「マスク」と一致するもの

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  第80回ヴェネチア国際映画祭オリゾンディ部門でNETPAC賞を受賞した塚本晋也監督最新作『ほかげ』が、11月24日(金)よりユーロスペース、12月1日(金)よりシネ・リーブル梅田、シネ・リーブル神戸、京都シネマ、今冬豊岡劇場ほか全国順次公開ほか全国順次公開される。
 
『野火』『斬、』に続く戦争三部作の最終章とも言える本作は、終戦直後を舞台に、家族を戦争で亡くした女性や、戦争孤児、復員兵らがもがきながら懸命に生きる様や、戦場体験が精神を蝕み続ける様を痛切に映し出す。『生きてるだけで、愛。』をはじめ、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」主演を務めている趣里のほか、『J005311』では監督を務めた河野宏紀、利重剛、大森立嗣、そして国やジャンルを超えて表現者として活躍している森山未來らが出演。新鋭の塚尾桜雅が演じる戦争孤児の目に映る戦後の喧騒と大人たちの葛藤は、今もあまたの場所で戦争が繰り返され、新しい戦前と呼ばれる現在、リアリティをもって胸に迫ってくることだろう。
本作の塚本晋也監督に、お話を伺った。
 

 

■戦場体験によるPTSDは、取り去ることが難しい

――――本作を拝見すると、終戦で出征した家族が戻ってきても、戦地でのトラウマから家族に暴力を振るってしまい、誰も幸せになれない結果を招いてしまうことを痛切に感じます。
塚本:戦地から帰ってきた人が必ずしも全てそのような態度を見せたわけではありませんが、生き残って帰ってきたわけですから、そこに加害行為があったことは少なくないはずでしょうし、その体験がトラウマとなってしまう。そのPTSDは取り去ることが難しく、高度経済成長期は懸命に働くことで一瞬忘れることができても、定年後に再び戦地での記憶が蘇り、夜中にうなされたりする人もいらっしゃるようです。
 
――――元々は戦争大作の企画を進めておられものの、コロナで大きく方向性が変わったとのことですが、どうやって製作へのモチベーションを維持されていたのですか?
塚本:僕は『斬、』(2018)の公開が終わって、新しい企画を完全に立ち上げようとしていた時期にコロナ禍へ突入したので、完全に止まっていた時期が結構ありました。静かに家で映画を見ながら、本当は作りたかった戦争大作の準備を水面下で粛々と進めていました。ただ、それがあまりにも難しい企画で始めるのが難しく、最初「闇市企画」と銘打っていた本作に着手し始めたのです。
 
 
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■闇市企画から『ほかげ』が誕生するまで

――――一方で、ミニシアターを訪問して撮影したミニ動画を無料公開されていますね。
塚本:当時ミニシアターが大変だったので、お邪魔して撮影をしたかったのだけど、当時は東京から地方へ人が行くことも嫌がられる状況だったので、公共の施設を使わず、誰にも合わないようにタイニーハウスを作り、「誰にも触れないで来ました!」とマスク姿ですっと現れ、撮影して去ろうと思ったのです。車の中に、昔から作りたかった小さい家を作ってね。「タイニーハウスで豊岡劇場に行く」動画もあるんですよ。その撮影の間にも、今回の撮影用にカメラを実験しました。
 
――――「闇市企画」から、どのような変遷を経て『ほかげ』になったのですか?
塚本:ヤクザやテキ屋、愚連隊が登場し、それぞれの思惑が渦巻くようなものを最初は考えていましたが、規模が大きすぎて一旦白紙に。当時パンパンと呼ばれていた人と戦争孤児とのエピソードも実際に数多くありましたので、その女の人と戦争孤児を起点に、帰還兵を織り交ぜて描こうと方向性が決まっていきました。手記でご自身の体験を書いている人も多いので、それらを参考にしながら、自分で想像して、キャラクターを作っていきました。
 
 

