「山田裕貴」と一致するもの

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『ホットロード』<大ヒット御礼舞台挨拶レポート>

2014年恋愛映画 観客動員No.1  究極の純愛がまだまだ日本を“ホット”にする

 
能年玲奈、三代目J Soul Brothersの登坂広臣といった今最も話題の2人によるこの夏いちばんの感動作『ホットロード』が8月16日に公開を迎え、昨日までに興収15億円/動員数100万人を突破、週末興行成績ランキングでは2週連続で実写映画第一位を記録した。そして、この度『ホットロード』大ヒットをうけて、能年玲奈・登坂広臣・三木孝浩監督による大ヒット御礼舞台挨拶が行われた。
 
大ヒットをうけてますます注目度が高まる能年玲奈と登坂広臣の二人の登場に場内の興奮は途端に最高潮に。監督が語った撮影秘話や、能年&登坂が吐露した製作発表から今までの数々のエピソードは、観客の心を大きく揺さぶった。
 

【「ホットロード」 大ヒット御礼舞台挨拶 概要】
実施日:8月31日(日) 11:35~
会場:丸の内ピカデリー1(千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)
登壇者:能年玲奈、登坂広臣、三木孝浩監督
 
【舞台挨拶内容】
 

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MC:ご挨拶をお願い致します
能年「みなさん今日は足を運んで下さって、ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。」
登坂「みなさん今日はありがとうございます。短い時間にはなってしまうかも知れませんが、一生懸命映画の話ができればと思います。よろしくお願いします。」
監督「今日はたくさんのみなさんにお越し頂き、ありがとうございます。初日だけではなく、こうして大ヒット舞台挨拶ができるということは監督冥利につきます。本当に今日はありがとうございます。」
 
MC:大ヒット舞台挨拶を迎え、お気持ちをお聞かせください
登坂「嬉しいですね。藤井さんとも4回目もお会いすることになるとは思わなかったですね(笑)昨日もこの場でNights(ナイツ)と漠統の男性陣のメンバーと舞台挨拶をしまして、昨日は昨日でワイワイ楽しんで話をさせて頂いたんですけど、こうやって何回もお会いできるということはみなさんのおかげだと思いますので、本当にありがたく思っています。」
 
MC:漠統のリーダーとはお知り合いなんですよね?
登坂「お知り合いですね(笑)同じ事務所なんですけど、年も同じで結構普段から仲良くしています。昨日も、音楽を一緒に作ろうと話をしていたけど、先に映画をやることになると思わなかったね。なんて話をしたりして。」
 
MC:そんな仲間に殴り掛かりに言ったわけですね
登坂「まぁ、しょうがないんでしょうね。それは(笑)でも、こういう間柄だからこそ、できたのかなと思います。」
 
MC:映画も演技も初めてなんですよね?大ヒットになりすごいですね
登坂「そうですね。本当に幸せなことだと思います。三木監督にも指導やサポートをして頂きながら、能年さんをはじめ、キャストのみなさんにも、支えて頂きながらやることができたので、こうして観て下さるみなさんも含めて、感謝しています。」
 
MC:謙虚な姿勢が素晴らしいですね。かっこいいのに、完璧すぎですよね
監督「ずるいですよね(笑)もうちょっとオラオラな感じでいてくれた方がなんかねえ。ちょっと隙がなさすぎなんですよね。」
登坂「なんでしょうね、上の教育なんでしょうかね(笑)」
 
MC:大ヒット舞台挨拶を迎えることができましたが、今のお気持ちをお聞かせください
能年「観て下さる方がいて作品が存在できるので、本当に喜ばしいことだと思います。こうしてみなさんとお会いできる場を設けることができて、本当に嬉しいです。」
監督「本当にほっとしています。20年前の原作ですが、今の子達に伝えたい思いがあって作っていても、ちゃんと若い子達に伝わるかと作り手側からは心配していたんです。
でも、10代の子達も素直に物語に共感してくれた感想を聞く中で、すごく今回このタイミングで作って良かったなと思いました。何より嬉しかったのが、10代の女の子が、お母さんが原作のファンで、映画を初めて2人で観に行きました。とても感動しました。と、メッセージをもらった時に、世代を越えてこの物語が伝わった感じがしたので、嬉しかったですね。」
 
