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★コップ・アウト〜刑事(デカ)した奴ら

(C) 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

『コップ・アウト〜刑事(デカ)した奴ら』(COP OUT)
〜はみ出し刑事コンビがトンでもない活躍ぶり〜

(2010年 アメリカ 1時間47分)
監督・編集:ケビン・スミス
出演:ブルース・ウィリス、トレイシー・モーガン、アダム・ブロディ、ケビン・ポラック、アナ・デ・ラ・レゲラ

2010年9月4日より銀座シネパトス、ワーナー・マイカル・シネマズ板橋、 シネマート心斎橋ほか全国ロードショー
公式サイト⇒ http://wwws.warnerbros.co.jp/copout/

 ブルース・ウィリスは、今年で俳優生活30周年の記念イヤーらしい。本来なら、彼のアクションを集大成するような作品で主演するのが、あるべき姿なのかもしれないけれど、本作は違う。彼が今までに演じたことのないタイプの役柄に、あえて挑んでいく役者魂には恐れ入った。30周年であろうが何であろうが、彼はいつだってチャレンジャーなのだ。
 『ダイ・ハード』シリーズ(1988年〜2007年・全4作)や、今年公開された『サロゲート』などの、シリアスで生マジメな刑事役ではない。正統派の刑事サスペンスではなく、変形タイプの刑事コンビものであり、しかもコメディ・スパイスを振りかけて、思いっきり過去のハリウッド映画の名作を思い出させる、オマージュ的なセリフが満載となっている。
 それらのセリフは意図的に作られている。例えば、容疑者を尋問中に、銃撃アクション中に、尋問内容とは何の関係もないのに、わざとのように発せられるセリフの数々。ほとんどがウィリスの相棒刑事役のトレイシー・モーガンが喋るのだが、一部、ウィリスがセリフの対象となる、映画タイトルを暴露したりする。今までの刑事ドラマでは決して披露されることのなかった、トンでもないこの遊び心は、この映画のオリジナル・ポイントとなっている。ケビン・スミス監督のこれまでの監督ディスコグラフィーの中でも、特に遊び心を発揮した作品ではないだろうか。
 さらなる妙味について言うと、白人と黒人の刑事コンビものの系譜においての作り。ルーツ作となる『夜の大捜査線』(1967年)とか、刑事コンビではないが『48時間』(1982年)、『トレーニング・デイ』(2001年)などに加え、もちろん『ダイ・ハード』もそうだけど、そういうシリアス系ではない、コミカルなところを打ち出したのは画期的だった。
  さらにさらに、今一つの特異な点。本事件の麻薬捜査に、刑事のプライベートな部分(ウィリスは娘の結婚式の費用をいかに捻出するか、トレイシー・モーガンは妻の浮気の監視)が大きく関わってくる作りだ。今までの刑事ものは、仕事とプライベートは違うという観点で作られる作品が多かった。それが、本作では大逆転。公私混同刑事映画の新しい形がココにある。
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