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★ヤコブへの手紙
『ヤコブへの手紙』 (POSTIA PAPPI JAAKOBILLE)
〜人が生きるとは何かを静かに問い掛ける〜

(2009年 フィンランド 1時間15分)
監督・脚本:クラウス・ハロ
出演:カーリナ・ハザード,ヘイッキ・ノウシアイネン,ユッカ・ケイノネン

2011年1月15日(土)〜銀座テアトルほか順次公開
2011年2月5日(土)〜 テアトル梅田、シネ・リーブル神戸、高槻ロコ9プラス にて公開

公式サイト⇒ http://www.alcine-terran.com/tegami/
 レイラは,終身刑で12年間服役してきた。唯一の身内である姉との面会を拒み続け,自分だけの世界に閉じこもり,決して出所を望んでいない。そんな彼女が恩赦で釈放され,目の見えない牧師ヤコブに届いた手紙を読んで返事を書く手伝いをさせられる。彼女は,恩赦に尽力してくれたらしいヤコブにも心を開かない。彼はレイラに言う,中にはいつまでも手紙を書き続ける人がいると。そして何かを告げようとして言葉を呑み込んでしまう。
 やがてヤコブへの手紙が届かなくなる。彼は,牧師が遅刻してはいけないと言って教会へと急ぐが,教会には誰も来ない。誰にも必要とされていないという思いが大きくなる。ヤコブの姿に苦悩,焦燥,寂寥という言葉がまとい付く。一方,レイラは,呆れたという表情を見せて1人で牧師館に戻り,荷物を持って出て行こうとする。いったん車に乗り込むが,運転手に行き先を告げられず,車から降りてひとり佇む。この2人の孤独感が痛い。
 教会の床に仰向けに横たわるヤコブの姿は哀しさに包まれている。ロングで小さく映されたレイラの姿は虚しさを浮かばせている。このとき,それまで平行線をたどっていた2人の人生が交錯する。その後,2人の人生は違う方向に進んでいく。生きる意味に満ちていたヤコブから輝きが失われていく。これに対し,生きる意味を失っていたレイラには活力が湧いてくる。2人の姿を通して,人が生きることの意味が改めて問われているようだ。
 人は皆,自らのレーゾンデートルを意識することで生きる価値を見出している。ヤコブは,人のために祈ることが使命だと信じて生きてきたが,その役割が終わりに近付いていることを悟る。レイラは,姉リーサを救おうとして彼女の大切な夫を奪ってしまったという自責の念から行き場を失っていたが,姉の愛情に触れて涙する。レイラが語り始めたヤコブへの最後の手紙。それは,私は許されますかという痛切な思いを吐露するものだった。
(河田 充規)ページトップへ
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★『ヤコブへの手紙』サイドストーリー
 「シニッカさん どうしたの?」 絵本原画巡回展を開催!

『ヤコブへの手紙』サイドストーリー
「シニッカさん どうしたの?」絵本原画巡回展を開催!


今注目のイラストレーター七字由布によるオリジナル絵本。
心配性のシニッカさんと郵便配達人の手紙を巡る物語。
色鮮やかな原画をお楽しみください。

2月5日(土)〜27日(日)
アンジェ  ラヴィサント梅田店(ハービスエント3F)
http://www.angers.jp/
TEL. 06 - 6456 - 3322
OPEN. 11:00 〜 20:00  不定休

 
   
             
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