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ニューイヤーズ・イブ

(C) 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.
『ニューイヤーズ・イブ』 (New Year's Eve)
〜リスキーでも恐れず,自分の心に素直に〜

(2011年 アメリカ 1時間58分)
監督:ゲイリー・マーシャル
出演:ハル・ベリー,ジェシカ・ビール,ジョン・ボン・ジョヴィ,アビゲイル・ブレスリン、ロバート・デ・ニーロ,ジョシュ・デュアメル,ザック・エフロン,ヘクター・エリゾンド、キャサリン・ハイグル,アシュトン・カッチャー,リー・ミシェル,ミシェル・ファイファー,ヒラリー・スワンク、ティル・シュヴァイガー、ソフィア・ヴェルガラ、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス

2011年12月23日(金・祝)〜大阪ステーションシティシネマ、他全国ロードショー
公式サイト⇒ http://www.newyearseve.jp

 ゲイリー・マーシャル監督による2010年の「バレンタインデー」と対になる恋愛群像劇だ。前作は2月14日のロサンゼルス,本作は12月31日のニューヨークが舞台で,どちらも複数の男女のエピソードを並行して徐々に絡み合わせていく。登場人物の意外な繋がりにほくそ笑んだり驚いたりするうちに全体像が明らかになる爽快感。観客がそれぞれお気に入りの人物をきっと見付けられるし,往年の名作を思い起こさせる設定もあって楽しめる。
 大晦日は1年を振り返って改めて自分がやるべきことを考える日だ。タイムズスクエアでは1907年からボール・ドロップが行われている。カウントダウンと共にクリスタル・ボールを落下させ,日付が変わったとき,紙吹雪が舞い,セントラルパークから花火が打ち上げられる。新しい年への希望に満ちた瞬間だ。その責任者クレアは,大勢の人々のためだけでなく,自分の大切な思い出のためにもボール・ドロップを成功させる必要があった。
 入院中のスタンは,死期が迫っているが,娘と一緒に見たボール・ドロップをもう一度見たいとの思いで生きていた。彼に付き添った看護師エイミーが仕事の後ドレスアップして向かった先は,意外な場所だった。テス&グリフ夫婦は,グレース&ジェームズ夫婦と賞金目当てに新年初めての出産を競い合って笑いを誘う。一方,37年勤続したのにクレアに解雇された電気技師コミンスキーがその窮地を救うという,ほろ苦いエピソードもある。
 シェフのローラは,ロックスターのジェンセンと1年振りに再会するや,平手打ちを食らわせる。しかも2回。バックコーラスのエリースは,大晦日が大嫌いなランディとエレベーターに閉じ込められ,グルーピーと思われてへこむ。この2組のエピソードが交差した先には幸せが待っている。彼の親友ポールは,イングリッドが今年中に達成したい10の夢を実現する手助けをする。くたびれたオバさんがいつしか輝いていてハッとさせられる。
 キムは,ポールの姉でシングルマザー。娘ヘイリーの行動が気になって仕方ないが,実は何か予定があるようで,ドレスを用意している。サムは,1年後に同じ店で同じ時刻に会おうと約束した女性がいて,パーティで女性たちに擦り寄られても上の空だ。親子,夫婦,恋人など様々なカップルの姿を見ているうち,訳もなくハッピーな気分になる。あれこれ迷わず,自分の心に素直になれば,想いは必ず伝わり,幸せを手に入れられるはずだ。
(河田 充規)ページトップへ
   
             
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