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ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

(C) 2011 Universal Studios. All Rights Reserved.
『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』
〜本格的アクションとおバカさ加減が融合調和〜

(2011年 イギリス 1時間41分)
監督:オリヴァー・パーカー
出演:ローワン・アトキンソン、ジリアン・アンダーソン、
    ドミニク・ウェスト、ロザムンド・パイク、ダニエル・カルーヤ、
    ピク・セン・リム

2012年1月21日(土)〜TOHOシネマズ梅田他にて全国ロードショー
公式サイト⇒ http://www.je-kiyasume.jp
 シリーズとしては、第2弾となる作品である。但し、あの『ビーン』(1997年)のローワン・アトキンソンが、「007」のジェームズ・ボンドや「ミッション・イン・ポッシブル」のイーサン・ハントのマネごとをしたとなれば、ああ、パロディなんだと思われるでしょう。ところが、パロディ・コメディ一本やりかと思いきや、そうではない。意外性のある作品だ。分析してみるに、かつてのフランスのジャン・ポール・ベルモンド主演アクション映画のノリと、レスリー・ニールセンのおバカなスパイ・パロディがゴッタ煮になった感覚。加えてもちろん、「007」直系とも言える大アクション・シーンもいろいろ披露され、面白さ倍増。
 ハリウッドのスパイ映画と勝るとも劣らないシーンを列挙してみよう。チベットでのカンフー・アクション、ビル屋上からの追逃走劇アクト、高速車椅子と普通車のカーチェイス、ボートと船の海上チェイス。そして、クライマックスの雪上、ロープウェイへとつながっていく一連の無謀なアクション。傘爆弾、口紅銃、デジカメ銃など、「007」的な新兵器も多彩に繰り出される。そして、いろんな各国ロケーションを行うことで、パロディ元の作品に負けないような、広がりと大作感を示そうとしたと製作陣は語っている。確かに、バラエティーに富んだアクションといろんな背景シーンがミスマッチなところもあるが、見応え十分。
 しかし、一方で、テレビドラマの「ミスタービーン」シリーズに酔ったビーン・ファンもまた、充分に楽しめるお笑いシーンがテンコ盛りだ。恋のお相手役ロザムンド・パイクが必死にパソコンで調べている背後で、ズボンを逆に着てどうのこうのをやってる姿など、ミスタービーン節そのものだ。中でも、最も強烈なインパクトを残してくれるのは、ラスト・シークエンスだ。「山の王の城」という厳かなクラシック曲を流しての、トンデモないワケの分からない料理シーン。イギリスの「“おバカ”コメディ」俳優のルーツとも呼ぶべき、ローワン・アトキンソンの真骨頂がココにあります。
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(C) 2011 Universal Studios. All Rights Reserved.
   
             
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