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★デュー・デート

(C) 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
『デュー・デート』 (DUE DATE)
〜相棒映画に似合うロードムービー・コメディ〜

(2010年製作 アメリカ 1時間35分)
製作・監督・脚本:トッド・フィリップス
出演:ロバート・ダウニーJr.、ザック・ガリフィアナキス、ミシェル・モナハン、ジュリエット・ルイス、ジェイミー・フォックス

2011年1月22日(土)〜全国ロードショー
公式サイト⇒ http://www.duedate.jp
 ロードムービーにして、バディー(相棒)ムービーとなったアメリカン・コメディ。結婚式に間に合うようにを設定した『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』に続いて、今作は、妻の初出産の立ち合いに、夫が間に合うようにを取り入れた、タイムリミットものだ。
 実は、この種のアメリカン・コメディは、これまで日本未公開になるケースが多かった。トッド・フィリップス監督作品にもかなりある。なぜかというと、日本人には分からないようなアメリカン・ジョークとか、15歳未満入場禁止の「R-15+」指定映画になっているように、下ネタ・ジョークが出てきたりと、いろいろあるためらしい。本作は確かに、下ネタも出てくるし、笑えないシーンもあるにはある。しかし、かつてのボブ・ホープ主演作品の珍道中ものなどと、シンクロナイズする良質のコメディ映画ぶりが、充分に堪能できるように仕上がっている。
 アトランタからロサンゼルスまでのロードなのだが、まず本作は、飛行機で行けない理由付けのシーンを披露する。このあたりは少し強引なところもあるが、とりあえず、主人公ロバート・ダウニーJr.は、行き先も同じなので、偶然出会った男の車に同乗させてもらうのだ。亡き父の遺灰をコーヒー缶に詰めて携帯し、愛犬のフレンチブルドッグを連れてハリウッド俳優を目指す、なんてゆう理解不能のキャラクターが、主人公の相棒となる。このトンデモ・キャラに『ハングオーバー…』に続き、日本ではほぼ無名のザック・ガリフィアナキスが演じた。この方のボケ演技ぶりには、脱帽だ。シリアス演技の多いロバート・ダウニーJr.を、食ってしまったかもしれない。
 ロードムービー・スタイルなので、道中でどんな面白いエピソードがあるのかが、本作の見どころとなる。そんなものはあるわけないのだけど、薬用麻薬を買うために、ジュリエット・ルイスの家へ訪れるシークエンス。ジェイミー・フォックスの家で遺灰入りのコーヒーを飲んだり…。西部劇によく出てくるグランドキャニオンでの、エピソードとか。加えて、居眠り運転アクトやカー・アクトなど、アクション・コメディなところも楽しく見られる。
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