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■役が憑依するタイプの俳優、趣里は「いつか、ご一緒したかった」

――――女を演じた趣里さんの、戦争孤児と出会うまでと出会ってからの心境の変化も交えた演技が素晴らしかったです。
塚本:いつかはご一緒したかったのですが、先延ばしにしていたら、自分があと何本作れるかわからないなと思い、この機会にオファーさせていただきました。趣里さんは、役が憑依するタイプの俳優で、『生きているだけで、愛』を観た後は、あんな感じの人なのかと思っていましたが、実際にお会いすると、ほがらかすぎてビックリしました。撮影前にお会いしたときに役の内容をお話して大体のコンセンサスを取り、その後に衣装を着て、セットの中でリハーサルを行う形でした。ただ昨年夏が異常な暑さで続けることが困難だったので、途中で「もういいか」とやめました。ただ大体は掴んでいただけたので、残りはポイントだけ説明し、素晴らしい演技をしていただきました。
 
 
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■500人以上応募のオーディションで選ばれた河野宏紀は、「存在感が秀でていた」

――――趣里さんが演じた女の元にやってくる復員兵を演じたのは、初監督作『J005311』でPFFアワード2022グランプリを受賞した河野宏紀さんです。
塚本:河野さんは演技をするときに素直で嘘がない。本当の感情で演じられるまでは、演技ができないタイプだと思います。丁寧に、真摯にその役に向き合ってくれました。オーディションでは500人以上応募があったのですが、僕は自分で撮影もするので、映したくなる人がいいんです。そういう観点でも、河野さんは存在感が秀でていました。
 
――――復員兵は元教師で、教科書だけは自分の拠り所のように大事に持っており、同じく女の家に居ついた戦争孤児に勉強を教えるシーンがとても印象的でした。
塚本:映画では描かれていませんが、孤児の裏設定として、疎開先で親戚にいじめられ、脱走して帰ってきたら、東京の自宅も空襲で焼けて両親共に亡くなったので、全く勉強することができなかった。でも勉強したいという気持ちはあり、復員兵が優しく教えてくれるものだから、彼は勉強する気持ちになれたのです。
 
 

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■戦争孤児の気持ちが、リアリティをもって迫ってきた

――――戦争孤児を演じた塚尾桜雅さんは、ほぼ全編登場し、この眼差しが何を象徴しているのだろうと考えずにはいられませんでした。
塚本:戦争孤児を調べていると、彼らは被害者なのにゴミ扱いされ、憎まれて育たなくてはいけない非常に可哀想な境遇だったことを知りました。僕自身うまく言葉にできないのですが、自分は戦争孤児ではないけれど、そうであっても不思議ではないと思えるような感覚がありました。彼らは両親が亡くなったので、仕方なく上野に集まり、かっぱらいでも何でもして生きてきた。戦争中は上野にたどり着いた人たちが、親戚のためにと思って持ってきたおにぎりを、空襲で焼け死んでしまったから、そこにいた戦争孤児に差し出すということもよくあったそうです。でも、戦争が終わると、人々が急に彼らに冷たくなり、何ももらえなくなった感じとか、闇市がついに現れたとき、お宝のような場所が幻想のように立ち上がり、ここは色々できる場所だと弾んだ気持ちになったことなどが、とてもリアリティをもって自分に迫ってくるのです。
 
――――特に目力がすごいですね。
塚本:監督とカメラが別だと、瞬間的にカメラマンにとりたい画を伝えられず、何回も撮り直すことになると思いますが、僕も撮影しながら彼の目力のすごさに気づいたので、臨機応変に必要な方向へグッと寄ることができました。強い意志を示すときの目力だけでなく、寂しげなときの目の光のキラキラした感じも素晴らしいと思いました。
 
――――映画で登場する闇市もすごくリアリティがありましたが、こだわった点は?
塚本:闇市には以前から思い入れがありましたので、小規模低予算の作品であっても半端なことはしたくなかった。『野火』のときもお世話になった深谷の中嶋建設と、海獣シアターの美術スタッフが汚しや装飾に至るまで緻密に行いました。また中嶋建設には戦後本当にあった闇市の大鍋や、古い建具などがあったので、全部お借りしました。先ほど話に出た教科書も通常ならデザイナーが作り直しますが、戦前の教科書が実際にあったのです!
 

