「熊本 コロナ」と一致するもの

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三倉茉奈、地元大阪弁へのこだわりを役に反映「熊本出身と思われるぐらいきちんと話したかった」『女優は泣かない』舞台挨拶
(2023.12.16シネ・リーブル梅田)
登壇者:三倉茉奈、有働佳史監督 
 
「働かざる者たち」「おしゃれの答えがわからない」など数々の人気ドラマを手がけてきた有働佳史監督の映画初長編作で、崖っぷちの女優と若手ディレクターの再起をかけた奮闘を描く『女優は泣かない』がシネ・リーブル梅田、アップリンク京都にて現在絶賛公開中、12月23日よりシアターセブン、12月29日よりジストシネマ和歌山、1月5日よりkino cinēma神戸国際にて公開される。
 有働監督の出身地である熊本県荒尾市を舞台に、スキャンダルで仕事を失った女優、園田梨枝は蓮佛美沙子、密着ドキュメンタリーの現場をひとりで取り仕切る若手ディレクター・瀬野咲は、乃木坂46一期生メンバーで、クリエイター、俳優として活躍している伊藤万理華が演じている。また、何かと対立する梨枝と咲のロケ中の運転係を買って出た梨枝の同級生タクシードライバー猿渡拓郎(通称サンタク)には、『CHAIN/チェイン』の上川周作が扮し、何かと火花を散らすふたりの緩和剤となり、どこかトボけた魅力がある存在だ。
父(升毅)の反対を押し切り女優の夢を叶えるため上京して以来、10年ぶりに故郷に戻った梨枝には、ずっと地元で暮らしている姉と弟がいるが、特に姉とは衝突してばかり。正反対の境遇の姉妹の溝が埋まる日がくるのか。ドキュメンタリーとして受けた仕事なのに、やらせを演出と言い換え、意味のないことをさせる咲のいうことを聞くのもストレスに。梨枝は、崖っぷち女優のレッテルを返上できるのか…。
 

 
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 12月16日の本作上映後に行われた舞台挨拶では、梨枝の姉、真希を演じた三倉茉奈と有働佳史監督が登壇。まずは三倉から観終わったばかりの観客に映画が楽しかったかどうかを問いかけ、大きな拍手が沸き起こると大阪の観客は笑いに厳しいことから舞台挨拶の中でも一番緊張するという有働監督もホッとした様子。大学時代にヤングシナリオ大賞に応募し、最終選考まで残ったことから、一度映画を撮ったら諦めがつくと故郷の熊本県荒尾市を舞台にした映画を作ることを決意したそうで、「そこから映画を完成させるまで17年かかりました。脚本を書き、撮影2日目にコロナで撮影が中断し、しきり直しをしてと6年がかりで作ったので、観てもらえるだけで感無量です」と映画のいきさつを説明。
 三倉とは2017年に企画・脚本・演出した舞台「結婚なんて、クソくらえっ!」に出演してもらったことから、いつか映画でご一緒したいと話していたという有働監督。三倉が演じた故郷から離れて何年も女優業を続けてきた妹、梨枝のことを理解できない姉役に「真逆の役は、俳優の力が発揮できる」と力説。三倉は、最初演じられるか不安だったそうだが、「わたしは大阪出身で大阪の言葉を大事にしたいと思っているので、地元を大事にしたい気持ちはわかります」と言葉をとっかかりに梨枝の役作りに向き合ったことを明かした。
 
 
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  大阪弁にこだわるのと同じように、熊本出身と思われるぐらいきちんと話したいという気持ちから、有働監督と何度も読み合わせをしたという三倉。梨枝とある場所で壮絶な言い合いを繰り広げるシーンの撮影前日に、地元にいる有働監督のいとこから言葉の違和感を指摘され、地元の人がしっくりくる言葉に語尾を修正。三倉は内心動揺しながらもLineでボイスメッセージを送り合いながら、本番までに修正した熊本弁の発音を入念にチェックしたというエピソードも披露した。
 映画の見所は何と言ってもメインの蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作が素敵だとその演技を賞賛した三倉。「それでも役者にすがりつきたいという言葉を台本で読んだとき、自分自身もこの仕事をやり続けていいのかなと思うこともありますが、もうちょっとやってみようと思えました」とこの作品の魅力を語ると、有働監督も「この作品のテーマはリスタート。僕の半生のようですし、見てくれた人にも重なるところがあると思います。一度倒れた人が起き上がりにくい社会ですが、勇気を持てるようになれば」と本作への想いを語った。
 
