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記者会見レポート
★『セカンドバージン』合同記者会見レポート
『セカンドバージン』合同記者会見レポート
(2011.9.8 大阪帝国ホテル)
ゲスト:鈴木京香、長谷川博己、黒崎博監督

(2010 日本 1時間45分)
監督:黒崎博
出演:鈴木京香、長谷川博己、深田恭子他

2011年9月23日〜大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹、MOVIX京都他全国一斉公開
公式サイト⇒ http://www.secondvirgin.jp/pc/
 2010年にテレビドラマで社会現象を巻き起こした『セカンドバージン』。仕事に人生を賭けてきたバツイチのキャリアウーマンるいと、妻のいる17歳年下の青年実業家、行とが惹かれあい、命がけの純愛を貫く姿を描き、多くの女性の共感を呼んだ。監督、キャストそのままに、映画ではドラマから5年後、二人が偶然マレーシアで再会するところから始まる。ひと気のないジャングルが迫る療養所で狙撃された行を介抱する中で、るいの知らなかった事実や行の失踪の真相が明かされていく。
キャンペーンで来阪した主役の鈴木京香、長谷川博己と黒崎博監督が、ドラマとは違う映画ならではの見どころや、制作秘話を語った。

 

 

 

 

 

 

―――テレビとアプローチの仕方が違ったと思いますが、るいの心境の変化や愛情表現をどのように解釈されましたか?また、どうやって年齢差を越えた愛の深さを表現されたのでしょうか?
鈴木:撮影前に監督とも話し合ったのですが、とにかく今回の映画は二人の心の動きをじっくり表現する。そして強い気持ちで相手と向き合おうと思いました。るいの気持ちを表現するのに思い惑うことはあったのですが、最終的には相手を全部受け入れる強さが持てたのではないかと思います。

━━━キャストもスタッフもドラマと同じですが、映画に落とし込む際にドラマとは違うという部分や心がけたことはありますか?
監督:
特に映画だからこれを変えようとは意識せずにやろうと思いました。撮り始める前に京香さんや長谷川君とも話をしたのは、一本の作品としてまずは満足していただけるものを作らなければいけないよねと。2時間というドラマシリーズよりさらに短い時間の中で描いていかなければいけないので、より深く緻密に、細部に目を凝らしたようなことをやらなければいけないと思ったのが一つあります。逆にぐっと世界観を広げて、今回マレーシアを舞台に選んだのですが、主人公るいと相手役の行の二人が世界の片隅にぽんと置き去りにされたような舞台を作ってみました。そこはかなり雰囲気の変わった作品になったと思います。

━━━行は寝たままの状態で、内心を表情で表現するのが難しかったと思いますが、表現する上で心がけたことはありますか?
長谷川:
僕の場合はある程度負荷がかかっている方が、より役に入り込みやすいというか、五感が研ぎ澄まされるという部分があります。何かをやろうとするよりは、カメラを信用して、基本的には心の部分を大事にしました。

━━━ドラマと映画でるいを演じて、恋愛観や価値観で変わったことがあれば教えてください。
鈴木:
ドラマにインするとき、終わるころには「17歳年下もありだと言いたいです。」と言ったのですが、やはり17歳ってすごく下ですよね。ただ、そういうことではなく、相手のすべてを受け入れることが一番強いことなのではないかと捉えるようになりました。自分の考えを押し付けたり、相手に何かを求めるのではなく、受け入れていくことは本当に強い愛の形なんだなと思いました。

━━━映画をやったことで、さらにるいという役に共感できた部分はありますか?
鈴木:
ドラマをやったときに、本当にるいという女性が好きになっていたので、私の年齢でこの役が回ってきたことにすごく感謝しています。逆に映画でもう一度やれるとなったときに、今度はどうやっていいか実は戸惑いもしましたし、難しいなと思いました。ドラマでは人間関係や社会的なものと向き合った時に彼女や色々なことが表現できていましたが、映画の中になってはじめて二人だけ置いてけぼりになった空間の中で、じっくり向き合うことができた気がします。今では、映画があったからこそ、相手のことをよく見て受け入れられるようになったのではないかと思います。

━━━濃厚なベッドシーンが多いですが、どのように演じましたか?
鈴木:
どういう風に表現するかを細かく台本に書かれている訳ではないので、いきなり映画となると、演じるのが難しいです。でも、ドラマで長谷川さんと何度も相談し、信頼し、委ねられることができたので、スムーズに撮影できました。とてもきれいなシーンになったと思います。

━━━るいや行の役を演じることによって、役の人生観や恋愛観に引きずられることはありますか
鈴木:役を演じることによって、個性が広がるのはいいと思いますが、私が極端に変わってしまうことはないですね。できることなら、全く違う考え方でその期間生きれたら素晴らしいと思いますけれど、集中しているのは撮影の期間ですから、家に帰ったら私はいつもの自分、鈴木京香に戻りたいと思っています。意外と引きずられるものではないです。
長谷川:鈴木行というよりは、目標に向かってすごく突き進んでいった男で、そこがるいを愛するという気持ちに変わっていくわけです。恋愛ということを考えるよりは、ほしいものを得るための情熱が出せればいいなと思っています。

━━━映画ならではの見どころのシーンはどこですか?
監督:
ドラマ版では東京やシンガポールなど、都会の中を闊歩するるいさんという女性の美しさを表現した京香さんがいらっしゃいましたが、今回全く違った雰囲気の中で、社会とか、色々な雑多な人間関係とか、そんなものを全部取り払っていって、一人の女として残った状態の主人公るいさんの美しさ。つまり、京香さんのまた新しい美しさをいっぱい見つけたいと大真面目に思って撮り始めました。それを是非見ていただきたいと思います。
長谷川君は包帯で顔が半分隠れていて、これは大変難しい課題だったのではないかなと思っています。体を動かさない分、内面を動かすことに集中してくれたから最後までいけたと思っているので、作り手としても見どころの一つとして長谷川君の新たな一面が見せられたらと思っています。

