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『僕等がいた』大阪キャンペーン(高津宮にて)


(C)2012「僕等がいた」製作委員会 (C)2002小畑友紀/小学館
『僕等がいた』大阪キャンペーン(2012.3.8) 
主演:生田斗真、吉高由里子、三木孝浩監督が高津宮で大ヒット祈願!

(2012年日本 前篇:2時間3分 後篇:2時間1分)
監督:三木孝浩
原作:小畑 友紀『僕等がいた』小学館フラワーコミックス
出演:生田斗真、吉高由里子、高岡蒼佑、本仮屋ユイカ、
    小松彩夏、柄本佑、比嘉愛未、須藤理彩、麻生祐未他

前篇2012年3月17日〜
後篇4月21日〜全国東宝系ロードショー
公式サイト⇒http://bokura-movie.com/
〜壮大な二部作であの日にかえって胸がキュンキュン!純愛ラブストーリー決定版〜

 累計1000万部を突破した大人気恋愛コミックを『ソラニン』の三木孝浩監督が実写映画化した『僕等がいた』。
  太陽のようにいつも明るく変わらぬ愛を与え続ける七美と、容姿端麗、何でもできる女性の憧れの的ながら、恋人を亡くした過去を背負い続ける矢野を主人公に、邦画恋愛映画史上初の二部作で壮大に綴っている。高校時代の文化祭、学園祭、屋上での語らいなどキラキラ輝く青春と絶対を信じていた純愛を描いた前篇。時が経ち、社会人となってそれぞれに待ち受ける思わぬ運命と、愛を貫く強さを描いた後篇。
  二作を通じて主人公七美と矢野の揺るぎない愛を焼き付け、今青春を謳歌する世代から、青春を通り過ぎた世代まで誰もがその純愛を体感できる珠玉のラブストーリーだ。
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  『僕等がいた』公開に先立ち、主人公の矢野役の生田斗真、七美役の吉高由里子、三木孝浩監督が、縁結びの神社として有名な大阪、高津宮(谷町九丁目)で100名の女性ファンを招待し、大ヒット祈願のキャンペーンを行った。
 生田斗真と吉高由里子は、「男女が両側から同時に登り、頂点でピタリと出会うと相性が良い」と言われる『相合坂』を息ピッタリで登り切り、まずはツーショットでのフォトセッション。そこからは招待された女性ファンが待ち構えるレッドカーペットに二人笑顔で登場し、場内は一気に歓声があがった。黒のベースに白のトリミングが特徴的なスーツでスターオーラ溢れる生田斗真と、白のキュートなジャケット&スカートで女性にも大人気の吉高由里子に「カッコイイ!」や「カワイイ!」と引っ切りなしに声がかかる。
 本堂に到着した二人は、三木孝浩監督と共に本殿へ上がり、『僕等がいた』大ヒット祈願のご祈祷が行われた。ご祈祷終了後は、いよいよお待ちかねのトークセッション。目をキラキラ輝かせたファンを前に、生田斗真、吉高由里子、三木孝浩監督によるトークが繰り広げられた。
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(最初のご挨拶)
生田:
こんにちは。生田斗真です。素晴らしい映画なので、映画公開されるまで楽しみにしていてください。
吉高:とても素敵な映画になってうれしかったです。公開されたら好きな人と一緒に見に来ていただけたらうれしいです。
監督:直球のラブストーリーなので、劇場で楽しんでいただけると思います。

━━━今日は、『相合坂』からお二人に息を合わせて登場していただきましたが、感想はいかがですか。
生田:
二人が同じタイミングで辿りつかないといけないので、ものすごく(吉高の)目を見ながら帳尻合わせしました。
吉高:縁結びだそうなので、監督と三人で手をつないでいきますか!みたいな。
監督:映画を作る前にも祈願していただたので、また祈願していただき、観ていただく日が近づいているんだなと実感しています。

━━━大純愛ストーリーですが、主人公の矢野と七美はどんなキャラクターですか。
生田
矢野は、自分で言うのもおこがましいけれど、容姿端麗、スポーツもできて女性が憧れるような人です。でも、彼が抱えている痛みや苦しみは男性に共感してもらえると思います。
吉高:七美は、一見どこにでもいるおっとり、おっちょこちょいで、天然だけれど、芯がしっかりしていて、ひたむきに一人の人を愛する女性です。とても貴重な経験をさせてもらいました。