 
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  映画館からほど近い梅田芸術劇場で出演中のコンサートを終えたばかりの三倉佳奈も舞台挨拶にかけつけ、客席後方からエールを送ると舞台上の三倉茉奈から「急遽決まった舞台挨拶で友達に声をかけたら、何人か先約ありと断られて。実はそれが佳奈のコンサートだったんです」と友達かぶりのエピソードを披露する一幕も。最後には地元大阪で舞台挨拶ができたことへの歓びを語り、本作への応援を呼びかけた。
 

 
  子育てをしながら父親の世話をし、現実の生活で日々追われている真希と、家族にどんなことが起こっても女優の仕事に命がけでいどむ梨枝との対比から仕事と家族のバランスについて考えたくなるだろう。また、若手ディレクター・瀬野咲と東京から様々なヤラセ指示を出す上司とのやりとりも、業界の悪しき風習を少し毒のあるコメディとして描き出している。それぞれのキャラクターの「リスタート」を、ぜひ目撃してほしい。
(江口由美)
 
 
 
<作品情報>
『女優は泣かない』
(2023年 日本 117分)
監督・脚本:有働佳史 
出演:蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作、三倉茉奈、吉田仁人、青木ラブ、幸田尚子、福山翔大、緋田康人、浜野謙太、宮崎美子、升毅 
シネ・リーブル梅田、アップリンク京都にて現在絶賛公開中、12月23日よりシアターセブン、12月29日よりジストシネマ和歌山、1月5日よりkino cinēma神戸国際にて公開
(C)2023「女優は泣かない」製作委員会
 

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妻への疑念から、隠しカメラを設置し…

モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、

新感覚の日本映画『ホゾを咬む』


「後悔する」という意味のことわざ「臍ホゾを噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』は、本作ヒロインの小沢まゆが主演する短編映画『サッドカラー』が PFF アワード 2023 に入選するなど、国内映画祭で多数入選・受賞している新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督の最新⻑編映画

髙橋監督自身が ASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作。モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画が誕生した!


主人公・茂木ハジメを演じるのは、主演するコメディアクション『MAD CATS』(2022/津野励木監督) から、『クレマチスの窓辺』(2022/永岡俊幸監督)、『とおいらいめい』(2022/大橋隆行監督)など、幅広い役柄をこなすカメレオン俳優・ミネオショウ。映画『少女〜an adolescent』(2001/奥田瑛二監督) で国際映画祭で最優秀主演女優賞受賞の経歴を持つ俳優・小沢まゆがプロデューサーとヒロイン役を務め、木村知貴、河屋秀俊ら実力派の面々が脇を固めているほか、『百円の恋』(2014)など武正晴監督作品に数多く参加し、『劇場版アンダードッグ』(2020)で第 75 回毎日映画コンクール撮影賞を受賞した西村博光が撮影監督を担当した。
 


本作は、
12 月 2 日(土)〜12 月 8 日(金)に新宿 K’s cinema にて連日 14:10〜、
12 月 15 日(金)〜12 月 21 日(木)に池袋 HUMAX シネマズにてレイトショー、
12 月 16 日(土)〜12 月 22日(金)に大阪シネ・ヌーヴォ、
12 月 23 日(土)〜12 月 29 日(金)にシネ・ヌーヴォ X にて連日 11:00〜、
1 月 20 日(土)〜1 月 26 日(金)に横浜 シネマ・ジャック&ベティ、
来年に名古屋・シネマスコーレ、神戸・元町映画館ほか全国順次公開される。

 


【大阪・シネ・ヌーヴォ 舞台挨拶の登壇者】

◯12/16(土):髙橋栄一監督
◯12/17(日):小沢まゆ(出演・プロデューサー)
◯12/23(土):小沢まゆ(出演・プロデューサー)


◆<小沢まゆ プロフィール>

映画『少女〜an adolescent』(奥田瑛二監督/2001)に主演し俳優デビュー。同作で第 42 回テサロニキ国際映画祭、第 17 回 パリ映画祭、第 7 回モスクワ国際映画祭 Faces of Love にて最優秀主演女優賞を受賞。主な出演作品に『古奈子は男選びが 悪い』(前田弘二監督/2006/主演)、『いっちょんすかん』(行定勲監督/2018)、『DEATH DAYS』(長久允監督/2022)、『こいびとのみつけかた』(前田弘二監督/2023)などがある。2022 年に初プロデュース映画『夜のスカート』(小谷忠典監督)が劇場公開。出身地熊本県の震災復興映画イベントを主催するなど多方面で活動している。
 


