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★君が踊る、夏

(C)2010「君が踊る、夏」製作委員会
『君が踊る、夏』
〜「よさこい」がくれた生きる希望と心の絆〜

(2010年 日本 2時間3分)
監督:香月秀之
出演:溝端淳平、木南晴夏、五十嵐隼士、大森絢音、宮崎美子、高島礼子他

2010年9月11日〜全国東映系ロードショー
公式サイト⇒ http://www.kimi-natsu.com/
 纏(まとい)と呼ばれる大きな旗を手に、よさこいの先頭で対になって華麗に舞う青年たち。一糸乱れぬ団結力で鳴子を手に笑顔で踊る踊り子たち。「これがよさこいなのか!」という驚きと感動に満ちながら、よさこいの故郷高知を舞台にした物語にどっぷりはまってしまった。
 物語の中心となるのは、高知のよさこいチーム「いちむじん」で纏をしていた新平(溝端淳平)と、同じチームの恋人香織(木南晴夏)。高校を出てそれぞれの夢を叶えるため上京しようと誓いながらも、香織は妹さくら(大森絢音)の難病が発覚し、高知に残ることに。東京でカメラマンの夢を実現させるはずが、人を感動させる写真が撮れないジレンマに陥っている新平の運命的な帰省が、最後の夏になるかもしれないさくらの願いを叶えるべく「いちむじん」復活に奔走する香織との再会、わだかまりを越えての復活活動に繋がっていく。

 主人公たちをとりまく家族や友人との関わりの中で成長していく姿は微笑ましく、家族ドラマのようなほっと和むシーンも度々登場する。難病でも「いちむじん」の纏の兄ちゃんと踊る夢を諦めず練習に励むさくらや、夢半ばで帰省し帰る気配がない息子を叱咤する新平の父、「いちむじん」復活をバックアップしてくれたもう一人の纏、司(五十嵐隼士)の母親など、高知弁が飛び交う暖かく、カラッとした会話は見ていて気持ちいい。

 実際に出演者たちは、ゼロから練習を始め、本場高知で見事によさこいを踊りきったという。まさにリアルストーリーで、演技の域を超えた本物の笑顔と充実感がスクリーンから伝わってくる。夢と現実、親の期待、色々なことに折り合いをつけながら自分なりの道を切り開いていく若者たちの姿や難病でも夢を持ち、実現させる努力を惜しまない少女の姿を丁寧に描き、役者からスタッフまでが一丸となったパワーが感じられる清々しい一本だ。
(江口 由美)ページトップへ
   
             
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