「講談社」と一致するもの

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◆日程:11月15日(水)18:30~19:00

◆会場:大阪ステーションシティシネマ 【シアター1】
(大阪府大阪市北区梅田 3-1-3 ノースゲートビル 11F)

◆登壇ゲスト:上野樹里さん、林遣都さん



rinjinX-pos.jpgもし、人間と同じ姿形をした他の惑星から来た難民Xがいたらどうするだろう?触れることで人間そっくりにコピーしてしまい、人間社会に紛れて生活をする。人と争わず傷付けることなく静かに生きる人間以上に優しい存在だという。だが、コロナ禍のパンデミックのように、誰かが感染しているのでは?と不安と恐怖で疑心暗鬼になって人間同士で攻撃し合う事態になり兼ねない。誰がXなのか? Xの正体を突き止めようと犯人捜しのように誰彼なく疑って見てしまう。そんな世の中にあって、ある崖っぷち状況の週刊誌の記物がⅩのスクープを獲ろうとターゲットの女性を騙して近付いていく。だが、次第に大切な何かを見失っていく自分に気付いて、本来為すべき行動をとっていく。


人間とは何か? 偏見や思い込みで他者を判断していないだろうか?日々不安を掻き立てられるような事が次々と起こる世の中で、何を信じて、何に拠り所を求めて生きていけばいいのだろうか?そんな不安な気持ちや自分自身のものの観方を改めて考えさせてくれるミステリーロマンス、『隣人X-疑惑の彼女-』がいよいよ12月1日(金)から全国公開される。Xの嫌疑を掛けられた主人公の柏木良子を演じた上野樹里と、崖っぷち週刊誌記者を演じた笹憲太郎を演じた林遣都が、公開を前にして開催された先行上映会の舞台挨拶に登壇。


二人とも厳しくも丁寧な演出で定評のある熊沢尚人監督とは2度目のコラボとなり、30代を迎えた俳優としての意欲を監督にぶつけては手応えを感じ取っていたようだ。そして、初共演となるお互いの魅力についても語ってくれた。
 


(詳細は以下の通りです。)

――最初のご挨拶

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上野:今日は週の真っ只中のお忙しい中お集り頂き誠にありがとうございます。今日は楽しんでいって下さい。

林:今日はお忙しい処をご来場下さいましてありがとうございます。(お二人とも関西出身ということもあり…)関西弁出ないね?

上野:出ないんですよ~。

林:今日は取材などで記者さんたちと話している時には関西弁が出ていたのに…僕も関西出身なのに人前で関西弁で話すのは無理ですね~(笑)


――今日は朝から大阪のマスコミ取材を受けられていましたが?

林:関西弁が出るのは僕にとってオフモードなんでしょうね、仕事時には出ないもんですね。

上野:大阪の記者の皆さんはしっかり作品を観てから楽しい質問をして下さって、今日はとても充実した時間を過ごすことができました。


――上野さんは加古川出身で加古川市の観光大使もされてますけど、大阪の思い出とか印象とかはありますか?

上野:そうですね~大阪は、長年CMをさせて頂いている大和ハウスの本社があるとか、以前大阪NHKで朝ドラに出演させて頂いたこととか…ユニバーサル・スタジオへは行ったことがありますよ。叔母と一緒だったのですが、叔母が乗り物酔いしちゃって支えるので精いっぱいで、ゾンビが襲って来てもそれどころじゃなくて、もうゾンビも追っかけて来ませんでした(笑)


rinjinX-bu-hayashi-240-1.jpg――林さんは大津市出身ですが、今回の作品では大津市での撮影が多かったようですね

林:はい、ほぼオール大津ロケです。

――ご家族の方も撮影を見に来られていたのですか?

林:良子さんと二人で歩くシーンで港が見える所があるのですが、そこは僕が学生の頃の悩める時期によく行っては自分自身と向き合っていた場所でして、実家からも近いので、今回も家族に撮影を見に来てもらっていました。まさかそこで上野樹里さんと一緒に歩ける日が来るとは…とても感慨深く、その日の撮影は素敵な一日となりました。


rinjinX-500-2.jpg――お二人は初共演ということですが?

上野:はい、そうです。林さんは今回、無精髭を生やした記者の役なんですが、それがとても大人の色気が出ていたように感じました。独りでひっそりと暮らしていた36歳の良子が笹という記者にどんどん距離を縮められていくのですが、ドキッとするシーンもあったので、林遣都さんのファンの方は、そんな林君にドキドキしながら映画を楽しん頂けると思います。

それと、林さんはとても真面目な方で、最初のリハーサルの時から凄い熱量で臨んでおられたので、この映画は絶対面白くなると思いました。この映画で共演できて、とてもいいタッグが組めたと思っています。


林:本当に上野樹里さんと出会えて良かったなと思います。撮影後も取材などで何度かお会いする機会があったのですが、毎回思う事は人間力が凄い方だということです。考え方とか生き方とかがお芝居に滲み出ていて、今の時代に必要な何かをお持ちの人だなと思います。映画の中の良子さんもそういう人なんですが、その良子さんを樹里さんが演じられたから良かったと心から思っています。皆さんもこれから映画を観て頂ければ、僕が言いたいことを分かって頂けると思います。


――この良子さん役は是非上野樹里さんにと熊沢尚人監督がオファーされた訳ですが、熊沢監督とは『虹の女神』(‘06)以来ですね?

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上野:はい、二十歳の頃に岩井俊二さんプロデュースの映画で熊沢監督とご一緒させて頂きました。でもその時は岩井さんも編集に携わっておられたので、今回のような熊沢監督・脚本・編集のような密な作業に携わったのは初めてです。17年ぶりですので、どれだけ成長した姿を見せられるのか?台本頂いた時にすぐに読んで、すぐに電話をしました。監督の電話番号も知らなかったので調べまくって掛けました。それから1年半をかけて良子という女性を創り上げていったのです。


――林さんも熊沢監督とは『ダイブ』(‘08)以来だそうですが?

林:当時、まだこの仕事を始めたばかりでしたので、とても厳しい監督という印象が強かったです。年を重ねていくと厳しく指導して下さる監督とは中々出会えないもので、今回お話を頂いた時には15年ぶりですが、今の自分を確認するためにも是非ご一緒したいなと思いました。愛情のある厳しさは全く変わってなくて、一つの役をやるにも丁寧に向き合って下さるし、足りてない部分があると細かい部分まで詰めて来て下さいました。『ダイブ』の時には若者が集まる青春映画だったので、熊沢監督のことを陰で“鬼沢”と呼んでいたくらいです(笑)ああ、思い出しましたね、“鬼沢の千本ノック”!でも、そうして追い込んで頂いたからこそ発揮できる表情や演技もあるので、今回15年ぶりにご一緒させて頂いて、いいことばかりでした。


――上野さんはキャラクターに合わせて衣装とか小物にこだわられたとか?

上野:脚本が徐々に形になっていくと、良子さんのシルエットやイメージも膨らんでいき、街中を歩いていても良子さんを探している自分がいました。髪型を変えてみたりアクセサリーや服でも自分の私物を使ったりしていました。実は良子さんと同じカーディガンを他の作品でも着ていたんですよ(笑) 監督とも相談しながら選んでいましたが、そこで意見がズレることもなかったので、良子さんのビジュアルや声のトーンなど、徐々に創り上げていきました。


rinjinX-500-1.jpg――上野さんは撮影中の住居も借りられたとか?

上野:本当は良子みたいにアパートを借りて住みたかったのですが、それはさすがに危ないだろうということで、プロデューサーからお許しが出ませんでした。そこで、マンスリーの家を借りて色々持ち込んで、仕事の帰りにスーパーに寄って自炊してました。ホテルに缶詰になるのは息苦しいので、そこで暮らすように過ごせたらと思って…。


――林さんは週刊誌記者の役だと聞いた時の感想は?

