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★孫文の義士団

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『孫文の義士団』
〜革命家・孫文を守り抜け!
それは、10億人の希望と、国の未来がかかった1時間〜


(2009年、中国、香港、2時間19分)
監督:テディ・チャン
出演:ドニー・イェン/レオン・ライ/ニコラス・ツェー/ファン・ビンビン/ワン・シュエチー/レオン・カーフェイ/フー・ジュン/エリック・ツァン/クリス・リー/サイモン・ヤム

2011年4月16日〜シネマスクエアとうきゅう他全国ロードショー
公式サイト⇒  http://sonbun.gaga.ne.jp/
 香港といえばカンフー映画、伝統的な武侠映画は広く知られるが、中国は長い歴史の国でもある。中国近代史に武侠映画を合体させ、見応え満点の娯楽映画に仕立てあげた「孫文の義士団」は中国のエキス満載でその迫力、面白さに圧倒される。
  1906年イギリス領香港。腐敗した清朝打倒を掲げる革命家・孫文が蜂起計画のため日本から帰国。その情報を察知した北京・紫禁城では西太后の指令でシャオグオ率いる総勢500人もの暗殺団が待ち構える。一方、革命側の同盟会は新聞社社長の香港支部長(レオン・カーファイ)、資金援助する大物実業家ユー・タン(ワン・シュエチー)らが護衛計画をたてる。そんな彼らを香港警察が追う。孫文到着まで4日間の攻防、到着後の襲撃&護衛の激しい戦いは香港カンフー映画の粋とも言うべき迫力だ。
 孫文襲撃は執拗を極め、守る義士団も命がけで次々と散っていく。攻めるも守るもすべてアクロバチックなワイヤーワーク。とてつもなく強い奴が敵にも味方にもいて、全員がジャッキー・チェンやジェット・リーのごとく華々しく戦うのだからアクション映画としてもボリューム満点だ。 そこには孫文を守るためなら命を捨てるのも厭わないという中国民衆の熱い愛国の思いが現れる。新聞社社長の息子が父の反対を押し切って影武者に志願したり、少女が仕掛けられた爆弾を身を呈して防いだり…。孫文が招集した同盟会議の間のわずか1時間を稼ぐために全力を尽くす義士団命がけの働きは涙ぐましいばかりだ。
 孫文はかくも偉大な存在だった。まるで崇め奉られる神のように画面にはちらりとしか姿を見せない。孫文を毛沢東に入れ替えても通用するのだろう。世界第2位の経済大国にのしあがった中国の誇りと自信を感じさせ、世界に打って出た娯楽大作である。
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