━━━キャストをこのお二人に決めた決め手はどういった点でしょうか。
監督:
原作がとても人気のあるマンガなので、ビジュアルはファンの期待を絶対に裏切らないようにと思っていました。二人で演じているのがピッタリです。 それに今までこの二人が演じていた役とはギャップがあります。生田君は今まで元気なイメージだったし、吉高さんは小悪魔的なイメージがありますが、今回二人が演じた矢野と七美をファンの皆さんも楽しみにしてほしいですね。

━━━最後に、みなさんにメッセージをお願いします。
生田:
本日はありがとうございます。どの世代の方が見ていただいても必ず胸に届く自信作になっています。恋をしたくなる映画です。よろしくお願いします。
吉高:今日は女の人ばかりで、ここから見ると皆さんのキラキラした笑顔に励まされます。そういう笑顔が見たくなる映画です。気になっている人の誘い手口に使っていただけるのではなかと・・・。キュンキュンしちゃってください!
監督:目の前で二人を見ていたら分かると思いますが、現場でもいい空気を醸し出していて、それが作品にも出ています。ぜひ劇場で観てほしいです。

トークセッション終了後は、『僕等がいた』大ヒット祈願特大絵馬を手にした生田斗真、吉高由里子、三木孝浩監督がハート形の風船を手にしたファンと一緒に記念写真に収まり、場内のテンションも最高潮に。その様子を見ていた近所の幼稚園児グループから声がかかり、生田斗真が園児たちに愛想を振りまく一幕もあった。写真撮影終了後はレッドカーペットでファンへの握手にも応じ、もみくちゃになりながらもファンとの交流を楽しんだ生田斗真と吉高由里子。終始和やかな二人の姿は、三木孝浩監督が言うように映画の中の矢野と七美そのものに見えた。

相手を信じ抜く真の愛を見事に演じきった七海演じる吉高由里子と、過去の影に苦しみながらも真の愛に気付いていく矢野を演じた生田斗真、それぞれの新しい魅力が大きな輝きを放つ。ブレることなく恋愛映画の王道を貫き通す潔さが、恋愛の甘やかさや、切なさ全てを追体験させてくれることだろう。前後篇ならではの青春の光と影を浮かび上がらせ、忘れかけていた「キュンキュン」した気持ちが甦る純愛ラブストーリー決定版だ。

(文:江口由美、写真:河田真喜子)ページトップへ

『僕等がいた』監督&企画プロデューサー インタビュー

『僕等がいた』
三木孝浩監督、春名慶企画プロデューサーインタビュー

累計1000万部を突破した大人気恋愛コミックを映画化した『僕等がいた』の三木孝浩監督と春名慶企画プロデューサーに二部作に仕上げた意図や、ブレのない恋愛映画になった秘訣についてお話を伺った。
━━━前篇での釧路の風景が印象的だが、撮影で工夫したところはあるか。
三木監督:
釧路は霧が多い町で、晴れているけれど白く霧がかかっている空気感がむしろおもしろいと思いました。前篇は釧路が舞台ですが、思い出を思い返すときの少し美化された感じとか、心の中にある映像のイメージを出せればと、少し明るく撮れるように工夫しました。 他の北海道の場所とは違う北欧っぽさ、ちょっとしっとりした感じが、キラキラした物語の中にある少し影の部分にかなりフィットしていた気がします。

━━━最初から二部作にするつもりだったのか。
春名:
本音を言うと三部作にしたいぐらいでした。原作で16巻分あるエピソードを、単発の2時間前後の器にエピソードを入れても表層をなぞったダイジェスト版になるのは否めません。珠玉のエピソードや恋愛の機微や深い部分を描きたいというのがまずありました。

原作自体も8巻で矢野が七美が別れて東京に行き、その後いきなり大人になって時間のブランクがありました。高校時代の部分はいわゆるボーイミーツガールの純愛ものだと思っていて、9巻目以降が『僕等がいた』ならではのヒューマンストーリーなのです。これをどう映画で描くかを考えたときに、原作にあるポンと大人に飛んだ時間のブランクそのものを映画にしてしまおう。そこで一旦区切りをつけて、数週間空けて上映するという距離感が、絵のタッチそのものや、あのキラキラから一気に影の部分に光を当てることになるのです。

今回Mr.Childrenを主題歌に起用したのも、眩しさと切なさ、もどかしさとやるせなさ、といった青春の4要素が彼らの歌詞の世界観に全部詰まっていたからなんです。