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★『セカンドバージン』舞台挨拶レポート
『セカンドバージン』舞台挨拶レポート   (2011.9.8 なんばパークスシネマ)
ゲスト:鈴木京香、長谷川博己、黒崎博監督
なんばパークスシネマで行われた全国初試写会では、映画化を心待ちにしていたファンをはじめ、女性客が9割を占め、ドラマ同様大人の女性たちの関心の高さを伺わせた。
上映前にゲストの鈴木京香、長谷川博己、黒崎博監督が登壇、大人の純愛を体現した美しい主役二人を前に観客から大きな拍手が巻き起こる中、舞台挨拶が行われた。

(最初のご挨拶)
鈴木:みなさん、こんばんは。今日はありがとうございます。私も試写を観たばかりというタイミングでみなさんにこうやって一番最初に観ていただけるのはとてもうれしく、今回参りました。しっとりしたいい恋愛映画に仕上がっています。どうぞ、ゆっくりご覧になってください。よろしくお願いいたします。
長谷川:(司会者の紹介に応えて)妻のある身で激しい恋に落ちる役をやりました鈴木行役の長谷川博己です。今日はたくさんのお客様にお集まりいただきありがとうございました。これから楽しんでください。よろしくお願いします。

監督:みなさん、こんばんは。お客さんにお見せするのは正真正銘今日が最初なので、大変緊張しています。でも、楽しんでいってください。よろしくお願いします。

━━━全国で初めての試写を今からご覧いただきますが、今の気持ちはいかがですか?
鈴木:
ドラマで一生懸命がんばって、いい作品になったなと思っていましたら、とてもドラマを愛してくださった方が多くて映画化という運びになって、喜びでいっぱいです。映画でまた新しい愛の形をみなさんにお見せできるように頑張りました。気に入っていただけると本当にうれしいです。

長谷川:観終わった後に、みなさんの感想を聞いてみたいという気持ちです。ぼくも初めてスクリーンに出ることになりましたので、不安もちょっとありますね。
監督:本当にできたてほやほやで、こうやって観ていただけるなんて幸せだなと思います。ぼくも10年ぐらい関西に住んでいたので、みなさん多分厳しいだろうなと思って緊張していますけど、お手柔らかにお願いします。

━━━人気ドラマの映画化で何か思われることはありましたか?
鈴木:
ドラマは本当に楽しんでいただく色々な要素がありましたが、どうしても映画は2時間以内に納めなければいけませんし、どの部分をどうやって描くことになるのかなと私も脚本ができあがるまで本当に楽しみにしていました。ですから、ドラマを応援してくださった方の期待に応えたい反面、新しい映画として映画ファンにも観てもらいたいです。

━━━映画ということで、意気込まれたところはありましたか?
鈴木:あまり意気込まないようにしようと思いました。鈴木行という役を自分はリラックスして演じました。
監督:ドラマのシリーズのときは10話でハラハラドキドキを目指して作っていましたが、今回は全く違った不思議な雰囲気の映画になったと思っています。るいさんと行さん、とても美しいお二人ですが、スクリーンの中ではまた全然違った美しさがあると思うので、それを是非楽しんでいただきたいです。

━━━お互いの「実はこんな人」という部分を教えてください。
鈴木:
こんなにクールで知的で素敵な方ですけど、実は天然なんです。とぼけた、すごくほんわかした雰囲気があって、現場はとても和んで楽しい撮影になりました。
長谷川:見た感じ凛とされてるんですけれど、すごく愛嬌のある方だなという印象がありました。すごくかわいらしいところがあります。美しいだけではないです。

━━━ドラマはシンガポールが舞台でしたが、どうしてマレーシアを選んだのですか?
監督:シンガポールは最先端の都会なのですが、今回の舞台となったマレーシアはマレーシアの中でもとても田舎の町で、ジャングルが迫った廃墟が舞台になっています。世界の果てみたいなところでるいさんと行さんが二人ぼっちだったらどんな話が生まれるかなという発想でスタートしました。

━━━最後に、みなさんにメッセージをお願いします。
監督:
本当に出来立てほやほやの映画を是非大阪のみなさんに見ていただきたいなと思い、幸せな気持ちでいっぱいです。1時間45分、お二人の湿気の高い、熱気ムンムンの話を是非楽しんでいってください。よろしくお願いします。
長谷川:ドラマ版とは違いまして、映画はすごく幻想的で魅力の多い作品になっていると思います。きっとみなさん色々なことを思いながらご覧になっていただけると思います。本当にムンムンですけど、終わったあとはモンモンとするかもしれません。そうなってくれたらうれしいです。楽しんでください。
鈴木:是非ゆっくりと映画を楽しんでください。たくさんの方に見ていただければ本当にうれしいです。よろしくお願いします。
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出来立ての作品を一般のお客様に初披露ということで、緊張感と興奮に包まれたまさに熱気ムンムンの舞台挨拶となった。
マレーシアの奥地で、二人きりとなったるいと行が魅せるしっとりした大人の恋愛は、究極の状況でお互いが素直に向かい合う瞬間でもある。行がるいの前から姿を消した訳や、二人が惹かれあうようになる過程をフラッシュバックしながら、二人の愛の深さを描いたラブストーリー。ドラマとは違う、映画ならではの愛の表現に注目したい。 

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