■戦争や戦後の実態を、映画的表現で見せる

――――リアリティといえば、女の部屋の中が一瞬にして焼け野原になるシーンも衝撃的です。
塚本:最初に柱に細かいひだができ、それが焼け跡の廃墟に変わっていくというイメージがあったので、それをなるべく崩さないように、空襲の後の外の世界を部屋の中で表現しました。外をそのまま映してもCGっぽさが出るだけで、あまり効果的に思えなかったので、もう少し違う形で、面白く感じられる方法はないかと考えたのです。後半、女が自分の病気に気づくのですが、梅毒で最初にでき物が現れたとき、そこがグジュグジュし始める感じが映った瞬間、炎の音とともに焼け跡が映る。ただ廃墟を見せるのではなく、女自身のグツグツと炎のイメージを掛け合わせた方が、映画的表現にしています。結局、女が病気になってしまったのも戦争のせいでもありますから、この二つを繋げて、熱さや息苦しさを出しました。
 
――――森山さんの起用は今回が初ですか?
塚本:NHK大河ドラマ『いだてん』で、同じシーンはなかったのですが、打ち上げの席やオープンセットでお会いしたことがあったぐらいでしたが、森山さんもいつかは出演していただきたい俳優だったので、前半が趣里さんメインなら、後半は森山さんメインでとお願いしました。彼の体での演技を、この映画でもぜひやってもらいたいと。軽やかさと重さと、いろいろなことが一度に演じられる俳優です。
 
 
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■闇市の最後の名残の風景と、『野火』のお客様からのエピソードから構想した描写

――――地下道のシーンも、現実を突きつけていました。監督自身の幼い頃の印象から生まれたシーンとお聞きしましたが。
塚本:映画の地下道とは違うのですが、渋谷駅下に大きなガード下があり、そこに傷痍軍人の方々や、今から思えば闇市の最後の名残と言える、敷物の上にガラクタやおもちゃを並べていたおっちゃんとか。僕はそのおもちゃを見るのが楽しみだったのですが、その場所が不思議なことになぜか原風景として、いつまでも自分の中に残っていたので、いつかその風景のことを映画で描きたいと今でも思っているのです。白装束の傷痍軍人でも、生活能力のある方もいれば、完全にそれを失っていた方もいたという話を『野火』の大阪舞台挨拶でお客様から聞いたことがあります。生活能力のない傷痍軍人の吹き溜まりのような場所があり、お酒や小便まみれで、怖いし臭いし、とても近寄れなかったと。その話と、渋谷のガード下で僕が昔見た原風景が繋がって、映画後半の地下道の描写になった。そこから、物語を逆算して作っていきましたね。
 
――――長年タッグを組んでこられた石川忠さんの音楽を本作でも起用されています。そのことで、より一層『野火』『斬、』と戦争三部作のつながりが感じられますね。
塚本:他の音楽家を探すという選択肢もあったのですが、いつの間にか、石川さんの奥さまから使用許可をいただき、ハードディスクにあった曲を探していました。もちろんすでに使用している曲もありますが、未使用の曲もありますので、この作品のテーマになるような曲を選び、そこから展開していきました。
 
