topへ
記者会見(過去)
旧作映画紹介
シネルフレバックナンバー プレゼント
  『悪魔を見た』
  作品紹介
新作映画
★悪魔を見た

(C)2010 PEPPERMINT&COMPANY CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
『悪魔を見た』
〜こんなイ・ビョンホンなんて!見たことない!〜

(2010年製作 韓国 2時間24分 R18+
監督:キム・ジウン
出演:イ・ビョンホン、チェ・ミンシク、オ・サナ、チョン・グックァン、チョン・ホジン、キム・ユンソ、チェ・ムソン

2011年2月26日(土)〜東京・丸の内ルーブル、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、神戸国際松竹ほかにて全国ロードショー
公式サイト⇒ http://www.isawthedevil.jp/
 「R18+」(18歳未満の方は入場不可)指定映画となってしまった、リベンジ・バイオレンス映画。簡略にいえば、愛する人を殺された主人公役のイ・ビョンホンが、その殺人鬼役のチェ・ミンシクにリベンジするという映画だ。しかし、本作はこれまでの『狼よさらば』(1974年製作)とかの、オーソドックスなリベンジ映画とは決定的に違っている。何といっても、残虐度合いが違い過ぎるのだ。普通に殺すパターンではない。
 生きている人を手足首の順番にバラバラ殺人し、斧を振り回し、ところ構わずナイフのメッタ刺しありで、まさにやりたい放題の凄まじさなのだ。『オールド・ボーイ』(2003年)でひどい目に遭わされたチェ・ミンシクが、今度は遭わす側に回り、しかもこれが容赦のない徹底的な極悪非道ぶりを尽くすのである。
 片や、リベンジ側のイ・ビョンホン。正義の味方になるはずが、『甘い人生』(2005年)に優るとも劣らない非情さを見せる。相手を殺せばいいものを、相手に追跡チップを飲み込ませて逃がすとは…。つまり、何度も相手を捕まえては、そのたびに死ぬほどひどい目に遭わせてやるということなのだ。これもまた、どうかしている。普通に殺せばいいものを、リベンジ魂を超えて、暴力の魔力に取り憑かれていく。だから、結果的にはリベンジのやり合いという、負のスパイラルへと陥っていくのだ。

  「チェイサー」(2008年)と同じく、二者の果てしなき闘いの構図が次々に展開するが、こういう形になるとリアリティーは解体される。警察の対応の杜撰さなども少し首をひねりたくなるし、見ていくうちに暴力シーンに対し、麻痺していくような感覚に陥ったりする。そして、衝撃のラストシーン。2人のクローズアップのやりとりから、ビョンホンが去っていく1分の長回し撮影へと続き、ドカーンと恐るべき結末が披露される。この一連の流れは余りにも強烈過ぎるので、心して見てください。でも、イントロの哀愁のギターも良かったし、ラストロールではしっとりのピアノ・ソロから、オーケストラ・サウンドへと展開し、映画の衝撃を和らげてくれるのでご安心のほどを。
(宮城 正樹)ページトップへ
   
             
HOME /ご利用に当たって