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| ★三銃士／王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 |
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『三銃士／王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』 （The Three Musketeers ） 〜21世紀風な昔懐かしの冒険活劇の楽しさ〜 (フランス，アメリカ，イギリス，ドイツ 1時間51分） |
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17世紀前半を時代背景としているが，その内容は21世紀版の冒険活劇で，お決まりのシチュエーションが楽しい。ヒロインが悪党に捕まって飛行船の船首に縛られているが，主人公に救われる。主人公が屋根から落ちそうになっても，実際に落ちて死ぬのは悪党の方だ。結果は予想でき，それが裏切られることもなく，それまでの展開にワクワクさせられる。エンディングもまた「フランスの運命や如何に!?」と連続活劇風に味付けされている。 |
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ルイ13世は，1610年５月に8歳で即位し，スペイン王女アンヌと結婚していた。主人公ダルタニアンは，銃士になろうとパリへ出てきて，アンヌの侍女コンスタンスに一目惚れする。この若い２組のロマンスに加え，三銃士の一人アトスとミレディの大人な恋模様がくっきり描かれる。ミラ・ジョヴォヴィッチは，ミレディの人生を楽しんでいるようで，その悪女ぶりが絶品だ。彼女は，金や宝石に目がなく，恋人をも裏切らずにはいられない。 |
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ミレディの身体能力は抜群だ。ダ・ヴィンチの飛行船の設計図を奪うとき，またアンヌ王妃の首飾りを盗み出すとき，華麗な動きで魅せる。そこには「バイオハザード」のアリスの姿が重なる。そして，その首飾りを巡ってバトルが繰り広げられる。ダルタニアンや三銃士が乗った飛行船にバッキンガム公爵の飛行船が迫ってくる。その空中戦が見所の一つだ。飛行船の動きは緩慢だが，ジェットとは違った重量級の戦いの醍醐味が感じられる。 |
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地上ではダルタニアンとロシュフォールが屋根の上で剣術アクションを展開する。３Ｄ映像が高さを実感させるものとなった。ロシュフォールは，ダルタニアンにとって因縁の敵役で，フランスでの実権を掌握しようと画策するリシュリュー枢機卿の手下でもある。ビジュアル面では，ロマンティック街道の起点ヴュルツブルクの世界遺産レジデンツでロケしているのも見逃せない。その俯瞰シーンがタイムスリップしたような感覚を生み出す。 |
（河田
充規）ページトップへ |
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