――――最後に、タイトルの『ほかげ』について、教えてください。
塚本:『野火』も戦争の火だけでなく、生活の火のイメージがあるように、この作品も戦争の火とその陰に生きる人というイメージがあります。また、女の部屋の中にあったアルコールランプの火や復員兵が持ってきた小さな火の陰で生きる人というふたつの意味を考え、火とその陰に生きる人というイメージでつけています。
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『ほかげ』(2023年 日本 95分) 
監督・脚本・撮影・編集:塚本晋也 
出演:趣里、森山未來、塚尾桜雅、河野宏紀、利重剛、大森立嗣他
2023年11月24日(金)~ユーロスペース、12月1日(金)〜シネ・リーブル梅田、シネ・リーブル神戸、京都シネマ、今冬豊岡劇場ほか全国順次公開
※第80回ヴェネチア国際映画祭オリゾンディ部門NETPAC賞受賞
公式サイト⇒ https://hokage-movie.com/
(C) 2023 SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER
 

 

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TBSが魂を揺さぶる良質のドキュメンタリー映画の発信地となるべく⽴ち上げた、新ブランド「TBS DOCS」 のもと、今年も 『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』 を開催しております。


⼤阪での開催初⽇となる 3 ⽉ 24 ⽇、ミステリアスな仮⾯をかぶり、L.A.メタルブームに沸くミュージックシーンのど真ん中でギタリストとしての地位を築き上げた謎の⽇本⼈ギタリスト KUNI の軌跡に迫るドキュメンタリー映画『KUNI 語り継がれるマスク伝説〜謎の⽇本⼈ギタリストの半⽣〜』が上映され、佐藤功⼀監督と⾳楽評論家の伊藤政則が上映後に舞台挨拶を⾏いました。


まず最初に本来だったらここに来るはずだった KUNI さんから「⼤阪は⼈懐っこいのかなれなれしいのか、すぐに声をかけてくるんで(笑)、ちょっと⼾惑う時もあるんですが、愛すべき街です。」と⼤阪へのお客様へのビデオメッセージが流れると、映っていた背景について「なんかいいところ住んでるね。後ろに⽵があって。」と突っ込みを⼊れる伊藤に、「これは彼の住んでいる⾃宅の近くです。」と返す監督。舞台挨拶冒頭から三⼈の仲の良さを伺わせつつ、劇場の席が⼀列⽬から埋まっていることについて触れ「恐れ多い」と恐縮する⼀幕も。


本作の製作に⾄った思いについて監督は「以前から私と KUNI は表裏⼀体だと話していました。KISS が来⽇した時、私と KUNI はお互いの存在は当然知らなかったんですけど、KUNI も私も KISS のポール・スタンレーにあこがれて、そしてデトロイト・メタルシティを聞いて、ハードロックの虜になりました。今映画でもご覧いただいたように、KUNI はポールに憧れながらロックミュージシャンの道を歩んで⾏きますが、私は進学をし、そして就職をして全く違う⼈⽣を歩んでまいりました。私が今年の⼀⽉で TBS を定年退職し、⼀つ違いの KUNI も来年還暦を迎えます。今このタイミングで『映画の製作を通じて今しかできないことはなんだろう、⾃分にしかできないことはなんだろう』と考え、『それだったら単⾝アメリカに渡って成功した KUNI を世の中に紹介しよう︕』と思いました」と振り返る。


伊藤は「実は KUNI のお⺟さんが亡くなった時に献杯の会をやることになって、『4⼈ぐらいでお袋を送りたい』とのことだったので、4⼈くらいならいいかなと思って⾏ったら40⼈ぐらいいるんですよ。(笑)静かに送るんじゃないの︖みたいな。その時に佐藤監督とは初めて会ったんだよね。」と監督との出会いのエピソードを披露し、「その後番組を作ろうと、企画書とか出さずに予算をかけずに、すぐ結果出そうと。それでレコードのアートワークジャケットを語って、それを編集してやろうと。で 11 ⽉頃に番組収録を1⽇で4本撮り終わったところで、佐藤監督と TBS の報道の⽅が来て、『KUNI ちゃんはやはり伊藤さん周りのところなんだよね』っていうから、『そうだけど、なに︖』て⾔ったら、『KUNI のドキュメンタリー撮る』って⾔われて。それ⼤丈夫かい︕︖となったんだけど、だけどやる以上は協⼒は惜しまないということは約束したんですよ。」と本作に関わるきっかけを述懐。