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◆俳優として活動してきて、2022 年の『夜のスカート』で初めてプロデュースをされたそうですが、プロデュース業も始めた経緯を教えてください。

今後の人生をどう生きていこうかを考える 40 歳になるタイミングが、ちょうどコロナ禍の時期に重なったんです。世界中がいっぺんにひっくり返ることがあるんだな、常識だと思っていたことが変わっちゃうんだなと、目の当たりにした時に、自分の人生も、好きなことをやらないと、いつ何時どうなってしまうかわからないなと思い、「映画を作ってみたい」という漠然とした憧れを、今実現させようと思いました。その時子供が二人とも中学生になっていたので、育児が落ち着いたタイミングだったのも大きかったです。


◆本作ではプロデューサーとしてはどのような仕事をしたんですか?

髙橋監督は、『サッドカラー』などでご一緒したのですが、独自の視点を持たれている監督さんだなと感じていました。プロデューサーはお金の目処を立てるのが最大の仕事なので、文化庁の AFF2 という補助金に申請しました。「これから業界を活発にしていくであろう人材を見つけて世に出していく活動をしたい」というのも応募書類の企画意図に書きました。

あとは、ロケ地は基本的に私が探して、髙橋監督に提案して、一緒に見に行って決めていく、というやり方でした。撮影中は制作部の仕事もしました。


hozokamu-500-2.png◆髙橋監督は、どのような監督ですか?

『ホゾを咬む』に関しては、独特のテンポを求められるなと思いました。会話する時のズレだとか会話が始まる前の空気感、会話が終わった後のなんとも言えない雰囲気、そこまで全部映画として見せたいというのが演出から伝わりました。独自の視点や感性を持った方だと思います。


◆本作の企画を聞いてどう思いましたか?

夫が妻を監視していく話なんですけれど、人には、「信じたいけれど疑ってしまう」だとか、「疑っている芯の部分には信じたいという想いがある」だとか、「信じる」と「疑う」という相反するものが、ワンセットで心にあるなと感じていたので、それを映画として表現したら面白いものになるなと思いました。


hozokamu-500-4.png◆ご自身だったら、普段とは全く違う格好のパートナーを街で見かけたらどうしますか?

ハジメと同じで、聞くに聞けないですね。聞いたことによって何かが崩れてしまうかもしれないと思うと、一旦、「もうちょっと時間を置いてみよう」だとか、違う探り方をしてしまうように思います。


◆ミツをどのような人物と捉えましたか?

ミツはすごく自由な人だと思って演じました。映画の中では明確に出していないのですが、絵本の翻訳家という設定です。ミツの仕事については、監督と相談して、家の中で作業をして完了する仕事にしました。この夫婦は結婚して 10 年以上経っていて、子どもが欲しかったけれどできなかった夫婦なんです。二人で住むには大きい三階建ての一軒家に住んでるのも、結婚当初、将来子どもができることを想定していたからなんです。子どもはできなかったけれど、ミツは日々の生活や自分の人生を楽しんでいる女性です。家にいるのが好きで、好きな仕事をして、好きな服を着て、好きな料理を作って暮らしている自由な人というのを意識しながら演じました。


◆ミツを演じる上で工夫した点はありますか?

この作品では、夫が街で妻らしき人を見かけて、そこから疑いの念を持って妻を監視していくんですけれど、ミツと、夫が見かけたミツらしき人が同一人物なのか、全く別の人物なのか、夫が幻で見た人なのか、映画としては答えを出していません。観客によって色んな受け取り方があると思うので、観る人それぞれが捉えられるような余白のある演技を心がけました。


hozokamu-500-1.png◆ハジメとのシーンの撮影はいかがでしたか?

監督は、夫婦間にあるズレや噛み合わなさを表現したいんだろうなと感じていたので、そこを意識して演じました。結婚して 10 年以上経っていて、わざわざ言葉にしないこともあるし、好きとか嫌いとかの次元じゃなくなっているところもあるけれど、ミツはハジメのことが根底では好き、という想いで演じました。


◆ハジメ役のミネオショウさんとはご一緒していかがでしたか?