林:記者は身近なお仕事でもあるので、一度覗いてみたいな面白そうだなと思ってやらせて頂きました。笹という役はこの映画の目線としても描かれているように、笹が何かに気付いて変わっていくことはこの映画の大事な部分でもあるので、その役割をしっかり果たさないといけないなと思っていました。


rinjinX-500-4.jpg――この映画の注目点は?

上野:観終わった後、どこが印象的だったかをSNSとかでも話し合ってほしいですね。心の中って自分自身でもよく分からないし、偏見や何かしらのフィルターを通して物事を見ていることを、笹という人物を通して体感してほしいです。一度観て頂いて全部わかった上でもう一度、今度は良子の目線で観るとか、男性と女性の立場で見直すとかして頂いたら、また違った楽しみ方ができるのではないかと思います。


――上野さんはインスタライブでもこの作品について答えておられますが?

上野:はい、92分!皆さんに沢山の質問を寄せて頂きましたので、それに答えていきました。


――林さんの注目して欲しい点は?

林:やはり良子さんですね。彼女を始めとする登場人物は我々が無くしてはいけない大切なものを持っている人たちなんです。それぞれが大変な思いを抱えながら生きているのですが、そういう人たちに感じるものがとても大切なことで、怖い世の中ですが、日常の中に目を向けてみるとこんなにも素敵なことが散らばっていることに気付かされると思います。


rinjinX-500-3.jpg――最後のご挨拶

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林:これから名古屋へ行きます!(笑) 今回は大阪を満喫する時間がありませんが、またゆっくりと来たいと思います。最近僕もユニバーサル・スタジオへ行きまして、「ザ・フライング・ダイナソー」に乗りまして…あれは凄かった~!(笑) コロナ禍からしばらく経っても世の中まだまだ不安なことがいっぱいあります。この映画が身近にある素敵なことに目を向けるキッカケになればいいなと思います。それぞれの感想をSNSなどで発信して頂ければ嬉しいです。僕、探しますので! 今日はどうもありがとうございました。


上野:今日は公開前なのに観に来て下さいまして本当にありがとうございます!世の中目まぐるしくどんどん変わっていっています。勿論いい部分もありますが、惑わされたり自分の大切なものを見失ったりして、大切な人の心の中がどれだけ見えているのだろうとか、また耳を傾けて生きているのだろうかと考えてしまいます。生きていくだけも精いっぱいだし、生きていくためにはお金が必要だし、いろんなことに気を付けながら恐怖と向き合いつつ日々を重ねていきます。

コロナ禍で入学していろんな行事を楽しめないまま卒業していく高校生などを見ていると、この隣人Xのように世の中から孤立した存在というものがよく理解できると思います。私も一番忙しかった20代の頃にあらぬ記事を書かれて傷付いたことがいっぱいありました。人を楽しませたいという想いでやっているのに、それが報われない。でも、そういう時代を経たからこそ、この縦社会から離脱して生きている良子を今演じることができるのだろうし、笹という記者との関係性も20代の私にはよく理解できなかったでしょう。

そうしたパーソナルな部分にも注目して楽しんで頂きたいです。もっと素直に、何のフィルターもかけていない目で世の中を見ていくってどんな感じなんだろう?と、この映画を観て自分なりの想いを見つけて頂けたらいいなと思います。どうぞお楽しみ下さい。
 


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二転三転する真実、交錯する想いと葛藤―

予測不能なラストが待ち受ける、異色のミステリーロマンス

【STORY】

世界中に紛争のため故郷を追われた惑星難民Xが溢れ、日本にも既に潜入して来ているのではないかとパンデミック時のように疑心暗鬼になっていた。人間の姿をそっくりコピーして日常に紛れ込んだ X がどこで暮らしているのか、誰も知らない。X は誰なのか、彼らの目的は何なのか。犯人探しのように世間の関心を集める中、週刊誌記者の笹憲太郎(林遣都)は、ある事情を抱えながらも躍起になってXのスクープを追い掛けていた。そこで、取材対象の1人・柏木良子(上野樹里)にターゲットを絞り正体を偽って距離を縮めようとするが、次第に良子の人間性に惹かれていく…果たして良子はXなのか、嘘と謎だらけの関係性に人として向き合うべき信頼が揺らいでいく。

 

◆出演:上野樹里 林遣都 黃姵嘉 野村周平 川瀬陽太 / 嶋田久作 / 原日出子 バカリズム 酒向芳
◆監督・脚本・編集:熊澤尚人
◆原作:パリュスあや子「隣人 X」(講談社文庫)
◆音楽:成田旬
◆主題歌:chilldspot「キラーワード」(PONY CANYON / RECA Records)
◆製作:2023 映画「隣人 X 疑惑の彼女」製作委員会 (ハピネットファントム・スタジオ AMG エンタテインメント ポニーキャニオン 恆星多媒體股份有限公司 講談社 スカーレット)
◆配給:ハピネットファントム・スタジオ
◆2023 年/日本/120 分/カラー/シネスコ/5.1ch
◆©2023 映画「隣人 X 疑惑の彼女」製作委員会 ©パリュスあや子/講談社

◆公式サイト:https://happinet-phantom.com/rinjinX/

2023年12月1日(金)~大阪ステーションシティシネマ 他全国ロードショー!


(河田 真喜子)

 

 

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 【日 時】8月25日(金)18:30~19:00 ※《上映前》
【場 所】 TOHOシネマズ 梅田(大阪市北区角田町7-10 8F)
【登 壇】 齊藤工監督



映画やドラマで俳優として活躍する一方、監督やプロデュース業でも多彩な才能を発揮している齊藤工が監督を務める映画『スイート・マイホーム』が、9月1日より公開となります。2018年、「第13 回小説現代長編新人賞」を受賞した注目の作家・神津凛子のデビュー作。窪田正孝を主演に迎え、蓮佛美沙子、奈緒、窪塚洋介ら実力派俳優たちが織りなす予測不能のホラー・ミステリーです。8月25日大阪のTOHOシネマズ梅田で行われた先行上映会に齊藤工監督が登壇いたしました。


sweetmyhome-bu-500-1.jpg第13回小説現代長編新人賞を受賞した神津凛子による長編小説を実写映画化した『スイート・マイホーム』(9月1日公開)。1台のエアコンで家全体を暖められるという「まほうの家」と呼ばれる念願のマイホームに引っ越した直後から、次々と奇妙で不可解な現象に襲われる一家を描くホラー・ミステリー。8月25日大阪のTOHOシネマズ 梅田で行われた先行上映会は満席の客席の中を歩いての齊藤監督のサプライズ登場に観客も大感激で始まった。


sweetmyhome-bu-240-1.jpg登壇した齊藤監督は「コロナ前は映画が生まれると東名阪にこうやってお邪魔することが常だったが、いつの日からかなかなか来るのが難しくなったこともあったので、久々に、しかも監督作品を持って大阪に来れたことがとても幸せです」と挨拶した。完成披露試写会を除いては国内最速となった今回の大阪の先行上映会。「作品に勢いをくれる、追い風のように応援してくれる関西のエネルギーを今までたくさん頂いていたので本当に心強いです」と感謝を述べた。


またこの日、早朝のABCテレビ「おはよう朝日です」への生出演に始まり多くの番組の生出演、収録をしたことについて聞かれると、「ツカミはないのか?みたいな空気が耐えられないとこはありますよね…」と話し、「で、オチは?と求められていることを肌で感じるときに背筋が凍る思いがしました(笑)当たり前にスタッフの方も含めて皆さんの会話がしっかりオチに向かうことが素晴らしいです」と関西人の話術に感心した様子。