映画の前半部のインタビュー中⼼の構成について監督は「映像を使うとなると、あらゆる⽅の許諾をとらなくてはいけなくて・・・時間的に厳しいのと、予算不⾜、⼈不⾜、とどこにでもある話です。」と製作の苦労をにじませつつも、「構成的に前半は KUNI がアメリカに渡って成し遂げた偉業をまとめて、後半はドキュメンタリーですから彼のありのままの姿を描きたい。それを 72 分という尺に収めると(インタビューとライブシーンの⽐率が)そういう作りになるので、この結果になったと思っています。」と回答。


また監督は若くして単⾝アメリカに渡った KUNI さんについて「この映画は 1980 年、今でいうと 40 年前のロサンゼルスが舞台になっているわけで、ネットも携帯もない、今じゃ考えられない時代ですよね。その中で KUNIはアメリカに⾶んで⾏っている。今WBCが話題ですから野球に例えると、野茂選⼿がアメリカに⾏かれたのが 95 年。KUNIはその 10 年も前からアメリカに⼀⼈で旅⽴っているわけですから、⽴場は違いますけど、そういった意味ではKUNIはある意味無鉄砲なんだけどすごいやつだな、と思います。」とコメント。


伊藤は「すごい⼈に好かれるっていいことだなと思うよね。KUNI と働いた⼈の多くは『いい加減なやつ』って⾔う⼈も多いんだよ。超いい加減な男ではあるけれど、⼈に愛される⼈なんですよ。だからビリー・シーンとかジェフ・スコット・ソートとかエリック・シンガーとか本作のインタビューに応じてくれたのも KUNI の⼈徳なんじゃないでしょうか。“ミュージシャンとミュージシャン”じゃなく⼈間として付き合いがあることも、今回の取材に応じてくれたんじゃないかな。やっばりね、愛されたら得だな。」と KUNI さんの魅⼒について語りました。


監督は「(今回取材ができて)⼀番うれしかったのは KISS のエリック・シンガーさん。彼は今⽇⽇本にいたと思ったら次の⽇にメキシコにいるような⼈ですから。そんな⽅がなんとかスケジュールを駆使して『ここの 20 分ならいいよ』と取材対応してくれました」と KUNI が⼀流ミュージシャンたちにいかに愛されているか語る。


KUNI さんのギターテクニックについて聞かれると伊藤は「はっきり⾔って KUNI よりうまい⼈はいます。KUNI はステージで上⼿いふりするのは上⼿でしたよ。うまく⾒せるというのかな。やっぱり存在感なんだと思う。ステージの存在感。KUNI はそういうのがとても上⼿だったよ。」と KUNI さんのパフォーマンスについて⾔及。


また KUNI さんが出したアルバムについて伊藤は「やはりファーストアルバム『マスク』は本当に印象に残っていて。当時はロックの⼤⼿メディアが少なかったわけで、⼝コミで広がっていったんだよね。やっぱり⼝コミって⼀番強いんだと思うんだよね。⼈から⼈へ伝わることがこうバズっちゃう。KUNI はファーストアルバムでそうなったからね。」と語ると、監督は「アルバムが出た 86 年、⼤学⽣でレコードショップで物⾊していた時に⼿の中に KUNI の『マスク』が⼊っていたんです。ミステリアスなジャケットでジャケ買いしました。(笑)」というエピソード披露。


最後に監督から「今⽇、この映画をきっかけにぜひ KUNI にもっと関⼼を持っていただいて、彼が本当にまたギターを持って復活するかどうかちょっと私も分かりませんけれど、ぜひその⽇を願って応援をしていただければと幸いだと思っております。」とメッセージ。伊藤は「まさかKUNI のドキュメンタリーが皆さんと⼀緒に楽しめると思っていなかったんですけど、KUNI というギタリスト、⼈間について、また当時の⾳楽シーンについていろいろ考えることがあります。本当にいい時代だったと単に振り返るだけでなく、作り⼿のパッションみたいなものが、今もどこかにあるはずだと思いながら仕事をしていきたいと思います。」と締めくくり、舞台挨拶は終了しました。