ミネオさんの出演作は何作か拝見していて、勝手にクールな印象を持っていたんです。でも、お会いすると明るいし、よく喋るし、笑い声が大きいから、遠くにいてもミネオさんが笑っている声が聞こえてきて、そういうミネオさんの雰囲気のお蔭で現場が明るくなり、それにいつも助けられていました。


◆読者へのメッセージをお願いします。

自分が信じているものが果たして真実なのか、また、傍にいる人のことをちゃんと理解できているのか、それは誰にもわからないと思います。この映画を見ると、その大切なもの、信じているもの、もしくは疑っているものの見つめ方が、自分の中でちょっと変わるかと思います。劇場の閉ざされた暗がりでスクリーンを見つめながら、同時に自分自身も見つめていただけると、何か見えてくるものがあるかと思います。ぜひ劇場で御覧ください。
 


【あらすじ】

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不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。ある日ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。帰宅後聞いてみるとミツは一日外出していないと言う。ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、周囲の人たちによってハジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。

ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて来る。そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは...。


出演:ミネオショウ 小沢まゆ 木村知貴 河屋秀俊 福永煌 ミサ リサ 富士たくや 森田舜 三木美加子 荒岡龍星 河野通晃 I.P.U 菅井玲
脚本・監督・編集:髙橋栄一
プロデューサー:小沢まゆ
撮影監督:⻄村博光(JSC)
録音:寒川聖美
美術:中込初音
スタイリス:タカハシハルカ ヘアメイク:草替哉夢
助監督・制作:望月亮佑 撮影照明助手:三塚俊輔
音楽:I.P.U
エンディング曲:James Bernard – Growth (I.P.U Recycle)
製作・配給:second cocoon
配給協⼒:Cinemago
⽂化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023 年/日本/4:3/モノクロ/108 分/DCP/5.1ch
(c)2023 second cocoon

公式サイト: https://www.second-cocoon.com/work/hozookamu/

公式 X アカウント:https://twitter.com/hozookamu

公式 Facebook: https://www.facebook.com/hozookamu

12 月 2 日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国順次公開

◆髙橋栄一監督インタビューはこちら

◆ミネオショウ インタビューはこちら


(オフィシャル・レポートより)

 

 
 

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 2021年11月オープンの 《TOHOシネマズ セブンパーク天美》に、2つの関西初サウンドシアターが誕生します。

“プレミアムシアター”&“轟音シアター” 導入決定!

 

TOHOシネマズ株式会社は 2021 年 11 月に「セブンパーク天美※」内に出店する「TOHOシネマズ セブンパーク天美」において、関西初となる“プレミアムシアター”“轟音シアター”の導入を決定しました。

「セブンパーク天美」は、株式会社セブン&アイ・ホールディングスが大阪府松原市にオープンする売場面積 4.5 万㎡を誇る南大阪エリア最大級の商業施設です。
(所在地:大阪府松原市天美東 3 丁目 500 番地)



関西初 TOHOシネマズ独自規格の“プレミアムシアター”

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ハイスペックな 3 つの要素(プレミアムラージフォーマット、プレミアムサウンド、プレミアムシート)を兼ね備えたTOHOシネマズ独自規格のハイパフォーマンスシアターです。東京 3 劇場、熊本 1 劇場に続く 5 番目の導入劇場として決定しました。

 


天美-premiam-240-1.jpg① 独自規格のラージスクリーン “TCX®”

TOHOシネマズ独自規格による「TCX®」は、左右の壁いっぱいまで拡大された巨大スクリーンです。大迫力の映像を巨大スクリーンに映し出すことで映画館ならではの圧倒的な映像体験を実現します。
 


② カスタムオーダーされたプレミアムスピーカーシステム

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TOHOシネマズセブンパーク天美のシアター形状に最適化した形でスピーカーをカスタマイズすることで、コンサートホールのようなプレミアムサウンドを実現します。国内有数のホールにカスタムスピーカーの納入実績を持つ㈱イースタンサウンドファクトリーと㈱ジーベックスのコラボレーションが良質な音響空間を創り出します。


③ 映画鑑賞を格上げするプレミアシート

TOHOシネマズセブンパーク天美では、当社初の試みとなる特別席の導入を計画しています。プライベート空間が確保された広々とした座席は、ラグジュアリーな非日常を演出し、映画への没入感をより高めることになります。
 