2019年冬に原作の映画化のオファーを受けた時について「目を覆いたくなる描写が多い、容赦のない原作で、自分には難しいのではないかという思いがありました。しかしコロナ禍に入り、ステイホームという期間に聖域である“自宅”という場所が人によっては逃れられない環境であるということを報道などで知り、改めて“自宅”について向き合わされました。そんなタイミングで今回のお話を頂いていることはもしかしたら必然なんじゃないかという思いに変わっていき、お話を引き受けるに至りました」と振り返った。


sweetmyhome-main.jpg主演の窪田正孝さんについて「原作を読んでいる時から、自分の中での主人公のイメージが窪田さん的な人物でした。実は原作の神津先生も窪田さんの大ファンで、窪田さんを主人公のモデルにした作品が他にあるようで驚きました」と語り、撮影に関しては「全て理解した状態でそこに佇んでいてくれて、むしろ僕の“こうしてほしい”の1.5倍くらいの表現を常にしてくださっていたので言うことがなかったです」と絶賛した。


現場の雰囲気については「小さなお子さんが撮影に参加していたので繊細な現場の作り方を意識していました。寝かしつけるとか無理やり起こすとかを大人の都合でするのはやめようと。初日に子役の子が寝るシーンで本当に眠ってしまい、起こすのもしのびないので、そのまま大人たちも休憩時間にしたり、作風とは裏腹に非常に保育園感のある現場になりました」とホラー作品とは思えない和やかな撮影現場を振り返り、「お子さんたちの純然たる目線は真実を見抜きますから、ちゃんと心を通わさなければ親子に見えないと今回改めて思いました。窪田さんも蓮佛(美沙子)さんも空き時間に本当に親子のような距離感で接してくれていたので助かりました」と両親役の二人へ感謝を述べた。


sweetmyhome-sub2.jpgまた子役の磯村アメリさんについて「彼女は本当にプロフェッショナルで、現場でもスタッフ達にあだ名をつけたり、俳優部とスタッフのブリッジになってくれました。自分より小さいお子さんたちの面倒も見てたりして、彼女がこの作品の現場の母性みたいなものを担っていましたね」と女優として恐ろしささえ感じると感服した。


sweetmyhome-bu-240-2.jpg制作にあたって「自分が関わる日本の映像の現場は、予算でまず先に削られるのが食べるもの。僕は食べるものと体のコンディションとクリエイティブは直線で繋がっていると考えていて。コロナ禍になってから腸活とか菌活を日々しているんですけど、偶然、窪田さんや窪塚(洋介)さんもそういう意識の高い方たちで、この現場中はオーガニックなお弁当を差し入れたり、なるべくお味噌汁や納豆をお弁当に添えるなど、みんなの腸内環境をより良い状態にすることを心がけました。それが作品の仕上がりに繋がるということが今回、実証された気がします。日本は発酵の楽園なので、今回の試みが今後のモデルケースになったらいいなと思っています」と語った。


また海外の映画祭でも上映された本作。現地での反響について「思わぬところで大爆笑や悲鳴が起こったり、アトラクションのような感覚で受け止めてくださっていました。僕が俳優であることを認識していない方が多いので純粋に作品として見てくださって、上海、NYからこの映画のリアクションを僕自身が受け止めることができて良かったです」と振り返った。


最後に「“家の中で”何が起こるかを“映画館という館の中で”皆さんに体験してもらうべく作った作品なので楽しんでいただければと思います。今の映画業界、アメリカのストもありますが時代の変わり目にあると思います。この作品はキャスト、スタッフがコロナ禍でどうなるか先が見えない中でしっかりと現場を守りながら撮影をさせてくれました。彼らの汗はこの作品の中に滲み出ていると思います。そんな見えない力や見えない才能の思いを皆さんが受け取ってくださることが最大の僕らの報いではありますので、ぜひ楽しんでください」と作品と映画業界への思いを語り、「ここにいる皆さんが最大の宣伝部です。良いと思ったら拡散していただいて、この作品に限らず今、公開されている映画を劇場で観るということをしていただけたら嬉しいです。また映画館にいらしてください」と大阪の観客へ熱いメッセージを届け、舞台挨拶は締め括られた。
 


【STORY】

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極寒の地・長野県に住むスポーツインストラクターの清沢賢二は、愛する妻と幼い娘たちのために念願の一軒家を購入する。“まほうの家”と謳われたその住宅の地下には、巨大な暖房設備があり、家全体を温めてくれるという。理想のマイホームを手に入れ、充実を噛みしめながら新居生活をスタートさせた清沢一家。だが、その温かい幸せは、ある不可解な出来事をきっかけに身の毛立つ恐怖へと転じていく。

差出人不明の脅迫メール、地下に魅せられる娘、赤ん坊の瞳に映り込んだ「何か」に戦慄する妻、監視の目に怯えて暮らす実家の兄、周囲で起きる関係者たちの変死事件。そして蘇る、賢二の隠された記憶。その「家」には何があるのか、それとも何者かの思惑なのか。最後に一家が辿り着いた驚愕の真相とは?


■出演:窪田正孝 蓮佛美沙子 奈緒 中島 歩 里々佳 吉田健悟 磯村アメリ 松角洋平 岩谷健司 根岸季衣 窪塚洋介
■監督:齊藤 工 
■原作:神津凛子「スイート・マイホーム」(講談社文庫)
■脚本:倉持 裕
■主題歌:yama 「返光(Movie Edition Edition)」 音楽:南方裕里衣
■製作:鳥羽乾二郎 太田和宏 高見洋平 人見剛史 松下寿昭 澁谷京子 福山雅治
■製作幹事・配給:日活 東京テアトル
■制作プロダクション:日活 ジャンゴフィルム
■企画協力:フラミンゴ
■製作:日活 東京テアトル 講談社 ライツキューブ スターキャット ブルーベアハウス
■助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
■©2023『スイート・マイホーム』製作委員会 © 神津凛子/講談社
■公式サイト:sweetmyhome .jp

2023年9月1日(金)~TOHOシネマズ梅田 他全国ロードショー


(オフィシャル・リリースより)

 

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『銀河鉄道の父』  特製グッズ プレゼント!
 

◆『銀河鉄道の父』特製扇子:1名様   ◆『銀河鉄道の父』特製手ぬぐい:2名様


 

◆提供:キノフィルムズ

◆締め切り:2023年5月5日(金・祝) 

◆公式サイト:https://ginga-movie.com/

◆公開日:2023 年 5 月 5 日(金・祝)~全国ロードショー



 

役所広司、菅田将暉、森七菜といった名優たちが集い、監督は、『八日目の蟬』『いのちの停車場』など、日本中に感動を巻き起こしヒット作品を生み出してきた成島出が務める映画『銀河鉄道の父』が、2023 年 5 月 5日(金・祝)に公開します。


父・政次郎と長男・賢治の、人間味あふれる親バカ・ダメ息子のユーモアと苛烈な闘いの日々。 ©2022「銀河鉄道の父」製作委員会日本のみならず世界中の“人の心”に生き続ける宮沢賢治。没後 90 年となる 2023 年(1896 年 8 月 27 日生―1933 年 9 月 21 日没)、不安定で激動の時代に、人の心に生きる力を与えてくれる、映画史に残る一本が誕生いたします。
 


【STORY】

宮沢賢治の父・宮沢政次郎。父の代から富裕な質屋であり、長男である賢治は、本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒む。学校卒業後は、農業や人造宝石、宗教と我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。

やがて、妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも―。
 

出演:役所広司 / 菅田将暉 森七菜 豊田裕大 / 坂井真紀 / 田中泯
監督:成島出
原作:門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社文庫)
脚本:坂口理子 音楽:海田庄吾
主題歌:いきものがかり「STAR」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:木下グループ 制作プロダクション:キノフィルムズ / ツインズジャパン
配給:キノフィルムズ
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
コピーライト:©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
公式サイト:https://ginga-movie.com/

2023 年 5 月 5 日(金・祝)~全国ロードショー


(オフィシャル・リリースより)

zakodomoyo-bu3.24-550.jpg(上段左から→坂元、蒼井、足立監督 下段左から→岩田、白石、池川、田代、松藤 (2))


『百円の恋』『アンダードッグ』(脚本)、『喜劇愛妻物語』(脚本·監督)や、2023年度後期のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」(脚本)など、脚本家として、小説家として、そして映画監督として、人間のみっともない部分を愛情込めて描き続ける足立紳が、20年がかりで念願の企画を実現させた 映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』が、本日より全国公開を迎えました!


