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★小さな命が呼ぶとき
『小さな命が呼ぶとき』 (原題:Extraordinary Measures)
〜小さな、でもかけがえのない命を救うため
                    父親は立ち上がった〜

(2009年 アメリカ 1時間45分)
監督:トム・ヴォーン
出演:ブレンダン・フレイザー、ハリソン・フォード、ケリー・ラッセル、ジャレッド・ハリス

2010年7月24日〜敷島シネポップ、MOVIX京都、OSシネマズミント神戸 ほか
公式サイト⇒ http://www.papa-okusuri.jp
 「インディ・ジョーンズ」のハリソン・フォードと「ハムナプトラ」のブレンダン・フレイザーという2大アドベンチャー親父がタッグを組んで闘う…と言っても、アクション映画ではありません。今回の敵は「ポンぺ病」。耳慣れない病名だが実在の病気であり、その難病を克服するまでの家族と科学者たちの道のりを描いた実話を基にした作品だ。
 メーガンは8歳の誕生日を迎えたばかり。病気と闘いながら明るく健気に生きている。弟も同じ病気で、2人ともあと1年生きられるかどうかわからない。手をこまねいてただ祈るだけでなく、できる限りのことをやってみよう…と、父親のジョンはポンぺ病研究の第一人者ストーンヒル博士に会い、協力を求める。博士の研究では理論的には病気の原因と治療法の糸口は見つかっているが、研究の資金が乏しいため実用化には至っていなかった。最初は取りつく島もなかった博士だが、ジョンの熱意と子供たちの生きようとする力に心を動かされる。
 とは言え、いきなり製薬会社を作ると言っても雲をつかむような話だ。映画の中ではまず基金を設立し寄付を募り、投資家にプレゼンを行い資金を調達、それでも足りないとなると会社の身売りというウルトラCもアリといういかにもアメリカ流のビジネスが展開され、なるほどと思わされるところも見どころだ。
 ブレンダン・フレイザーは交渉の場ではタフなビジネスマン、家庭では良き夫でやさしく頼りがいのあるパパを演じ、近年のアクションやコメディといったイメージとはまた一味違う顔を見せてくれる。一方のハリソン・フォードは、ビジネスにも家庭にも縁のない偏屈で孤独な博士が徐々に心を開き、反発しながらもジョンと絆を深めていく様子を味わい深く演じている。初めてメーガンに会うシーンでは、おませなメーガンにたじたじになる姿が微笑ましい。
 難病ものではあるが、いわゆる「泣ける」映画とはひと味もふた味も違う。子供たちへの愛と培ってきたスキルと情熱を武器に、決してあきらめず、ビジネス界の伏魔殿に潜むさまざまな難題をやっつけていく二人の活躍をぜひスクリーンでご覧あれ。
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