 

関西初 空気を震わせるサウンド体験 “轟音シアター”

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「音の体感・迫力あるサウンド」を意識したシアターです。スピーカーユニットを向かい合わせで駆動させることで通常の 1.5 倍~2 倍のパワーを発揮するアイソバリック方式を採用したサブウーハーを導入します。TOHOシネマズ以外では体験できない、空気を震わせる体感型サウンド・シアターを実現します。TOHOシネマズ池袋(東京都豊島区)、TOHOシネマズ立川立飛(東京都立川市)に続く 3 番目の導入劇場として決定しました。


天美-pos-550.jpgオープニングポスター

「呪術廻戦」初の映画化となる「劇場版 呪術廻戦 0」(12 月 24日(金)公開)とTOHOシネマズセブンパーク天美のコラボレーション・オープニングポスター。当劇場で導入される関西初の“プレミアムシアター”と“轟音シアター”。プレミアムな映画体験か、身体に響く衝撃体験か、ここでしか体験できない「劇場版 呪術廻戦 0」があります。


新型コロナウイルス感染予防措置について

TOHOシネマズでは営業に際し、お客様と従業員の安全を確保するため、感染予防に向けた取り組みを徹底し、安心して映画をお楽しみいただける環境づくりに努めてまいります。


(オフィシャル・リリース)

 
 
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安先生を熱演の柄本佑、動画メッセージで「エンターテインメント作品として肩肘張らずに楽しんで」『心の傷を癒すということ<劇場版>』完成披露試写会&トークショー
(2021.1.15  OS シネマズミント神戸)
登壇者:京田光広氏(NHK エンタープライズ近畿総支社企画事業部)
              安達もじり氏(テレビ版総合演出 NHK 大阪拠点放送局制作部) 
 
    1995 年 1 月 17 日に発生し甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災から25年目を迎えた2020年に、みずから被災しながらも、避難所などで被災者の「心のケア」に積極的に取り組んだ若き精神科医・安克昌さんが寄り添い続けた被災者たちとの交流と、安さんにとって大切な家族、友人との絆、自分らしい死の迎え方を貫く姿を描いたNHKドラマ(全4回)「心の傷を癒すということ」が放送され、大反響を呼んだ。
コロナ禍の今年で震災から26 年目を迎える今、改めて傷ついた心を癒すためにはどうすればいいのかを改めて問いかける本作が特別に再編集され、『心の傷を癒すということ<劇場版>』として2月12日(金)OS シネマズミント神戸ほか全国公開される。
 
 
  1月15日、OS シネマズミント神戸で開催された完成披露試写会&トークショーでは、本作の企画・京田光広さんとドラマ版の総合演出の安達もじりさんが登壇。京田さんが東日本大震災後に精神科医、安克昌先生の原作に出会い、安さんの文字の魅力や作品の魅力、もう一度被災地と向き合いたいという思いから、いつかは番組にしたいと長年企画を温めていたという。安達さんとの出会いを経て、ドラマ化の企画が動き出した時には安先生のご家族や関係者の方にインタビューを重ね、西宮で被災した桑原亮子さんに脚本を依頼したという。
 
 
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  ここで、緊急事態宣言発出のため残念ながら登壇が叶わなかった主演、安和隆役の柄本佑と、妻終子役の尾野真千子が感謝の気持ちを寄せたビデオメッセージがスクリーンに映し出された。
「会場にお越しの皆さん、こんにちは。柄本佑さん演じる安先生の妻、終子を演じた尾野真千子です。この作品は一人でも多くの方に、観たこと、感じたことを伝えたくなるような、これからも受け継ぎたくなるような作品です。この作品に含まれる本当に温かいメッセージは一人でも多くの方に届けたいと思うようなものであり、伝える人がこれからもいてくれると、心強くなるようなメッセージが含まれています。皆さんにもこの気持ちが届くことを願っております」(尾野)
 
「この作品は2020年1月、NHKテレビで放映されましたが、まさか劇場版で大きなスクリーンでみなさんに観ていただけるとは思っていなかったので、感動しています。撮影中神戸の街をあるいて、とても肌に合うなと思いました。神戸がすげえなと思ったのが、手の届く範囲に全部あること。ぎゅっと詰まっていて暮らしやすい街だなと感じました。早く神戸ロケのある作品に出会えないかと真面目に思っています。スクリーンで上映される映画になったことで、もう一つ安さんのご家族にプレゼントできるものが増えたことがうれしいです。震災や心のケアもありますが、一本のエンターテインメント作品として肩肘張らずに、フラットに楽しんでください」(柄本)
 