関西ジャニーズJr.内のグループ「Boys be」で活躍する池川侑希弥を映画初主演に迎えた本作。主人公は7人の小学生男子たち。地方の町を舞台に、グループのナンバー2的なポジションだが、実は小心で臆病者な高崎瞬。ケンカが強くて人情に厚いリーダー格の村瀬隆造。気弱な性格の愛称・トカゲこと、戸梶元太。母親と姉の3人暮らしで東大進学を目指す星正太郎。大の映画好きで、スピルバーグに憧れて映画監督を夢見る西野聡。隆造を一方的にライバル視しているイジメっ子の玉島明。転校生で、日和見主義な小林幸介など、それぞれが昭和末期の“今”を過ごす個性豊かな7人の成長物語は、観る者の心に懐かしさと温かさの余韻をもたらします。
 


【日程】:3月24日(金)14:50~15:20(約30分)※上映後舞台挨拶

【会場】:丸の内TOEI① スクリーン1(東京都中央区銀座3-2-17)

【登壇】:池川侑希弥(いけがわ ゆきや)(Boys be/関西ジャニーズJr.) / 田代輝(たしろ ひかる)白石葵一(しらいし きいち) 

              松藤史(まつふじし)おん/ 岩田奏いわた かなで蒼井旬あおい しゅん坂元愛登さかもと まなと / 足立紳あだち しん監督 

    ※敬称略



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(足立監督から池川へ花束贈呈)


本日3月24日(金)東京・丸の内TOEIにて公開初日舞台挨拶が開催された。この日登壇したのは、映画初主演を果たした池川侑希弥(Boys be/関西ジャニーズJr.)の他、田代輝、白石葵一、松藤史恩、岩田奏、蒼井旬、坂元愛登ら計7名の少年たちと、足立紳監督。


ついに迎えた念願の公開初日に、昨年の東京国際映画祭以来となる7名が勢揃いした。主人公・高崎瞬役の池川は「東京国際映画祭のレッドカーペットの時以来、久々に7人揃って嬉しい」と喜びながら「皆さんからは見えないと思いますが、今ほぼ足が震えている状態。とても緊張しています。」と満席の会場を目の前にしてドキドキ。瞬の親友・隆造役の田代は「沢山のお客さんに来ていただき、感謝しかありません。」と感激し、足立監督も「こうして7人揃うのは嬉しいこと。」と喜色満面だった。


撮影から約1年が経過したが、池川は「みんな身長が伸びたりして大人っぽくなった。でも仲の良さは変わらない。」と絆を強調。トカゲこと戸梶元太役の白石は「撮影当時、僕は小学5、6年生でしたが、ちょうど今日卒業式があって、小学校を辞めてきました!」と独特な言い回しで変化を口にした。


小生意気な秀才・星正太郎役の松藤は「久々に会ったらみんなから声が変わったと言われた。」と成長期あるあるを口にして、映画監督を夢見る西野役の岩田は「撮影の2か月後に行われたアフレコ収録ではトカゲ以外みんな声が変わって使えなかった。ちょっと寂しかった。」と舞台裏を告白。足立監督は「撮影時はみんな可愛かったけれど、今はみんなカッコいい。身長も抜かれました。」と少年たちの成長に目を細めていた。


ロケ地は岐阜県飛騨市。時代設定は昭和末期。普段とは全く違う環境でキャラクターを演じた面々。池川は「今の時代と街並みは違うのかもしれないけれど、友達や小学校の雰囲気は今と変わらない。」と実感し、ツッパリ中学生の舎弟・明役の蒼井も「今と違って昔は人間関係が濃くて深いと思った。」と違いを感じ、武闘派きどりの転校生・小林役の坂元は「スマホがない分、直接友達の家に遊びに行ったりして、そういう雰囲気がいいなと思った。」と新鮮さを感じていた。


瞬の父親を浜野謙太、・隆造の父親を永瀬正敏が演じた。池川は「家のシーンで僕が緊張してガチガチの時に、浜野さんは家の外で一緒に差し入れを食べてくれたりして、緊張をほぐしてくれた。僕も将来そんな人になりたい。」とリスペクト。田代は「永瀬さんがカメラの回っていないところでも優しく話しかけてくれたりして、大人の方々に支えていただきました。」と感謝していた。


この日は7名が揃った、足立組『雑魚どもよ、大志を抱け!』 最後の舞台挨拶ということで、足立監督からキャスト陣に卒業の花束贈呈セレモニーを実施。足立監督から労いとエールの言葉と共に、花束を受け取った池川は「こんな良い匂いの花束をもらえるとは思わず…。大事にしたい。」と嬉しそう。蒼井は「二十歳になったらみんなで集まってお酒を飲みたい。スーパースターになっているだろう、池川君に負けないように頑張りたいです。」と誓い、坂元も「初心を忘れず精進して、会場を“池川侑希弥”ではなく、“坂元愛登”のウチワで埋め尽くす舞台挨拶をしたい!」と未来を夢見ていた。


最後に本作で映画初主演を飾った池川は「この映画は僕の誇りです。この7人のキャストと一緒に撮影ができたのはとても素晴らしい経験となりました。一人でも多くの方に何度でも観てほしい作品です。」と大ヒットを祈願して、舞台挨拶を終了した。
 


【作品概要】
zakodomoyo-550.jpg『百円の恋』では、引きこもりがちだった30代ニート女性が恋とボクシングに出会い変わっていく姿を…、『アンダードッグ 前編・後編』では、「咬ませ犬」に成り下がった中年ボクサーがどん底から這い上がろうとする姿を…、『喜劇 愛妻物語』では、売れない脚本家と鬼嫁の絶妙なやり取りで爆笑をさらいつつ根底に流れる夫婦愛を…、映画監督として、脚本家として、小説家として、常に、欠点だらけで、それでいて愛すべき者たちの織り成す人間賛歌を描き、観客の熱い支持を受けて数々の賞を総なめにしてきた映画作家・足立紳。自身が執筆した小説『弱虫日記』(講談社文庫)を原作とし、「プライドを獲得しようと必死にもがいている少年たち。その姿を今の世の中に問うてみたい」と意欲を燃やす作品『雑魚どもよ、大志を抱け!』が誕生しました。


【物語】 

地方の町に暮らす平凡な小学生・瞬(池川侑希弥)。心配のタネは乳がんを患っている母の病状……ではなく、中学受験のためにムリヤリ学習塾に入れられそうなこと。望んでいるのは、仲間たちととにかく楽しく遊んでいたいだけなのに。瞬の親友たちは、犯罪歴のある父(永瀬正敏)を持つ隆造(田代輝)や、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野(岩田奏)など、様々なバックボーンを抱えて苦悩しつつも懸命に明日を夢見る少年たち。それぞれの家庭環境や大人の都合、学校でのいじめや不良中学生からの呼び出しなど、抱えきれない問題が山積みだ。ある日、瞬は、いじめを見て見ぬ振りしてしまう。卑怯で弱虫な正体がバレて友人たちとの関係はぎくしゃくし、母親の乳がんも再発、まるで罰が当たったかのような苦しい日々が始まる。大切な仲間と己の誇りを獲得するために、瞬は初めて死に物狂いになるのだった。


【作品情報】 

出演:池川侑希弥 (Boys be/関西ジャニーズJr.) 
          田代輝 白石葵一 松藤史恩 岩田奏 蒼井旬 坂元愛登
     臼田あさ美 浜野謙太 新津ちせ 河井青葉 /永瀬正敏
原作:足立紳『弱虫日記』(講談社文庫)
監督:足立紳(『喜劇 愛妻物語』『14の夜』)
脚本:松本稔/足立紳(『百円の恋』『アンダードッグ 前編・後編』)
音楽:海田庄吾(『百円の恋』『喜劇 愛妻物語』)
主題歌:インナージャーニー「少年」(鶴見river records)
製作幹事:東映ビデオ
制作プロダクション:the ROOM
制作協力:岐阜県飛騨市
配給:東映ビデオ
(C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会
公式サイト:https://zakodomoyo-movie.jp/

『雑魚どもよ、大志を抱け!』3月24日(金)より、新宿武蔵野館、梅田ブルク7 ほか全国順次公開!


