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★スカイライン−征服−
『スカイライン−征服−』
〜サバイバルSFエイリアン映画のカルトな世界へ〜

(2010年製作 アメリカ 1時間34分)
監督:グレッグ・ストラウス&コリン・ストラウス(ストラウス兄弟)
出演:エリック・バルフォー、スコッティ・トンプソン、ブリタニー・ダニエル、クリスタル・リード、ニール・ホプキンス、デヴィッド・ザヤス

2011年6月18日(土)〜梅田ブルク7、なんばパークスシネマほかにて全国ロードショー。
公式サイト⇒ http://www.skyline-movie.jp
 
 B級映画だと、映画の配給会社が言ってる作品なんだけども…。しかし、みなさん、B級と聞いてどんな映画のイメージを描かれるだろうか。A級との違いはどこにあるのか、などと考えたりするのだろうか。でも、B級に対しては、少なくとも面白くない作品であるとは、思っていだきたくないのだ。何をもってB級とするかは、全くもって個々人のセンスや感性の問題だと思う。
 本作は“宇宙人が人類を侵略する系”の、これまでに多数出てきたSF映画にチャレンジしているが、これが結構イケる仕上がりになっているのだ。ロスの一地域のマンションにいる何人かに焦点を当てて、人間と宇宙人との対決を描く、サバイバル映画ノリのスタイル。しかも3日間というタイムリミットもの。本作の監督:ストラウス兄弟は、『AVP2 エイリアンズvs.プレデター』(2007年製作)も監督している。まさに、ピンポイントだ。なぜなら、本作にはサバイバル映画だったシュワちゃん主演『プレデター』(‘87)に、『プレデターズ』(2010)のタッチに加え、『エイリアン』シリーズ(‘79〜’97・全4作)などへ、濃厚にシンクロナイズしている作りなのである。
 映画が進化してきた中で、作られてきたVFXやCGの使い方も、ともすると不自然な感じになりがちだが、違和感なくスムーズに見られるのも特筆すべき点だろう。新しいエイリアンやモンスターの造形ぶりはもちろん、いかにもありきたりとも言えなくはない。空に浮かぶ円盤のシーンなども、工夫が凝らされているので注目していただきたい。エイリアンとプレデターの本歌どりのようでいて、実はオリジナリティーあるカルティックなところを示している。
 さらに、サバイバル映画でも、室内劇をポイントにしたところも新しいかもしれない。果たしてA級なのかB級なのか、はたまたC級以下なのかは、全く問題ではない。間違いなく、SFエイリアン映画の新世界へと連れていってくれる怪作である。『インデペンデンス・デイ』(‘96、)『マーズ・アタック!』(‘96)、『第9地区』(2010)などに魅了された方なら、きっと満足できる仕上がりになっているはずだ。
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