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★アメリア 永遠の翼
『アメリア 永遠の翼』 (Amelia)
〜夢と冒険、自由を求め、私は飛び続ける〜

(2009年 アメリカ 1時間51分)
監督:ミーラー・ナーイル
出演:ヒラリー・スワンク、リチャード・ギア、ユアン・マクレガー他

2010年11月29日〜TOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズ二条、TOHOシネマズ西宮OS 他全国ロードショー
公式サイト⇒ http://amelia-movie.com/
 アメリカのみならず世界中にその名を知らしめ、人々に希望を与えた女性飛行士のパイオニアがいたことを、私は本作で初めて知った。世界一周に向けて飛び立ち消息を絶ってしまった伝説の女性アメリア・ハートを演じるのは、『ボーイズ・ドント・クライ』、『ミリオンダラー・ベイビー』など圧倒的な演技力で観る者を釘づけにするヒラリー・スワンク。自ら製作総指揮まで務めたヒラリーの大いなる“挑戦”は、現代に勇気と自由のアイコンを甦らせたのだ。
 1928年、世界ではじめて大西洋を横断した女性、アメリア・ハートに世の中は熱狂していた。そんなアメリアと最初はビジネスライクな付き合いながら、次第に「より遠くまで飛びたい」と願う彼女を愛したのが、生涯の伴侶となったジョージ・パットナム。自分は結婚には向かないとキッパリ宣言されても、一番の理解者であり、サポーターであることを願ったジョージの姿は献身的な夫の鏡。これをリチャード・ギアが演じるのだから、「羨ましい」という他に言葉がみつからない(笑)。
 本作の見どころは、空を飛ぶアメリアと同化するかのような飛行士目線の映像だ。どうしてそこまで、アメリアは空を飛ぶことに魅せられたのか。地上や日常を離れ、空を飛び、未だ見たことのない景色、出会ったことのない人々に出会うことがいかに冒険に満ち、そして感動を呼ぶことであるか。彼女の相棒ともいえる飛行機が翼を羽ばたかせる姿は壮大で美しく、空から眺める地上は楽園のように見えた。
 様々な中傷や、追い詰められたアメリアを理解する友人以上の存在を断ち切り、最後の飛行と望んだ世界一周の旅と、その行方は片時たりとも目が離せないだろう。死と隣り合わせになっても最後まで夢を追い、後悔のない人生を歩んだ勇気ある女性、アメリア・ハート。ヒラリー・スワンクが気迫溢れる演技でスクリーンに甦らせたアメリアは、今の時代の私たちに失くしてはいけない多くのことを教えてくれた。

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