(オフィシャル・レポートより)

 

 


 

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(上段:左から→坂元・蒼井・足立監督_下段:左から→白石、池川、田代、岩田)

『百円の恋』『アンダードッグ 前編・後編』(脚本)、『喜劇 愛妻物語』(脚本·監督)や、2023 年度後期の NHK 連続テレビ小説「ブ ギウギ」(脚本)など、脚本家として、小説家として、そして映画監督として、人間のみっともない部分を愛情込めて描き続ける足立紳が、20 年がかりで念願の企画を実現させた映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』が、いよいよ 3 月 24 日より、 新宿武蔵野館他にて全国順次公開を迎えます


関西ジャニーズ Jr.内のグループ「Boys be」で活躍する池川侑希弥を映画初主演に迎えた本作。主人公は 7 人の小学生男 子たち。地方の町を舞台に、グループのナンバー2的なポジションだが、実は小心で臆病者な高崎瞬。ケンカが強くて人情に厚いリーダー格の村瀬隆造。気弱な性格の愛称・トカゲこと、戸梶元太。母親と姉の3人暮らしで東大進学を目指す星正太郎。大の映画好きで、スピルバーグに憧れて映画監督を夢見る西野聡。隆造を一方的にライバル視しているイジメっ子の玉島明。転校生で、日和見主義な小林幸介など、それぞれが昭和末期の“今”を過ごす個性豊かな 7 人の成長物語は、観る者の心に懐かしさと温かさの余韻をもたらします。


【日程】:3 月 8 日(水)17:30~18:00(約 30 分)※上映後舞台挨拶
【会場】:丸の内 TOEI(東京都中央区銀座 3-2-17)
【登壇】:池川侑希弥(いけがわ ゆきや(Boys be/関西ジャニーズ Jr.) /田代輝(たしろ ひかる)/白石葵一(しらいしきいち)/岩田奏(いわた かなで)/ 蒼井旬(あおい しゅん)/坂元愛登(さかもとまなと)/足立紳(あだちしん)監督  ※敬称略



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左から(坂元、岩田、白石、池川、田代、蒼井、足立監督)

少年たち 6 人で、上映後の舞台挨拶が行われたのは初となり、現在の心境を聞かれた池川は、「いい意味でみんな変わっていなくて嬉しい。身長が伸びたりとか変化はあるけれど、今日はみんなと一緒に舞台に立てて嬉しい」と喜びを噛みしめた。瞬の親友・隆造役の田代は「今日は僕ら子供たちで一緒に舞台に立てて嬉しい。そしてお客さんに沢山来ていただいて感謝しかないです」と満面の笑み。足立監督は彼らの成長ぶりに触れて「撮影からしばらくして身長も伸びて…。田代君に身長を追い抜かれてショックです!」と目を細めると、田代は「撮影時より 10 センチはいかないけれど結構伸びた」、池川は「僕は撮影時 160 センチで今が 166 センチなので、6 センチは伸びました」と成長を報告した。


zakodomoyo-bu3-240-1.jpgまた、池川は撮影を振り返り「今の時代と映画の舞台である昭和の時代は違う雰囲気だと思った。家の中も今は洋が多いけれど、和という感じだった。置物とか今の時代にはないようなものもあって、今とは違うところが沢山あると思った」と時代の変化を実感。映画監督を夢見る西野役の岩田は「凄い量の台本で圧倒されました。でも覚え始めたらスッと頭の中に入ってきた」と回想し、トカゲこと戸梶元太役の白石は「今の時代と違って子供たちがとても自由で、それを演じることが出来たのが嬉しかった。トカゲ同様に僕も肌が弱いので、その点では撮影に貢献できたかな?」と笑わせた。ツッパリ中学生の舎弟・明役の蒼井は「僕も明のようにいつも 4 人くらいのグループで行動しているので、そこは今も昔も変わらないと思った。でも僕は悪さなんてしません!そこは役柄とは違います!」と苦笑い。


役柄について池川は「高崎瞬とは友達関係が僕と似ているし、全員を引っ張ることが出来ないところも似ている。僕も人から指示をされることがあるので、絶妙な立ち位置が似ていると思った」と共感。田代は「僕は学級委員をやっていてクラスのみんなをまとめたりしているので、その点は隆造と似ている」と優等生な素顔チラリ。武闘派きどりの転校生・小林役の坂元は「小林はサングラスをかけてモデルガンを持っているという他人から見たら面白いキャラクター。人を笑わすという意味では僕も似ているのかな?」と役柄との類似点を明かすと、池川は「(坂元は)僕らのことを笑わせてくれたりして、さっきも舞台袖で変顔とかして場を和ませる一面があります」とその人柄を絶賛していた。


撮影は岐阜県飛騨市で合宿のような形で実施されたという。池川は「クランクアップの日に全員お土産をもらって、その中に升が入っていました。足立監督から『将来これで一緒にお酒を飲もう!』と言ってもらえたのが嬉しかった」と振り返り「その升には映画のタイトルが書かれていて、凄いデザインです。その升は家に飾っていて、これからも大事にしていきたいです」としみじみ。坂元が「オオサンショウウオのマグネットもいただいたよね?」と言うと、池川は「家の冷蔵庫に貼っています!」と嬉しそうに報告した。


zakodomoyo-bu3-240-2.jpg合宿の最中には思い出深いハプニングも。田代は「お風呂にシャンプーがないとう話になってスタッフさんに買ってきてもらいました。ただ話を聞き間違えたようでそれはボディソープだった。僕らはしばらくそれに気づかず、ボディソープで髪の毛を洗っていました」と思い出し笑い。坂元が「ヘアメイクさんに『みんな髪の毛キッシキシだね』と言われて…」と髪の毛の状況を説明すると、池川は「ボディソープが凄く泡立つので気づかなかった」と笑い、足立監督も「ちなみにシャンプーで体を洗っているスタッフもいましたよ」とまさかの秘話を暴露し、子供たちを爆笑させていた。


最後に足立監督は「7 人の少年たちが一人でも多くの人たちに知られていく映画になってほしい」と原石たちのブレイクを願い、主演の池川は「僕にとって初めての映画主演作です。これから先色々な映画に出たとしても、この映画が初めての映画であることに変わりはありません。僕自身大事にしていきたい作品なので、皆さんにも何度も観ていただきたいです」と3月24 日(金)からの劇場公開に期待をかけていた。
 


【作品概要】
『百円の恋』では、引きこもりがちだった30代ニート女性が恋とボクシングに出会い変わっていく姿を…、『アンダードッグ 
前編・後編』では、「咬ませ犬」に成り下がった中年ボクサーがどん底から這い上がろうとする姿を…、『喜劇 愛妻物語』では、売れない脚本家と鬼嫁の絶妙なやり取りで爆笑をさらいつつ根底に流れる夫婦愛を…、映画監督として、脚本家として、小説家として、常に、欠点だらけで、それでいて愛すべき者たちの織り成す人間賛歌を描き、観客の熱い支持を受けて数々の賞を総なめにしてきた映画作家・足立紳。自身が執筆した小説『弱虫日記』(講談社文庫)を原作とし、「プライドを獲得しようと必死にもがいている少年たち。その姿を今の世の中に問うてみたい」と意欲を燃やす作品『雑魚どもよ、大志を抱け!』が誕生しました。


