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★モテキ

(C) 2011映画「モテキ」製作委員会
『モテキ』
〜草食系男子の恋愛力見たり!
            赤裸々恋愛エンターテイメント〜

(2011年 日本 1時間58分)
監督:大根仁
原作:久保ミツロウ『モテキ』(講談社イブニングKC)
出演:森山未來、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、
    真紀よう子、リリー・フランキー他

2011年9月23日〜全国東宝系ロードショー
公式サイト⇒ http://www.moteki-movie.jp/index.html
 人生に一度あるかないかのモテキ(モテモテの時期)が突然訪れたセカンド童貞、藤本幸世。ドラマ版から1年後という設定で、モテキ再びの主人公の恋の行方を描く赤裸々恋愛エンターテイメント。藤本幸世はドラマ版でも絶妙の草食系男子ぶりを発揮した森山未來。そして、監督には本作がデビュー作となるドラマ版『モテキ』の監督を務めた大根仁。絶妙のコンビネーションが贈るパワーアップした『モテキ』を堪能したい。
 金なし、恋人なしのサブカルオタクな藤本幸世(森山未來)は、恋のチャンスが一気に押し寄せた“モテキ”に結局恋は実らず。1年後ライターとして新しい一歩を歩み始めた藤本に、本命だけど彼氏持ちのみゆき(長澤まさみ)、恋愛体質のお姉さんOLるみ子(麻生久美子)と出会う。職場ではドSの美人キャラ素子(真紀よう子)にケリを入れられ、ガールズバーの愛(仲里依紗)からはプロポーズまで!セカンドモテキがやってきた藤本の恋の行方は!?
 恋の駆け引きどころではない、もてない男子ぶりを演じる森山未來のテンションの高さが絶妙だ。テンポ良く、時には高まる感情を映画初出演のPerfumeとともに路上パフォーマンスで盛り上げる。大江千里の懐かしい曲から、今年ブレイクの神聖かまってちゃんまで、恋と音楽をバッチリとリンクさせたところも心憎い。はた目にはイタイ人に見える「一人カラオケ」でるみ子演じる麻生久美子の熱唱ぶりも見逃せない。
 肝心の恋愛の方は、るみ子の告白を「その気持ちが重い。」とはねのけるかと思えば、みゆきからは「あなたじゃ成長できない。」とバッサリ切り捨てられてしまう。でも、そこでめげない主人公の成長ぶりがテレビ版とは違った映画版最大の見せ場なのだろう。Twitterを使いこなした出会いや、相手の行動チェックなど、まさにイマドキ恋愛事情も満載だ。藤本を取り巻く4人の女性陣が抱える恋や仕事の葛藤も垣間見え、男女問わず共感どころのある作品に仕上がった。話は軽いが、とにかく元気が出る。そんな恋愛特化型エンターテイメントが案外今の日本を元気にするのかもしれない。
(江口 由美)ページトップへ
   
             
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