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★クリスマス・ストーリー
『クリスマス・ストーリー』(原題:UN CONTE DE NOEL)
〜豪華キャスト競演!
      クリスマスの魔法にかかった家族の姿〜

(2008年 フランス 2時間30分)
監督:アルノー・デプレシャン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、アンヌ・コンシニ、マチュー・アマルリック、ジャン・ポール=ルシヨン、エマニュエル・ドゥヴォス他

2010年11月20日〜恵比寿ガーデンシネマ、
12月11日〜梅田ガーデンシネマ、京都シネマ、神戸アートビレッジセンターほか全国で公開

公式サイト⇒ http://www.a-christmas-story.jp/
 祝祭を予感させるタイトル、期待を裏切らない豪華キャストの競演、そして『キングス&クイーン』以来のアルノー・デプレシャン監督作品と、本作を語るのに話題は尽きない。今年のフランス映画祭2010で上映された際には、アルノー・デプレシャン監督、メインキャストのアンヌ・コンシニ、マチュー・アマルリックがトークショーを行い、三人三様の魅力を披露したそうだ。フランスの家族が迎えるクリスマスは、案外穏やかなものではないようで・・・。
  母(カトリーヌ・ドヌーヴ)の突然の病気がきっかけで、クリスマスに家族が集結したヴェイヤール家。幼い頃に兄を失い心に闇を抱える長女エリザベート(アンヌ・コンシニ)は、問題児の次男アンリ(マチュー・アマルリック)を数年前に家族から追放。しかし、アンリは恋人フォニア(エマニュエル・ドゥヴォス)を連れて、家族の前に姿を現し、一見穏やかに見えたクリスマスに暗雲がたちこめる。
 本作の舞台となるのはフランスのルーベという街。デプレシャン監督の故郷でもある場所で一家が集う家は、風格と家族が重ねた年輪を感じさせ観ていて心地いい。『キングス&クイーン』で元夫婦役として競演したマチュー・アマルリックとエマニュエル・ドゥヴォスが再び恋人役で共演するのも見応え十分。生真面目な登場人物が多い中でマチューの破天荒なキャラクターが非常に魅力的に映るし、ドゥヴォスのユダヤ人というアイデンティティーを持った役柄は、「クリスマスは祝わない」と断言できる強さと、家族で浮いた存在のアンリを包む優しさを持ち合わせている。親たちのもとに集まる3世代クリスマスは、孫が自作劇を演じて祖父母を喜ばせる一方で、過去の恋を甦らせる大人の出来事も起こったりと波乱万丈。どこにでもある家族ストーリーとしてリアリティーを感じさせるのだ。
 デプレシャン監督が劇中に散りばめた様々な映画や文学も興味深い。クリスマスの夜孫たちと一緒に見るテレビの画面に『十戒』のシーンが映っていたり、ラストのエリザベートのセリフにシェイクスピアの一節が語られたり、これらも皆作品に込められた監督からのメッセージなのだ。そして、何よりも一家の太陽のような母親の存在を体現したカトリーヌ・ドヌーヴの眩さが祝祭的な本作の要となっている。その堂々たる雄姿はどんなクリスマスのイルミネーションよりも輝いて見えることだろう。
(江口 由美)ページトップへ
   
             
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