【物語】 

地方の町に暮らす平凡な小学生・瞬(池川侑希弥)。心配のタネは乳がんを患っている母の病状……ではなく、中学受験のためにムリヤリ学習塾に入れられそうなこと。望んでいるのは、仲間たちととにかく楽しく遊んでいたいだけなのに。瞬の親友たちは、犯罪歴のある父(永瀬正敏)を持つ隆造(田代輝)や、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野(岩田奏)など、様々なバックボーンを抱えて苦悩しつつも懸命に明日を夢見る少年たち。それぞれの家庭環境や大人の都合、学校でのいじめや不良中学生からの呼び出しなど、抱えきれない問題が山積みだ。ある日、瞬は、いじめを見て見ぬ振りしてしまう。卑怯で弱虫な正体がバレて友人たちとの関係はぎくしゃくし、母親の乳がんも再発、まるで罰が当たったかのような苦しい日々が始まる。大切な仲間と己の誇りを獲得するために、瞬は初めて死に物狂いになるのだった。


【作品情報】 

出演:池川侑希弥 (Boys be/関西ジャニーズJr.) 
          田代輝 白石葵一 松藤史恩 岩田奏 蒼井旬 坂元愛登
     臼田あさ美 浜野謙太 新津ちせ 河井青葉 /永瀬正敏
原作:足立紳『弱虫日記』(講談社文庫)
監督:足立紳(『喜劇 愛妻物語』『14の夜』)
脚本:松本稔/足立紳(『百円の恋』『アンダードッグ 前編・後編』)
音楽:海田庄吾(『百円の恋』『喜劇 愛妻物語』)
主題歌:インナージャーニー「少年」(鶴見river records)
製作幹事:東映ビデオ
制作プロダクション:the ROOM
制作協力:岐阜県飛騨市
配給:東映ビデオ
(C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会
公式サイト:https://zakodomoyo-movie.jp/

『雑魚どもよ、大志を抱け!』 3月24日(金)より、新宿武蔵野館、梅田ブルク7 ほか全国順次公開!


(オフィシャル・レポートより)

 



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『百円の恋』『アンダードッグ 前編・後編』(脚本)、『喜劇 愛妻物語』(脚本·監督)や、2023 年度後期の NHK 連続テレビ小説「ブ ギウギ」(脚本)など、脚本家として、小説家として、そして映画監督として、人間のみっともない部分を愛情込めて描き続ける足立紳が、20 年がかりで念願の企画を実現させた映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』が、いよいよ 3 月 24 日より、 新宿武蔵野館他にて全国順次公開を迎えます


関西ジャニーズ Jr.内のグループ「Boys be」で活躍する池川侑希弥を映画初主演に迎えた本作。主人公は 7 人の小学生男 子たち。地方の町を舞台に、グループのナンバー2的なポジションだが、実は小心で臆病者な高崎瞬。ケンカが強くて人情に厚いリーダー格の村瀬隆造。気弱な性格の愛称・トカゲこと、戸梶元太。母親と姉の3人暮らしで東大進学を目指す星正太郎。大の映画好きで、スピルバーグに憧れて映画監督を夢見る西野聡。隆造を一方的にライバル視しているイジメっ子の玉島明。転校生で、日和見主義な小林幸介など、それぞれが昭和末期の“今”を過ごす個性豊かな 7 人の成長物語は、観る者の心に懐かしさと温かさの余韻をもたらします。

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(3月4日㈯、撮影ロケ地の岐阜県飛騨市にて、都竹淳也飛騨市長(右)と記念撮影 )

この度、公開に先立ちまして、3 月 4 日(土)、撮影ロケ地の岐阜県飛騨市、さらに 3 月 7 日(火)、大阪府大阪市にて先行上映会が開催され、舞台挨拶が実施されました。

3 月 4 日(土)、飛騨市文化交流センターにて開催された先行上映会では市民 600 人が鑑賞。上映後の舞台挨拶に立った足立紳監督は、「飛騨の方に真っ先に観ていただいて嬉しいです。生まれ育ったところと似たような空気を感じられる地域を探している中で飛騨市を選びました」と振り返り、「映画を観て、生命力や活力が湧き上がってもらえれば嬉しい」と作品への思いを語りました。また、少年たちのリーダー格・村瀬隆造を演じた田代輝は、「飛騨市は想像以上にきれいな場所ばかりで、空気もおいしくて、撮影中は幸せな時間を過ごしました。東京にはない魅力を感じて、貴重な体験ができました」とロケ地・飛騨の思い出を語りました。

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(3月7日㈫、大阪・梅田ブルグ7にて)

また、3 月 7 日(火)に、大阪・梅田ブルグ7で開催された先行上映会では、Boys be/関西ジャニーズ Jr.に所属し、 主人公・高崎瞬を演じる池川侑希弥が、地元に凱旋して足立紳監督と共に舞台挨拶を実施。お互いの第一印象を聞かれた池川は、「監督と初めてお会いしたのがオーディションで、とても優しい方でした。撮影中は、とても格好良い方でした」と語ると、一方の足立監督は、「池川君は、とても可愛らしい方でした。オーディションで、ぐいぐい前に出て来ず、性格が良い子なんだろうな。という印象を受けました。撮影に入ると、どんどん変化して格好良くなってきた。飲み込みが早い子で、とても 楽しかったです」と、互いを褒め合った。


本作の舞台は昭和のスマホもない時代。そんな時代にタイムスリップしたら?という質問に池川は、「小学校時代は友達と手紙でやり取りをしていたので、昭和にタイムスリップしても大丈夫」と回答。さらに、池川は、足立監督に大阪でのおススメの撮影スポットとして、「大阪は素敵なところが多いです。特におススメは太陽の塔。自然も多いし、とても良い場所です」と地元ならではのスポットを紹介。そして最後に足立監督から、「今日の舞台挨拶でも一 生懸命答えようとする、撮影中も私の話を一生懸命聞こうとする、その姿勢が素直で感動しました!その素直な感じで突き 進むと、将来すごい俳優さんになると思います」と池川を評し、池川は、「ありがとうございます!これからも俳優として活躍していきたいです。足立監督には本当にお世話になりました。この映画を広める努力を頑張ります!」と、大志を抱くコメントで、 会場を沸かせました。 
 


【作品概要】
『百円の恋』では、引きこもりがちだった30代ニート女性が恋とボクシングに出会い変わっていく姿を…、『アンダードッグ 
前編・後編』では、「咬ませ犬」に成り下がった中年ボクサーがどん底から這い上がろうとする姿を…、『喜劇 愛妻物語』では、売れない脚本家と鬼嫁の絶妙なやり取りで爆笑をさらいつつ根底に流れる夫婦愛を…、映画監督として、脚本家として、小説家として、常に、欠点だらけで、それでいて愛すべき者たちの織り成す人間賛歌を描き、観客の熱い支持を受けて数々の賞を総なめにしてきた映画作家・足立紳。自身が執筆した小説『弱虫日記』(講談社文庫)を原作とし、「プライドを獲得しようと必死にもがいている少年たち。その姿を今の世の中に問うてみたい」と意欲を燃やす作品『雑魚どもよ、大志を抱け!』が誕生しました。