━━━二部作を興行面で説得するのに苦労した点はあるか。
春名:
5〜6年前ならこの手のラブストーリーを二部作で上映するのはかなりのリスクがあると考えたでしょうが、邦画が成熟市場になってきてシネコンでプログラミングを自由に組み立てられる。そうすると、後編を公開していても、前編も劇場でかけていただける。そういう風に一気見することもできるサービスも新しい邦画の見せ方になるのではないでしょうか。
━━━年齢を問わずに感動できる作品だと思うが。
三木監督:
少女マンガだし、女性目線のファンタジーと思って作ってはいますが、僕が高校時代を思い返して心を重ねた瞬間とか思い出に残っている色々な場面を全編に散りばめたつもりです。学園祭シーンや夏休みのお祭り、花火や、放課後の屋上や、そこは世代を問わず誰でも思い出の端っこにその風景が思い浮かぶ映像ではないかと思うので、僕があの頃を思い出したように上の世代の方にもひっかかってくれるのではなかと思う。

━━━原作との違いはどこにあるのか。
三木監督:
映画も第一部、第二部と原作を踏襲して作ってはいるけれど、原作は時制に沿って描かれています。でも今回は大回想録にすることが軸になる映画にしました。だから最初に大人の七美をだしているのが大きく原作と違うところではないかと思います。そうすることで、そこを通り過ぎてきた人にこそ、ひっかかって欲しい。あの頃を思い出して欲しいというつもりで作っていましたね。

━━━後半が面白いので、それを楽しむために前篇を見ておかないとその感動は倍増しないのではないか。
三木監督:
それです(笑)。もう一度高校生からスタートして、前篇であの頃を思い出してもらって、その頃の思い出が暖まっているうちに後篇を見てもらう。大人になったときに、そのとき好きになった想いを今どう抱えて生きていくのか、どう向き合うのかを後篇で一番描きたかった部分です。まさしく後篇のその感じを見てもらいたいからこそ、前篇から二人の長い恋愛を体感してもらって彼らの苦悩を感じてもらえればと思います。

━━━二人の恋愛を描くのに、全くブレないように作っていると感じるが。
三木監督:
原作はエピソードが豊富にあって、竹内との三角関係のエピソードもたくさんあるのですが、映画として作る上でこの二人の恋愛にフォーカスしたいという共通のイメージがあったので。

春名:編集でかなり竹内のエピソードを減らしています。それがあれば原作ファンはとても喜ぶし、話が肉厚になりますが、一本線を通そうと決めました。
七美が会えてもいないのにどうして好きでい続けられるのか。作っている自分自身にもどうやって納得させるのか脚本づくりや編集の中でずっと考えていたことです。最近思ったのは、想い続ける原動力は記憶にあるのではないかと。それは前後篇で分けたことが功を奏していると思います。鮮烈な矢野とのまばゆい思い出がある日ぽんと立ち消えてしまう。それによって矢野との思い出がより鮮明に刻印され、それをずっと持ち続けているからこそ愛し続けるエネルギー源に七美はしていた。そういう物語だと納得しています。

(キャンペーンの)壇上で監督もおっしゃってましたが、逆バリのキャスティングといってパブリックイメージとは逆のキャスティングをしました。生田斗真は魅せる芝居で、三枚目でふわっと入ってくるキャラクターですが、今回は傷ついた王子様でとお願いしました。吉高由里子には「今まではコブつき、ワケありという役が多かったけど、今回あなたにそういった武器はあたえません。」と最初に言いました。王道のヒロインをやってほしかったんです。

━━━前篇最後、駅での別れのシーンの二人の表情がとてもよかった。
今回役者はすごく難しかったと思うんですよ。前篇を先に撮ってから、東京で後篇を撮ったのですが、どうしても時間軸が前後することもありました。それでもそのときどきのキャラクターの想いをちゃんと演じ分けて、見えないところでプランニングしてくれました。編集していると逆にこちらが気づかされて、主演の二人は本当に素晴らしかったですね。
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 恋愛の喜びも苦しみも、真っ直ぐに伝わってくる本作を作ったお二人だけあって、作品への想いや伝えたいことが溢れている印象を受けた。邦画の恋愛映画史上初となった二部作で上映することによって、より原作の世界観を体感できる作品に仕上げた三木孝浩監督。「初々しい恋愛を通り過ぎた大人にこそ見てほしい」というその言葉は、大人にも懐かしさを甦らせる珠玉のラブストーリーにふさわしい。過ぎし日に戻って、美しく輝く恋を思い返せる静かな感動に心揺さぶられるだろう。

(文:江口由美、写真:河田真喜子)ページトップへ
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