MC:この「ホットロード」を映画化され、その主人公を演じることを、周りの人に伝えた時にどんな反応がありましたか?
能年「お母さんがすごくビックリしていましたね。当時ホットロード世代で原作を読んでいたみたいなので、かなり衝撃のようで、ああ…と言っていました。」
監督「それは、どっちのああ…だったんだろう?(笑)」
能年「自分の青春時代に読んでいたものをやるんだという唐突な感じだったのかなと思います」
 
MC:確かに自分が読んでいた漫画を娘がやるのは、不思議な感じがしますよね
能年「最初はイメージが全然違うな~と言われたんですけど、観てくれて、すごく良かったって言ってくれたので、ちょっと安心しました。」
 
MC:お母さんも観てくれたんですね
能年「なんか何度も足を運んでいるみたいで…。親バカです(笑)」
MC:お母さん、良かったねと言ってくれたんですね。それに対して能年さんは?
能年「やった~(笑)と言いました。」
MC:お母さん以外の反応は?
能年「観て頂いた方からは、すごく良いという風に言って頂いて、この間町を歩いていたら女の子達が追いかけてきてくれて、今さっきホットロードを観てきました!と声をかけてくださって、嬉しかったです。どうでしたか?と感想を聞いたら、感動したと言ってくださったので、その余韻に浸りながら家に帰りました。生の声を聴けて良かったです。」
 

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MC:登坂さんの周りの反応はどうでしたか?
登坂「うちも両親が観に行ったみたいで、すごく良かったよ。と連絡をもらいました。珍しく褒めてくれました。親バカですね(笑)来年ホットロードという映画に出るかもしれないと話した時に、その時は原作を知らなかったみたいなんですけど、それから何度も読んでくれたみたいです。」
MC:ご両親も登坂さんの演技を見るのは初めてですよね?
登坂「初めてですよね。お遊戯会以来じゃないですか?僕、幼稚園のお遊戯会で、ちょんまげみたいなのをつけて、サムライDみたいな役名でやったんですよ。セリフも1言ぐらいしかなくて。その姿をホームビデオに撮っていたよねと、この間親と話をしました。」
MC:そこから大出世ですね(笑)セリフも増えましたね。
登坂「増えましたね(笑)なんとかでござる。ぐらいしか言ってなかったと思うんですけど(笑)」
 
MC:監督の周りの反応は?
監督「ちょうど僕と同じ世代の女性達がホットロード世代だったので、作る前はプレッシャーが半端なかったんですが、観終わったら、ちゃんとホットロードになっていたと言ってくれたので、ファン目線でそう言ってくれたのが、すごく嬉しかったですね。」
 
MC:映画を経て、自身の大きく変わったところなどありますか?
能年「私は逆に変わらない事の大切さを学ばせて頂きました。原作を大切にしながら、自分の軸をぶらさないように決めていたんですけど、こうしてみなさんが劇場にきてくださったので、頑張って良かったです。」
登坂「表現者としての幅は広がったなと自分でも感じますし、周りからも言って頂けることが増えて、それは変わったところなのかなと思うんですけど、やはり本業はアーティストであるということが、心の中にあるので、そこの軸はぶらさず、変わらないことの大切さを作品を通して感じられました。」
監督「今回2人がもっているそのままの良さを出せればと思っていましたし、ただ演じるという本来内側から持っている物をどうにかして表現したいなと思っていたので、自分の軸をもってこの映画に挑んでくれたのは、本当に良かったですね。」
 
MC:もうたくさんの方に観て頂いていますが、2回、3回を観る方に注目して欲しい事は?
能年「青春の映画だと思っているので、そこが響いて頂けていたら、次は更に共鳴して頂けたらいいなと思います。」
MC:フラットな気持ちで観ればいいということですね。
能年「フラフラっと劇場に足を運んでもらえたら(笑)」
 
MC:最後のご挨拶をお願いします。
登坂「こんなにたくさんの方とお会いできるのは、みなさんのおかげです。僕にとっても宝物になった作品ですので、みなさんにとっても宝物になってくれたことを祈ります。」
能年「今日はありがとうございました。気持ちよくホットロードの余韻に浸りながら、帰って頂ければ嬉しいです。」
 