【物語】 

地方の町に暮らす平凡な小学生・瞬(池川侑希弥)。心配のタネは乳がんを患っている母の病状……ではなく、中学受験のためにムリヤリ学習塾に入れられそうなこと。望んでいるのは、仲間たちととにかく楽しく遊んでいたいだけなのに。瞬の親友たちは、犯罪歴のある父(永瀬正敏)を持つ隆造(田代輝)や、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野(岩田奏)など、様々なバックボーンを抱えて苦悩しつつも懸命に明日を夢見る少年たち。それぞれの家庭環境や大人の都合、学校でのいじめや不良中学生からの呼び出しなど、抱えきれない問題が山積みだ。ある日、瞬は、いじめを見て見ぬ振りしてしまう。卑怯で弱虫な正体がバレて友人たちとの関係はぎくしゃくし、母親の乳がんも再発、まるで罰が当たったかのような苦しい日々が始まる。大切な仲間と己の誇りを獲得するために、瞬は初めて死に物狂いになるのだった。


【作品情報】 

出演:池川侑希弥 (Boys be/関西ジャニーズJr.) 
          田代輝 白石葵一 松藤史恩 岩田奏 蒼井旬 坂元愛登
    臼田あさ美 浜野謙太 新津ちせ 河井青葉 /永瀬正敏
原作:足立紳『弱虫日記』(講談社文庫)
監督:足立紳(『喜劇 愛妻物語』『14の夜』)
脚本:松本稔/足立紳(『百円の恋』『アンダードッグ 前編・後編』)
音楽:海田庄吾(『百円の恋』『喜劇 愛妻物語』)
主題歌:インナージャーニー「少年」(鶴見river records)
製作幹事:東映ビデオ
制作プロダクション:the ROOM
制作協力:岐阜県飛騨市
配給:東映ビデオ
(C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会
公式サイト:https://zakodomoyo-movie.jp/

『雑魚どもよ、大志を抱け!』 3月24日(金)より、新宿武蔵野館、梅田ブルク7 ほか全国順次公開!


(オフィシャル・レポートより)

 

 

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『なのに、千輝くんが甘すぎる。』

【千輝くんきらきらステッカー】

  プレゼント!(非売品)

 

本作の公開を記念して「千輝くんきらきらステッカー」をご用意いたしました。 きらきらに加工された映画オリジナルのステッカーとなっております。

 

 

◆提供:松竹

◆プレゼント数: 3 名様

◆締め切り:2023年3月5日(日) 

公式サイト: movies.shochiku.co.jp/chigirakun-movie

2023 年 3 月 3 日(金)~全国ロードショー

 


 

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講談社「月刊デザート」にて連載中、1巻発売直後に異例のスピードで重版がかかり、既刊7巻で230万部を突破した、亜南くじらによる超人気コミック「なのに、千輝くんが甘すぎる。」が実写映画化、2023年3月3日(金)より全国公開となります。

本作の主人公・千輝彗を演じるのは、「なにわ男子」の高橋恭平。ヒロイン・真綾役を畑芽育が演じるほか、板垣李光人、莉子、曽田陵介らフレッシュなキャストが集結した、胸キュンシーン連続の“女子憧れ度No.1”青春ラブストーリーです。
 


<STORY>

人生初の告白に見事に玉砕した高校2年生の失恋女子・真綾(畑芽育)。親友の小原知花(莉子)に慰められるも、落ち込んでいるところを陸上部のエースで学校一のイケメン・千輝くん(高橋恭平)に見られてしまう。モテモテなのに周囲には塩対応な千輝くんが、なぜか真綾に提案したのは、“片想いごっこ”!

「好きな人、無理に探すくらいなら、俺に片想いすれば?」。

片想いごっこの条件は、絶対に好きにならないことと、まわりにバレないこと。好きになってはいけない約束なのに、自分にだけ優しくて甘すぎる千輝くんに、真綾の気持ちは次第に揺れ動いていく…。そんな中、真綾に密かに想いを寄せるクラスメートの手塚(板垣李光人)に、秘密の関係を知られてしまい…。

千輝、真綾の片想いごっこの行方は――?!


出演:高橋恭平(なにわ男子) 畑 芽育 板垣李光人 / 莉子 曽田陵介 中島瑠菜 箭内夢菜 鈴木美羽
原作:亜南くじら 「なのに、千輝くんが甘すぎる。」(講談社「月刊デザート」連載)
監督:新城毅彦 脚本:大北はるか 音楽:fox capture plan
主題歌 : なにわ男子「Special Kiss」(ジェイ・ストーム)
製作:「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会
企画・配給:松竹
公式サイト: movies.shochiku.co.jp/chigirakun-movie
公式Twitter&Instagram&公式tiktok:@chigira_movie
コピーライト:©2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会 ©亜南くじら/講談社

2023 年 3 月 3 日(金)~全国ロードショー
 


(オフィシャル・リリースより)

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・日時:2023年2月4日(土)12:45~13:20

・場所:大阪ステーションシティシネマ

    (大阪市北区梅田3丁目1−3 ノースゲートビル 11F)

ゲスト:豊川悦司(主演)、田山涼成、河毛俊作監督(敬称略)



池波正太郎生誕100年となる2023年に、ベストセラー時代小説「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを豊川悦司主演で映画化された。映画『仕掛人・藤枝梅安』第1作が2月3日に公開され、公開記念の舞台挨拶が前日の東京に続き大阪でも行われた。主演の豊川悦司をはじめ、河毛俊作監督、そして急遽登壇が決まった田山涼成が、上映後の観客を前に作品に込めた想いや出演者の印象についてなどを語った。


baian-550-1.jpgのサムネイル画像本作は、藤枝梅安の「仕掛人」としての暗殺稼業の活躍だけでなく、貴賤の別なく誰でも診る腕のいい鍼医者としての表の顔も余すところなく描いて魅力的だ。第一作では江戸を舞台に、楊枝職人の彦次郎(片岡愛之助)を相棒とする暗殺稼業のしくみや掟が紹介され、梅安の知られざる身の上話が基に物語が展開される。第一作のゲストは天海祐希、近年見たことのない息を呑むほどの妖艶な美しさに圧倒される。他にも薄幸ながらも梅安を慕う仲居役の菅野美穂に、鍼灸院で働く気のいい婆をコミカルに演じた高畑淳子など演技派が脇を固める。細部までこだわった作り手の技の高さが窺える本格時代劇の登場である。


baian-bu-toyokawa-240-1.JPGのサムネイル画像前日の東京は寒かったという豊川は、「大阪はあったかい!人も心も。僕はホームなんで何となく気が楽ですね。この映画を気にって下さるかどうか先ほどまで緊張していたのですが、こうして皆様のお顔を拝見して、多分大丈夫だったんじゃないかなぁと思います」。会場から拍手が起きる。「大阪はお客さんの反応が早い!」と大変ご満悦の様子。


前日まで京都で撮影をしていたという田山は、「急に舞台挨拶に出て!と言われて、“出たがり田山”としては嬉しくって飛んで参りました」と上機嫌。「素敵な映画だったでしょう?(拍手)私も出演しておりますが、ひとりの観客としてワクワクしながら観ました」。河毛監督は「数ある映画が上映されている中、この映画を選んで観に来て下さいまして本当に嬉しく思います。ありがとうございます!」と満席の観客を前に手応えを感じているようだった。


料亭のおかみ役の天海祐希の亭主役を演じた田山について豊川は、「田山さんと天海さんの二人のシーンが凄く好きで、コメディっぽいかもしれませんが、愛だけでは繋がらない男と女の切なさみたいなものが見えてきて、ジーンときました」。せっかく苦労して後妻にめとった美貌の妻なのに思い通りにならない亭主の辛さに同情気味。だが、物語は思わぬ方向へと展開していく…。


baian-bu-tayama-240-2.JPGそんな妖艶な役を演じた天海に対し田山は、「実は天海さんとは、僕が初めて携帯電話を持った時に、電話番号の交換をした初めての女優さんだったんです!」。すると豊川が「多分、本人はそれを覚えてないと思いますよ」(笑)。「初めはショートメールを交わしていたのですが、その後断ち切れて、…なんと今回、来ました!嬉しかったですね~!ところが、慌てて台本読んだら、ひどい目に遭うんですよ、僕の役は――」。


