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 ★レポゼッション・メン
『レポゼッション・メン』 (原題:Repo Men)
〜その回収(レポ)には罠がある!?〜

(2010年 アメリカ 1時間51分)
監督:ミゲル・サポクニック
出演:ジュード・ロウ、フォレスト・ウィテカー、アリシー・ブラガ、リーヴ・シュレイバー他

2010年7月2日〜TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズ二条、TOHOシネマズ西宮OS、三宮シネフェニックスほか全国ロードショー
公式サイト⇒ http://repo-men.jp/
 ユニークな近未来アクション映画が誕生した。今から20年後、あなたは人工臓器を容易に手に入れ、家のローンを払うように、ローンを払うことで肉体の衰えや死から解放される。ただし、滞納期限が切れたら回収人が臓器回収に訪れ、容赦なく体を切り、臓器を摘出される・・・。ゲームのように人の命をあっさり奪って回収する姿は半ばホラー映画の域だ。
 レミー(ジュード・ロウ)と相棒のジェイク(フォレスト・ウィテカー)は人工臓器ビジネスのユニオン社勤務のレポゼッション・メンと呼ばれる臓器回収人。妻の願いで販売へ配置転換を願い出ようとするレミーに、ジェイクは思い直すよう説得するが、子どもを連れて家を出た妻のために最後の臓器回収へ出かけていく。いつものように回収しようとした瞬間吹き飛ばされたレミーは目覚めた瞬間、自分の心臓が人工臓器になっていることを知り愕然とするのだった・・・。
 レミーに訪れる運命のいたずらが、レミーに自分のしてきたことへの問いを投げかけるだけでなく、レミーの行動自身を狂わせていく。回収人から命がけで逃げる立場になったとき、生きた心地がしない辛さや回収人の足音に怯える日々に初めて気付くのだ。ジュード・ロウが鍛え抜かれた体で壮絶なアクションを披露、10個も未納臓器を持つ女性との恋模様を絡めた逃亡劇を繰り広げる。決死のユニオン本社突入での激闘シーンは、血なまぐささとSF的スタイリッシュさが合わさった最大の見せ場だ。
 本作の原作者はニコラス・ケイジ主演の『マッチスティック・メン』原作者でもあるエリック・ガルシア。最後の最後に大どんでん返しを喰らわす展開にあっと言わされた記憶が甦るが、本作も近未来の迫力ある逃亡劇の中に、思わぬ皮肉な展開が待ち受けている。「うまい話にはご用心」と肝に銘じるべし!
(江口 由美)ページトップへ
   
             
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