◆8/29(金)「OH MY LITTLE GIRL」DAY
「ホットロード」主題歌に起用されたことで、改めて注目されている尾崎豊さん。
去る8/29(金)、大ヒットを記念して丸の内ピカデリーにて行われた「OH MY LITTLE GIRL」DAY。尾崎豊さんデビュー後初めてのライブ(1984年3月15日/新宿ルイードにて)の写真のパネルを29日限定で特別にロビーにて掲示(今回の展示は数年ぶり)、映画の世界観とシンクロした、当時の熱そのままのパネルの数々は多くの人の心を揺さぶった。
また全上映回で本編終了後に主題歌「OH MY LITTLE GIRL」のカラオケVer.(三木孝浩監督が本編映像を特別に編集、実際に長編予告篇として上映されたもの)を上映、映画本編の感動冷めやらぬ中、来場者の多くが熱唱していた。
 

<ストーリー>
亡き父親の写真が1枚もない家でママと暮らす14歳の少女・宮市和希は、自分が望まれて生まれてきた子どもではないことに心を痛めている。ある日、学校に馴染めずにいた親友に誘われるまま、夜の湘南で出会ったのは、Nights(ナイツ)という不良チームの少年、春山洋志。
はじめは傷つけ合っていたふたりだが、和希は春山が身を置く世界に安らぎや戸惑いを覚えながらも、急速に春山に惹かれてゆく。春山もまた和希の純粋さに惹かれるが、Nightsのリーダーとなったことで、敵対するチームとの抗争に巻き込まれてしまう――。
 
■出演:能年玲奈 登坂広臣 木村佳乃 小澤征 悦鈴木亮平 太田莉菜 竹富聖花 落合モトキ 山田裕貴 鷲尾真知子 野間口徹 利重剛 松田美由紀
■主題歌:尾崎豊「OH MY LITTLE GIRL」ソニー・ミュージックレコーズ 
■原作: 紡木たく「ホットロード」集英社文庫<コミック版>
■監督: 三木孝浩 『僕等がいた』『陽だまりの彼女』
配給:松竹株式会社
(C) 2014『ホットロード』製作委員会 (C)紡木たく/集英社
公式サイト⇒http://www.hotroad-movie.jp
大ヒット、公開中!
 
『ホットロード』作品レビューはコチラ

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写真左より『ゾウを撫でる』佐々部清監督、大塚千弘さん、『昼も夜も』瀬戸康史さん、吉永淳さん、塩田明彦監督

『ゾウを撫でる』佐々部清監督、大塚千弘、『昼も夜も』塩田明彦監督、瀬戸康史、吉永淳インタビュー@神戸三宮映画祭
 
5月30日(金)、31日(土)の2日間、OSシネマズミント神戸、神戸芸術センター、カフェ ネスカフェ 三宮、国際会館 会議室の4会場で開催される『神戸三宮映画祭』。
上映作品の「ネスレシアター on YouTube」で公開された作品の中で、長編2作『ゾウを撫でる』の佐々部清監督および出演者の大塚千弘さん、そして『昼も夜も』の塩田明彦監督および主演の瀬戸康史さん、吉永淳さんに、作品の魅力や、映画館より先にWEBで無料配信する「ネスレシアター on YouTube」と映画館上映との相乗効果、オリジナル作品に込めた狙いについてお話を伺った。
 
―作品紹介―

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『ゾウを撫でる』(公開:2013年11月14日)
監督:佐々部清
出演:小市慢太郎/高橋一生/大塚千弘/羽田美智子/菅原大吉/中尾明慶/大杉漣/月影瞳/金児憲史/山田裕貴 他 
15年ぶりに映画を撮る伝説の映画監督神林晋太郎、新作映画のタイトルは『約束の日』。 
その映画製作に携わる人間模様を描く。往年の映画や制作現場へのオマージュを捧げながら、監督から裏方まで個人個人に光を当てた映画愛にあふれる群像劇。
 