田山は天海の着物の衿元に手を入れるシーンを振り返り、「触っちゃいけないと思い遠慮がちにしていたら、どんどんやっちゃって!となんとオトコマエなお言葉を!?」。豊川も、「天海さんはそういう人です(笑)。実にオトコマエな人です!」。さらに田山は、「(天海は)妖艶でとても美しい方です。夜具が敷いてあると、もうドキドキでして…皆様、こういうドキドキがなければ芝居はやってられませんよ。とても楽しい現場でございました!」(笑)。その後の天海との通信を問われ、「あれっきりです。もう二度とないと思います」とうなだれる田山(笑)。


梅安に似ている点について訊かれた豊川は、「僕は梅安ほど強くはないので、毎日彦さんちへ遊びに行ってると思います(笑)。梅安は自分が抱えている矛盾や欠点などに対して、目を背けずにきちんと向き合おうとしているところが男らしいなと思います」。自身も向き合うタイプか訊かれ、「僕は下ばっかり向いてます」(笑)。


豊川の梅安について田山は、「色んな方の梅安を見てまいりましたが、豊川さんがぴったりです!見て下さい、この体つき!簡単に殺されちゃいますよ。それにこの冷たい眼差し!ぴったりだと思いませんか?」会場から拍手(笑)


baian-bu-kawage-240-1.JPG「人は悪いことをしながら、良いこともする」という池波正太郎の哲学について河毛監督は、「なんで今、梅安なんだ?と思われるかもしれませんが、“人は悪いことをしながらも良いこともする”、人間というものはどこかに矛盾を抱えているグレーな生き物です。それは大人になればなるほど、長く生きれば生きるほど、そういう面を抱えつつ、それでも生きて行かなければならない。その中で生きる愉しみをわずかに見つけては日々過ごしていく。昨今のネット社会における善悪をはっきり切り分けようとする傾向があるが、グレーな部分を抱えながらも何とか折り合いをつけて生きていく――今の時代に問いかけてくるものがあるなと思います」。


さらに仕掛人について河毛監督は、「ダークヒーローものとして梅安を見た時に、単に悪い人をやっつける正義の人だという顔を絶対に梅安も彦次郎もしていない。どこかで、いつかは自分も同じような死に方をしていくんだろうな、という苦いものを抱えつつ、それでも自分がした行為によって、わずかながらでも誰かが救われたり、失われた魂が報われたりすればいいという凄い謙虚なダークヒーローなんですよね。そういうところに池波先生の哲学があって、そこを意識してこの映画を作りました」。


ダークヒーローについて豊川は、「人は昔も今もさほど変わっていないと思いますが、コミュニケーションについては全く違っています。人と人がちゃんと向き合って、手の届く範囲で体温がまだ感じられるような距離感で話をしたり、一緒に行動したりすることはもの凄く大事なことだなと改めて思いました。SNSなどの繋がりだけでは支障が出てきていることを考えると、“向き合う姿勢”が今必要なことだと思います」。時代劇であっても現代にも通じる大切なことが表現されているようだ。


baian-500-2.jpgお気に入りのシーンについて豊川は、「今の風景とは違う江戸時代の風景ですね。江戸の街並みや京都鴨川の風景など中々他の映画では見られない風景を、監督を始めスタッフの方々がもの凄くこだわって作っておられます」。田山は、「はっきりとした輪郭の登場人物が登場してきますが、それらを監督は俯瞰で捉えておられます。映像化した時にわかる音楽や絶妙なカット割りや色彩映像など、子供の頃に観た時代劇とは違う視点で楽しめると思います」。


こだわったシーンについて河毛監督は、「特別意識したのは“光と影”です。様々な浮世絵から想像して、多分あの時代の人々が見ていたであろう街の灯りや、座敷奥にわずかに届く太陽の光など、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』を読み直して、文学的な人の光と影を意識して作りました。それらが気持ちよく仕上がっていると思いますので、もう一度観て頂けるなら、非日常の世界で心が遊べるようなひと時を過ごせると思います。もし気に入って頂けたなら、他の方にもおススメ頂けると嬉しいです」。その他にも、俳優陣の細やかな演技にも注目して観るとより奥深さを感じられ、観る度に新しい発見ができるという。


baian-bu-toyokawa-240-2.JPGこれからご覧になるお客様へメッセージをと振られた豊川は、「僕がとやかく言うよりは、今日ご覧頂いたお客様に聞いて頂いた方がより分かりやすいかと。ご家族やお友達などにおススメ頂けたら嬉しいです。それから、タイトルロールの後もご覧になりましたか?椎名桔平が登場してまいります。4月7日に公開される第二作では、梅安と彦さんが旅をしながらいろんな事件に巻き込まれて、第一作とはまた違った面白さでお楽しみ頂けると思います。第二作も是非ご覧下さい。よろしくお願いいたします」。


河毛監督からは、「今日はご覧頂きまして本当にありがとうございました。沢山の映画が公開されている中でこの映画を選んで観に来て下さったことがとても嬉しいです。多くの方に、できれば“面白いよ”とおススメ頂けるとこんな嬉しいことはありません。どうかよろしくお願いいたします」。本格時代劇の作り手のこだわりがいっぱい詰まった河毛監督の言葉や、演技派俳優陣の熱量がひしひしと伝わる魅力ある舞台挨拶となった。


(河田 真喜子)


映画『仕掛人・藤枝梅安』

【ストーリー】〈第一作〉
江戸の郊外、品川台町に住む鍼医者の藤枝梅安(豊川悦司)にはふたつの顔があった。腕の良い鍼医者の表の顔と、“蔓(つる)”と呼ばれる裏稼業の元締から金をもらって、生かしておいては為にならない奴らを闇に葬る冷酷な“仕掛人”の裏の顔だ。

ある晩、同じ仕掛人で表向きは楊枝作りの職人・彦次郎(片岡愛之助)の家に泊まった梅安は、帰り道、浪人・石川友五郎(早乙女太一)が刺客を切り捨てる場面を目撃する。刺客が死んだことを確かめ、医者が出る幕ではないと悠然と立ち去る梅安。

その日のうちに蔓である羽沢の嘉兵衛(柳葉敏郎)から料理屋・万七の内儀・おみの(天海祐希)の仕掛を依頼される。三年前、万七の前の女房・おしずを仕掛けたのは他ならぬ梅安だった。梅安は万七の女中・おもん(菅野美穂)と深い仲になり、店の内情を聞き出す。おしずの死後、水茶屋にいたおみのが店の主・善四郎(田山涼成)の後妻となってから、古参の奉公人たちが次々と去り、店の評判は落ちる一方だが、儲けだけはあるという。おみのが店に見栄えのいい娘を女中として雇い入れ、客をとらせていたのだ。おしず殺しの依頼人はおみのなのか殺しの起り依頼人の身元を探るのは、仕掛人の掟に反すると知りながら、梅安は三年前のいきさつを知りたいと動き始めた。ある日、梅安は料理屋を訪ね、仕掛の標的である内儀・おみのの顔を見て息を呑む。それは梅安に暗い身の上を思い出させる対面だった――。
 



■出演:豊川悦司 片岡愛之助 菅野美穂 小野了 高畑淳子 小林薫
・第一作ゲスト:早乙女太一 柳葉敏郎 天海祐希
・第二作ゲスト:一ノ瀬颯 椎名桔平 佐藤浩市
■原作:池波正太郎『仕掛人・藤枝梅安』(講談社文庫刊)
■監督:河毛俊作  脚本:大森寿美男  音楽:川井憲次
■上映時間:第一作:134分/第二作:119分
■配給:イオンエンターテイメント
■ⓒ「仕掛人・藤枝梅安」時代劇パートナーズ42社

映画公式サイト:baian-movie.com

【第一作】 2023年2月3日(金)~ 【第二作】4月7日(金)~全国公開


   

 
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