 

2023年3⽉24⽇(⾦)〜4⽉6⽇(⽊)シネ・リーブル梅⽥にて開催


(オフィシャル・レポートより)

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■日程:2023年2月12日 (日)
■時間:12:45~13:10※上映前舞台挨拶
■場所:TOHOシネマズ梅田 スクリーン1
■登壇者:中島裕翔様(Hey! Say! JUMP)、熊切和嘉監督



結婚式前夜のハイスぺ男、マンホールに落ちる。

そこは、人生のどん底だった―。

目にしたもの全てを疑え。予測不能の99分!!


熊切和嘉監督が、Hey! Say! JUMPの中島裕翔さんを主演に迎え、結婚式前夜にマンホールに落ちてしまった男の脱出劇を描く完全オリジナルストーリー『#マンホール』。「GPS不能」「2分に1度訪れるピンチの連続」「手元にあるのはスマホのみ」「つながるのは元カノとSNSのフォロワーたち」「タイムリミットは夜明けまで」極限状態の連続とつぶやき厳禁の衝撃の結末が待ち受ける話題作です。


#manhole-pos.jpgそんな本作の公開を記念し、2月12日(日)、大阪のTOHOシネマズ梅田で主演の中島裕翔さん、監督の熊切和嘉さんが登壇し、舞台挨拶を行いました。マスクを付けての声援が解禁になったこともあり、ふたりが登場すると会場は大きな声援に包まれました。まずは、日本一の規模を誇る劇場で満席の中の舞台挨拶ということで、中島さんが「こんなにたくさんの方に観ていただけて嬉しい」、大阪芸術大学出身の熊切監督は「学生時代に憧れていた大きな劇場で自分の映画を公開してもらえることが嬉しい」と語り、舞台挨拶は始まりました。


公開後のSNSでの反応について中島さんが「「今まで見たことのない僕がいた」と言ってくださる方や映画の巧妙な仕掛けに気づいてくださる方もいて、いろんな反応があって嬉しい」と喜びを語り、MCが監督にも話を振ると、代わって中島が「監督、SNS弱いんです」と暴露し、「でも、そんな監督がSNSを駆使する映画を作ったんです!」とフォロー。


また、ネタバレ厳禁となっている本作について中島さんは、「言えないことがいっぱいある」と前置きし、「伏線もたくさんあって、ネタバレできない。初めて観る方は、まずは身を委ねて、一緒にマンホールの中にいる閉塞感に包まれながら、主人公と苦しみながら観てほしい」と本作の魅力を熱弁していました。


#manhole-bu-240-1.jpgそして、マンホールの中というワンシュチエーションで物語が進むことについて中島さんは「ひとり芝居でワンシチュエーション。自分ひとりで画を持たせることができるか不安を感じていた」と言うと、熊切監督は「そもそもこの企画は中島くんじゃないと成立しないので、すごく助けられた」と中島さんを称賛。


エリートサラリーマンがマンホールに落ち、どんどん本性が露わになっていくという役柄について中島さんは「普通の人の方がいいと思った」と言い、「主人公の持つ、人からよく見られたいという意識は、僕らアイドルが常日頃活動する時に必要な要素でもあるので、共通点を感じた」そうで、「普段仕事をしている時の自分のまま、マンホールに落ちて毒されて変わっていく方が面白いと思ったので、特に役作りはしていない」と普段の自分のままで作品に取り組んだと語りました。