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『昼も夜も』(公開:2014年4月10日)
監督:塩田明彦
出演:瀬戸康史/吉永淳/碓井将大/須賀健太/篠原ゆき子/小林実由/栁俊太郎/SAORI/足立理/中村昌也 他
2年前父親を亡くし、若くして父親の中古自動車販売会社を継いだ真野良介。家を出た母親の代わりに小さな妹の世話までする良介の前にある日、ひとりの女が現れる。名前も素性も分からない彼女に振り回される内に、良介は彼女に心を開き自分の話をしていく。2年前父を亡くしたことや、恋人の事故のこと…。どこにも行けない良介と、どこにも居場所がない女の魂が静かに共鳴する、それでも生きる若い2人を感じる詩的な一作。
 

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―――今回「ネスレシアターOn You Tube」で作られた映画は短編が多かったですが、佐々部監督、塩田監督は長編を手掛けておられます。先にWEBで配信し、後から劇場公開という形式を念頭に置いた映画製作で工夫した点は?
佐々部:高岡氏(ネスレ日本株式会社代表取締役兼CEO)を交えての打ち合わせ会合で、一番最初の約束事として映画を作るスパンで「ネスレシアターOn You Tube」作品に取り組むことをお話していたので、長編しか考えていませんでした。You Tubeというコンテンツは理解できるけれど、やはり私は映画監督なので、最終的には劇場で公開することにこだわりました。後はオリジナル作品なので、脚本家と相談し、8分で1つのドラマを完結させるけれど、その8分が積み重なって95分になった時に1つの大きな物語が見える仕掛けしました。そうすれば、You Tubeと映画というコンテンツを両方兼ね備えた作品ができると思ったのです。
塩田:僕は迷いました。1話完結の連作にした方がWEB上では見やすいかもしれませんが、長編として1本の流れを持つ作品を撮りたかったのです。WEBで公開するので、劇場で公開する映画のスタイルとは違った形を模索しました。僕は60分ぐらいの中で、普通の映画では若干説明不足だけれど、全体がポエムやエッセイのような、ある断片がつながって一つの長編になるような話が作れればと考えました。『スパイ特区』(12年放送のテレビドラマ、神戸三宮映画祭で上映あり)で瀬戸康史さんや吉永淳さんと一緒に作ったので、もう一度同じチームで2人の全く違う面を引き出せたらと、それだけを考えながら作っていましたね。
 
―――『ゾウを撫でる』というタイトルの意味は?
佐々部:「群盲、象を撫でる」というインドの慣用句から付けました。象の足を触った盲人は「太くて固い」と言い、耳を触った盲人は「柔らかくて薄っぺらい」、そして鼻を触った盲人は「すごく長い」と言うのです。全部間違ってはいないけれど、全体を俯瞰して見ると象の真の姿が表れます。同様にこの作品も、8分ずつのドラマは、それぞれで完結しているけれど、全体を見ると『ゾウを撫でる』という大きな物語がみえてくるのです。
 

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―――役者の立場からみて、映画を先にWEBで無料配信する企画はどんなメリットを感じましたか?また、周りの反響はいかがでしたか?
大塚:ネット社会なので、たくさんの方に「観たよ」と言っていただけたことがうれしかったです。脚本を読み、本当に面白かったので、「この作品をスクリーンで観たい」と思いましたし、You Tubeでは最後の部分を見せないというサプライズがある(『ゾウを撫でる』)のも素敵ですね。
瀬戸:映画を観ることに対しての今の若い世代のハードルが少し下がったのかなと思います。本当に映画を身近に感じてもらえるような企画ですね。CMが入ると、思わずつなげてみたくなりますし(You Tubeでは6章に分けて配信)、つなげてみる方が作品の魅力が伝わると思いますので、ぜひ多くの方に全編をつないだ形で観ていただけたらと思います。
吉永:私も映画を観ることが好きなので、例えば小津監督の作品や相米監督の作品をWEB上で観るのかと言われれば、それはもったいない気がします。でも、今回の塩田監督作品や、佐々部監督作品のようにこだわりがあり、作り込まれているいい作品を身近に私たち世代に届けるツールとしてWEBが使われ、神戸三宮映画祭で全編が上映されます。いいものに触れる機会が増えたと私は感じています。
 

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―――瀬戸さんは『スパイ特区』で2役され、さらに『昼から夜まで』でもまた違った雰囲気の役柄を演じましたが、塩田監督の魅力は?
瀬戸:塩田監督の世界観は本当に独特で、脚本を一度読んだだけでは全てを理解できません。でも何度も読むことで、謎を解きながら脚本を読めるところが塩田監督の魅力だと思います。
 
