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 超能力者

(C) 2010 United Pictures & ZIP CINEMA. ALL Reserved.
『超能力者』 (HAUNTERS)
〜超能力者同士の異能の1対1対決が始まる〜

(2010年製作 韓国 1時間53分)
監督:キム・ミンソク
出演:カン・ドンウォン、コ・ス、ピョン・ヒボン、チョン・ウンチェ、ユン・ダギョン、チェ・ドクムン、アブダド、エネス・カヤ

2012年3月10日(土)〜シネマート新宿、3月17日(土)〜シネマート心斎橋ほかにて全国順次ロードショー
公式サイト⇒http://www.choin.jp

 

 

 男対男の1対1対決を一大ポイントにして、クライマックスに据えた映画というのは、これまでに多数の作品がある。確かに、本作のように超能力者同士の対決もあっただろう。しかし、ウーン、この超能力者設定は一体、何なんだ? がまずあった。本作に登場するエスパーとは、人をストップ・モーションにして、相手を自在に操れる才能らしい。普通の超能力のイメージとはちょっと違うでしょ?

 1991年の過去の両親との逸話を経て、少年は大人になり、2010年にとある町工場にふらりと現れる。そして、そこで働いてる全員を、幼き頃からのお得意のエスパー操作をしようとするのだ。このあたり、少し唐突な気もするが、1人だけ動作を止められない男を見出すのだ。それが、今1人の超能力者だった。戦いを仕掛ける超能力者役に、カン・ドンウォンが扮している。前作の『チョン・ウチ 時空道士』では、とんでもないカンフー・アクションを披露したが、今回も攻撃的で非情なアクションで魅せる。対して、防御応戦する側のコ・スは、韓流ドラマで見せている優しいキャラクターを維持したまま、アクション演技へと突入する。

 地下鉄の乗客全員がストップした中での2人の対決、カーチェイス、ビルの屋上での決戦など、次々に対決シーンがやってくる。しかも、ファンキーなエレクトロ・ポップ、テクノ、ヘヴィーなバンド・サウンドなどのサントラ使いが、アクション・シーンを盛り上げていく。もちろん、アクション・シーンだけではない。

 絆シーン的には、コ・スは、トルコ人とガーナ人という外国人労働者2人と友情を結ぶ。「人生は死ぬまで生きること」とか「それが人生だ」「これが運命だ」なんていう、ストレートなセリフが映画リズムを生み出している。一方のカン・ドンウォンは、母との確執シーンが見どころだろうか。だが、観客のみなさんがこういう風になってほしいなあという方向性へと、ストーリーが流れるかどうかは約束できません。エンドマークの前には、感動があるのか、それとも…。それは劇場にてご確認ください。

(宮城 正樹) ページトップへ

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