 
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  心のこもった二人のメッセージを観た後は、柄本と尾野のキャスティングについて語られた。安達さんは「柄本さんは元々顔見知りでいつかご一緒したいと思っていました。この企画を立ち上げた時、年頃や見た目もなんとなく安先生に似ているなと思い、ちゃんと強い思いをもってドラマを作るのだけど、ご一緒しませんかとお声かけしました。尾野さんは、今までご一緒したことがありましたがキャラクターが濃い役が多かったのです。今回はこの物語にとても感情移入をしてくださり、自然体で神戸で生きる人としてそこにいてくれました。本当に安夫妻がそこにいるという時間がとても多く、素敵な現場でした」と撮影を回想。一方、京田さんは「この企画が立ち上がり、モデルとなった安さん一家とご挨拶の会をした時、キャスティングで名前を挙げてくださったのが尾野さん。見事最高のコンビになりました。佑君は、安先生に似ているというより、彼なりに演じて表現してくれたことがすごく良かったと思います」とその演技に賛辞を惜しまなかった。
 

 

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 本作は実にリアルな避難所のシーンが登場するが、このシーンでは300人ぐらいの地元の方がエキストラ出演し、撮影に協力したという。震災を題材にしたドラマを神戸で撮影したことを振り返り、「スタッフ全員で丁寧に説明しながらロケをさせていただいたが、涙が出るぐらい、みなさんきれいな気持ちでご協力いただきました。ロケをするたびに神戸の皆さんと一緒に作らせていただいた感覚を覚えましたし、そういうのが画面に映っていると思います」(安達)、「神戸出身なので阪神大震災直後に取材に入り、三日三晩取材を続けたが、避難所には行けなかったんです。その後東日本大震災や熊本地震では避難所に通い続けたので、今回は同じ風景だと思いました。神戸の方が集まれば何らかの体験をしている中『あの時に何もできなかったけれど、エキストラ出演することで震災を伝えることに協力できた』という人もいらっしゃり、神戸のDNAというか、みんなで作らせていただいたという思いです」(京田)。
 
 

 

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 さらに、安先生のご家族にちゃんと届けたいという思いでドラマを作ってきたという京田さんは柄本のメッセージに触れ、「思いをちゃんと届けることはドラマでやり遂げたということ。公開のタイミングで緊急事態宣言になるとは思っていなかったので今回はオンラインでの開催を提案したのですが、劇場の方を含め、神戸の方々はスクリーンでやりたいとおっしゃってくださった。この時期だからこそ、この映画は絶対に届けなければいけないと思いましたし、安プロデューサーから『プレゼントは終わったから、日本中の人に届けるんだ』と言われている気がします」と決意を新たにした様子。また、柄本の「肩肘張らずにエンターテイメントとして楽しんで」という言葉が一番良かったと褒め、家族の愛など、映画の世界に没頭してほしいと訴える場面もあった。最後に演出をした安達さんは「安先生の本を読ませていただいた時から、これはもっと大きな思いがそこにあるという思いがしたので、奇をてらわずに、そこにある表現すべきこと、思いに寄り添って作ることを肝に命じました。この映画をご覧になった方は、ぜひ安先生の本を読んでみてくださいと言いたいですね」と、映画と安先生の著書「心の傷を癒すということ 神戸…365 日」の両方を味わってほしいと呼びかけた。
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『心の傷を癒すということ<劇場版>』
総合演出:安達もじり
原案:安克昌「心の傷を癒すということ 神戸…365 日」 (作品社)
脚本:桑原亮子
音楽:世武裕子 主題歌:森山直太朗『カク云ウボクモ』(UNIVERSAL MUSIC)
出演:柄本佑、尾野真千子、濱田 岳、森山直太朗、浅香航大、清水くるみ、上川周作、 濱田マリ、谷村美月/キムラ緑子、石橋 凌、近藤正臣 ほか 
2月12日(金)OS シネマズミント神戸ほか全国公開
公式サイト→https://gaga.ne.jp/kokoro/
Ⓒ映画「心の傷を癒すということ」製作委員会
 
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