―――大塚さんは記者会見でのご挨拶で「佐々部組で再びやれるのがうれしい」とおっしゃっていましたが、その魅力は?
大塚:私は『東京難民』(14)で佐々部監督とご一緒し、本作で2本目となるのですが、佐々部組は本当に家族みたいで暖かく、すごくお芝居がしやすいです。私は第4章の奇跡を聞く女を演じているのですが、台詞はないけれど、緊張感を保ちながらお芝居ができました。本当に大好きな現場ですね。
 
―――『昼も夜も』で吉永さん演じるヒロイン、しおりが何度も「海は腐った魚の臭い」と言うのが非常に印象的で、東日本大震災の情景を想起させました。出身地はあえて語られていませんが、意図的に挿入しているのですか?
塩田:作る側としては言葉で確定させたくない部分はあります。これまでと違った2人のイメージをどうやって出そうかと考えながら、居場所を失った女性の話を書いていました。なぜ居場所を失ったのかと考えるうちに、海の光景が浮かんできました。脚本を作っているうちにここ数年で僕の周りであまりにも多くの人が亡くなってしまったことが、無意識の僕の作品の中に入ってきたんです。どこかで色々なことをまとめて追悼したくなりました。そういうことは撮影前に瀬戸さんと吉永さんに伝えましたね。
 
―――『ゾウを撫でる』で大塚さんが演じる女性も、震災ボランティア体験者という設定でした。
佐々部:おそらく映画監督をやっていると、3.11をどこかで伝える、風化させないという想いがあると思います。『ゾウを撫でる』でも、奇跡の木の話が出てきますが、54本の苗木というのは日本の原発の数と同じです。塩田監督がおっしゃるように、(震災のことを)声高に伝えようとしなくても、どこかに入れなければ、表現者として物を作ることに携わっていけなくなってしまう気がします。
 

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―――最後に作品の見どころをお聞かせください。

佐々部:最終章をWEBでは見せないと言い切ってしまったので、Facebookや私のHPでも『ゾウを撫でる 完全版』として告知宣伝しています。You Tubeでの配信が終了する今秋以降に劇場公開を考えていますので、明日オープニング上映としていち早く観ていただける機会に、ぜひご覧いただければと思います。
大塚:『ゾウを撫でる』は大好きな作品です。今回は声だけの出演もあり、色々なことをやらせていただきました。たくさんの方に観ていただきたいです。
塩田:『昼も夜も』はWEBを意識して作っていますが、僕も不器用ながら映画監督として作っている部分があり、大きい画面で観れば観るほど、細やかな感情な揺れや登場人物が抱えているものの深さが伝わるような気がします。滅多にない機会なので、ぜひ大スクリーンで観ていただきたいと思います。
瀬戸:『昼も夜も』で僕が演じた自動車工場の良介は、本当に何気ない毎日を送っていて、突然変な女が表れるところから始まります。3.11も何気ない日常を送っていたところに突然地震や津波が襲ってきて、失うものもたくさんありましたが、そこから得るものも少なからずあったと思います。3.11を風化させないメッセージも込められているので、観た方が何か感じ取っていただければうれしいです。
吉永:阪神大震災で三宮が被災したことを小さい頃から見てきていたので、神戸三宮映画祭で上映できるというのは、土地と映画がつながるという部分でも、観客の方と映画をつなぐという部分でも、つながりが深くなり、うれしいです。作品は観た方のものだと思っています。『昼も夜も』は、塩田監督や瀬戸さんと一緒に頑張ったので、色々な方に観ていただきたいと思います。
(江口由美)

神戸三宮映画祭、上映スケジュール、チケットはコチラ
 

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豪華出演者が神戸に集結!神戸三宮映画祭いよいよ開幕~前夜祭レポート

 
 神戸に新しい映画祭が誕生する。5月30日(金)、31日(土)の2日間、OSシネマズミント神戸、神戸芸術センター、カフェ ネスカフェ 三宮、国際会館 会議室の4会場で開催される『神戸三宮映画祭』。現在、YouTube限定で公開し、半年で累計1,000万回視聴突破を目前にした「ネスレシアター on YouTube」で大好評を博した日本を代表する映画監督による質の高い新作が、日本の映画発祥の地である神戸三宮の劇場スクリーンで初公開される。 
 
