心的なキャラクターでした。監督が変更になったいきさつは私には分かりませんが、ジョー・ジョンストンが作り上げた"ローレンス"はよりシリアスになっていました。
【ベニチオ・デル・トロ プロフィール】
 1967年2月19日、43歳。プエルトリコ生まれ。スティーヴン・ソダーバーグ監督の『トラフィック』(00)でアカデミー賞の助演男優賞を受賞。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『21グラム』(03)で再び同賞にノミネートされたのち、ソダーバーグ監督の『チェ 28歳の革命』(08)と『チェ 39歳 別れの手紙』(08)でカンヌ映画祭の主演男優賞を受賞。

【ストーリー】
太古の昔、人間は月と、恐ろしい約束を交わしてしまった――。
 19世紀末の英国。兄の行方不明の知らせを受けた人気俳優のローレンスは、25年ぶりに帰郷することになる。到着早々、無残に切り裂かれた兄の遺体と対面することになったローレンスは、怒りと悲しみを胸に犯人の捜索を開始。だが、志半ばにして"ウルフマン"の襲撃を受けた彼は、自らもウルフマンに変貌し、満月の夜に残虐行為を働くようになってしまう。そんなローレンスをわざと凶行に走らせたうえで、冷酷に警察へ引き渡す父のジョン。彼の不可解な行動の陰には、25年前の妻の死にまつわる恐るべき秘密が隠されていた。果たしてその秘密は何なのか? ローレンスを闇の世界に引きずりこんだウルフマンとは何者なのか? そしてローレンスは、自らの忌まわしい宿命に決着をつけることができるのだろうか!?

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