特に大変だったシーンを聞かれると中島さんは「泡のシーン」と即答。「撮る方もやる方も大変だった」と話すと、熊切監督も「二度とやりたくない」と心境を吐露し、ふたりで苦笑いするシーンも。続けて中島さんは「泡で初めて怖いと感じると思う」と観客に語りかけていました。熊切監督も「誰もやったことがないから正解がわからない。結局、現場でやってみるしかないので、泡の中で1分ぐらい息をとめてもらったり、中島くんは苦労されたと思う」と中島さんを思いやっていました。


#manhole-bu-240-2.jpg熊切監督の印象について聞かれると中島さんは会う前は「寡黙で、一見緊張感のある方なのかと思った」そうですが、「会ってみると、監督もおっしゃってくださいましたが、初めてお会いした気がしなくて、意気投合したと勝手に思ってます」とはにかみながら語ると、監督も「僕もそう思ってます」と仲の良さが伝わってきました。中島さんは、「映画に詳しい監督にいろんな映画を薦めてもらっている」そうで、熊切監督は「徐々に僕寄りになってきています」と笑わせました。


そんな中島さんの俳優としての魅力を監督に尋ねると「まず役に取り組む姿勢が素晴らしかった」と称賛し、「バランス感覚と身体能力の高さが抜群だったので、彼の動きのキレのおかげでカットを割れている部分もある」と絶賛していました。


大阪での舞台挨拶ということで、大阪と言えば思い出すことを聞かれると中島さんは「ひやしあめって知ってますか?」と会場に語りかけ、「ひやしあめが大好きなので、毎回、楽屋の冷蔵庫に入れてもらっています」と言い、「東京で見たことないので、ご当地のものだと思う」とコメントすると、会場はざわつき、全国区だと思っていた方が多いよう。すると中島さんは「ないないない」と否定し、「だからすごく新鮮で。しょうがとはちみつの甘い感じが喉にいい気がしていて。大阪公演の時は糖分補給として飲んでいます」と語りました。


一方、熊切監督が「インディアンカレーは好きです。ちょっとフルーティーな甘さがあるんだけど、後でめちゃめちゃ辛さがくる。癖になるんです」と魅力を語ると、中島さんは「うわ~。食べたい」と心の底から食べたそうなコメント。


また、本作がシリーズ化になったら?と尋ねられると中島さんは一瞬、戸惑った後に「一瞬、嫌な顔はしましたが、続編があるなら面白そう」と意気込み、次はどんなところに落ちてみたいか聞かれると「側溝」と即答。会場から大きな笑い声が起きると「良かった。関西の人に笑ってもらえた」と喜び、「皆さん、優しい。甘えてます」と観客に感謝していました。


最後に、熊切監督が「この作品にはいろんなスペクタクルな要素がありますが、中島くんの表情が最初と最後で全然違うので、彼の表情を楽しむ映画だと思います。最後まで存分に楽しんでいただけたら嬉しいです」、中島さんが「僕自身も自分の顔に驚きました。日本にはなかなかないタイプの映画なので、マニアックな映画が好きな人にも満足してもらえるはず。ぜひ、複数回観て伏線を探してほしいですし、ぜひ共犯者になってネタバレ厳禁を続けてほしい。協力よろしくお願いします」と作品をPRし、舞台挨拶は終了しました。
 


■監督:熊切和嘉 (『私の男』『海炭市叙景』)
■原案・脚本:岡田道尚 『マスカレード・ホテル』シリーズ『ライアーゲーム』シリーズ
■出演: 中島裕翔(Hey! Say! JUMP)、奈緒、永山絢斗ほか
■制作プロダクション:ツインズジャパン 製作幹事・配給:ギャガ
■2023 年/日本/シネスコ/ 5.1ch/99 分
■©2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
■公式サイト:映画『#マンホール』公式サイト (gaga.ne.jp)

2023年2月10日(金)~TOHOシネマズ 梅田、TOHOシネマズ なんば、TOHOシネマズ二条、MOVIX京都、T・ジョイ京都、OSシネマズ 神戸ハーバーランド、TOHOシネマズ 西宮OS 他全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)

 

 

 


■日時:1月13日 (金) 18:00~18:30

■会場:大阪ステーションシティシネマ SC②
(大阪市北区梅田3丁目1番3号ノースゲートビル11F)

■登壇者:阿部サダヲ 上戸彩 本木克英(敬称略)


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「金か、魂か」――

悪魔に魂を売り渡して外道を歩くか、悔悟の憂いなく王道を歩くか?