 映画祭では「ネスレシアター on YouTube」で公開中の作品の上映だけでなく、佐々部監督、本広監督をはじめ、それぞれの作品の監督や各キャストも登壇予定。ネスレ日本と昔から縁の深い岩井俊二監督も招いてのプレミアムトークショー他、監督自らがファシリテーションを務め、映画について真剣トークを繰り広げるカンファレンスや、映画製作にまつわる裏話トークなど、映画の裏側や生の声が存分に楽しめる企画も用意されている。
 
 前日の29日(木)神戸オリエンタルホテルで開催された前夜祭では、神戸映画祭実行委員長高岡浩三氏(ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEO)が「You Tubeの中で日本最大のシネコンを目指した全く新しい試み。映画館との相乗効果で、日本のお客様に対し新しく画期的なビジネスモデルにしていきたい」と挨拶。神戸市副市長玉田敏郎氏からは、キネトスコープやフィルムコミッション国内第一号となった映画発祥の地神戸の紹介が行われた。
 
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 続いて行われた佐々部清監督、本広克行監督、岩井俊二監督によるトークセッションでは、「今、日本の映画界ではなかなか自由なものが撮れない。日本映画監督協会に530人在籍しているが、昨年は91本しか製作しておらず、ほとんどの監督が映画を撮れていない状態。ネスレシアター on YouTubeで映画を活性化し、オリジナルの脚本で映画を撮ることで、監督や現場もモチベーションを高く持つことができる」(佐々部清監督)、「最初1分観たら、最後まで見たくなるような短編を作った。日頃はエンターテイメント監督だが、今回は自分の体験談を映像化しており、若いスタッフにもチャンスを与えることができた。映画は人の人生を変える力がある」(本広克行監督)、「日本は東京中心で映画製作をしているが、地方発全国映画の拠点に神戸がなればいいのではないか」(岩井俊二監督)と、ネスレシアター on YouTubeや、神戸三宮映画祭に寄せる期待を語った。
 
 最後に行われたフォトセッションでは、佐々部清監督・本広克行監督・岩井俊二監督・長澤雅彦監督・SABU監督・塩田明彦監督・月川翔監督・永田琴監督・鈴木太一監督・末満健一監督・真壁幸紀監督・木村好克監督が登壇。また、キャスト陣では原田泰造・瀬戸康史・柳下大・桜井美南・山田裕貴・吉永淳・鈴木裕樹・中山義紘・小橋めぐみ・大塚千弘が登壇し、一気に映画祭ならではの華やかな雰囲気に包まれた。5月30日(金)・31日(土)の上映後は各会場で舞台挨拶が予定されている。ぜひ、大スクリーンで個性豊かな作品たちの魅力に触れてほしい。(江口由美)
 

< ~開催概要~ > 
〇主催   :神戸三宮映画祭実行委員会 
〇開催日  :2014年5月30日(金)・31日(土) 
〇開催場所 :OSシネマズ ミント神戸(上映・舞台挨拶)
        神戸芸術センター(上映・舞台挨拶・カンファレンス)
        カフェ ネスカフェ 三宮(イベントスペース・infoセンター)
        国際会館 会議室(カンファレンス) 
〇映画祭来場予定ゲスト:大塚千弘、山田裕貴、瀬戸康史、ダイアモンド✡ユカイ、渡辺大知(黒猫チェルシー)、 原田泰造、小橋めぐみ、中山義紘、吉永淳、柳下大、古川雄輝、マキタスポーツ、遠藤雄弥、渡辺大、遠藤久美子、山本舞香、桜井美南、鈴木裕樹、 佐々部清監督、月川翔監督、本広克行監督、岩井俊二監督、塩田明彦監督、SABU監督、真壁幸紀監督、永田琴監督、三島有紀子監督、入江悠監督、鈴木太一監督、木村好克監督、長澤雅彦監督、山内ケンジ監督、青山真治監督、末満健一監督、前田弘二監督 
○公式サイト:http://kobefes.com/ 
 
 
 
 
 
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