そのとき、愛も英雄も
のみこまれる
―最新の映像技術と冷徹なリアリティが生んだ“新世紀の映像黙示録”―
ロスに住む親友を訪ねていたカップル、ジャロッドとエレインは、早朝、部屋のブラインドから差し込む青白い光と不気味な音で目を覚ました。
そして、その光を見た友人の一人が、一瞬にして光の中に吸い込まれて姿を消すのを目撃。
更に、窓の外に広がる光景に、彼らは呆然と立ちつくした・・・
目前に迫る、これまで見たことのない形の巨大飛行物体。
しかも、それは1機だけでなく、空を埋めるほどの数の飛行物体が、地上から人間を吸い上げて
いたのだ! しかし、それは絶望的な3日間の始まりにすぎなかった…
「異星人による侵略」「地球崩壊の大災害」など、幾多の映画で描かれてきた地球規模の大パニック。続くことが当然と思われた日常が、一瞬にして崩れ去る恐ろしい世界だが、そこには、自己
犠牲の人類愛や、不屈の英雄が存在して、感動のドラマが胸を熱くさせた。 しかし現実の世界で、戦う術を持たないごく普通の人間の前に、圧倒的な力を持つ“なにか”が襲いかかった時、絶望的な極限状況の中、人は何を考え、そして何が起こるのか?そこに愛や英雄は存在する余地は
あるのだろうか?
「スカイライン−征服−」では、ごく普通の人々が、何が起こって、誰に攻撃されているのかも
分からないまま、窓の外で刻一刻と進んでいく地球征服の3日間を目撃する。パニックを起こして冷静な思考ができなくなる人々や、それまでの日常生活を引きずって喧嘩を始めるカップルの無力感は、得体の知れないモノに襲われた時の、武器も力も無い我々の姿そのものといえる冷徹なリアリティを持って迫ってくる。
早朝から空を覆い尽くす無数の宇宙船、白昼に人を捕獲するクリーチャー。暗い場面を極力減らし、あえて昼のシーンを増やすことで、見事に日常と非日常を融合したのはVFXスタジオ:HydraulxVハイドラックス(。レッド・ホット・チリ・ペッパーズやリンキン・パークのミュージックビデオから始まり、「デイ・アフター・トゥモロー」「2012」「アバター」など錚々たる作品の驚愕の映像を手掛け、一大スペクタクルを描く作品には欠かせない存在となったこのスタジオは、本作の製作・監督を務めたストラウス兄弟により創設された。また、脚本を始め、スタッフのほとんどがHydraulxのメンバーで構成された本作は、VFXスタジオが、メジャースタジオの制約から離れ、今持てる技術を嬉々として存分に発揮した巨大なインディペンデンス映画といえるだろう。
冷徹なまでの個人主義に基づいたリアリティと、コンピューターの発展により、誰もが手に入れることのできる様になった最新の映像技術。
いま、この時代だからこそ生まれた「スカイライン−征服−」は、 “全く新しい視点のSF”という枠を遥かに超えた、新世紀の映像黙示録だ!
製作・監督: グレッグ・ストラウス&コリン・ストラウス<ストラウス兄弟>
出演:ジャロッド/エリック・バルフォー、 エレイン/スコッティ・トンプソン
キャンディス/ブリタニー・ダニエル、 デニース/クリスタル・リード
レイ/ニール・ホプキンス、 オリバー/デヴィッド・ザヤス、 テリー/ドナルド・フェイソン
原題:SKYLINE/2010年/アメリカ映画/94分/ドルビーデジタル、ドルビーSR/シネスコ/
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