 

豪華なキャストの競演に、メガバンクの小さな支店で起きた巨額融資の焦付きを末端の社員が真相究明していく面白さ、詐欺のカラクリからリベンジに至るまで、ハラハラドキドキしながら楽しめる痛快作『シャイロックの子供たち』が2月17日(金)から全国公開される。


shylock-pos-240-1.JPG池井戸潤の小説『シャイロックの子供たち』(文春文庫)は、「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と原作者自身が明言。原点にして最高峰とも言え、池井戸潤のファンには堪らない原作の映画化だが、小説と展開が異なり、独自のキャラクター西木(阿部サダヲ)や沢崎(柄本明)が登場する完全オリジナルストーリーとなっている。


「ちょっと拝借しても返せばいい」と軽い気持ちで横領したことや、大金を目の前にして「魔が差す」こともあるだろう。だが、その前に踏み止まれるかどうかでその後の人生が一変する。身近な存在の小さな銀行支店を舞台に、キャリアを利用した顧客との癒着や、人生を大きく狂わせるお金の誘惑など、お金のために悪魔に魂を売り渡すのか、否か――まさにシェイクスピアの『ベニスの商人』に登場するシャイロックに象徴される究極の選択を、観る側の良心をも問い質していく普遍的アプローチで迫る痛快エンタテイメント作品である。


この度2月17日(金)の全国公開を前に 阿部サダヲ・上戸彩・本木克英監督登壇の舞台挨拶付き試写会が大阪ステーションシティシネマで開催された。大阪では1回限りの試写会となり、12倍の倍率で選ばれた幸運な250名の観客を前に、作品への想いや撮影時の裏話などをたっぷりと語ってくれた。また、「金か、魂か。」という本作のキャッチコピーに因んで、大阪ならではの《大阪どっちやねん?クイズ》にも挑戦!ゲストのキャラがさらけ出される思わぬ回答に場内も大盛り上がり!
 


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〈以下は、舞台挨拶の全容です〉

――最初のご挨拶。

阿部:雨の中お越し下さいましてありがとうございます。大阪はいつも暖かい声援を…あっ出しちゃいけないんだ?もう出してもいいのにね~(スタッフに目を遣り)ダメ?

上戸:7年ぶりの大阪になるみたいですが(自分では覚えてない!?)、大阪の方はいつもなら気さくに話し掛けて下さるのですが、ちょっと寂しいですね~今日は最後までお楽しみ下さいね。

本木監督:今日お越しの皆さんは大変な倍率を運良く引き当ててお越し頂いていると聞いております。その運をどうかこの映画の大ヒットにあてて頂きたいと思います。本日はよろしくお願いいたします。


MC:250人のお客様にお出で頂いておりますが、実は3000人の応募がありました。皆さん、めちゃめちゃラッキー!!!(拍手!)しかも、大阪での試写会は1回だけで、後は公開を待つしかないんですよ。皆さん宣伝隊としてご活躍頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。


MC:阿部さんと上戸さんは初共演ということですが、阿部さんからご覧になった上戸さんは如何でしたか?

 

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阿部:元々素敵な方じゃないですか、見て“#$%&‘るように…(ろれつ回らず)

上戸:カミカミじゃないですか~?アベサダヲも言えてませんでしたよ!(笑)

阿部:お綺麗だし、こうして素敵なフォローもしてくれるし、優しいね~(バツわるそうに)。実はそういうシーンもあるんですよ。

上戸:そうなんですね、阿部さんが甘噛みしてはごまかしてるシーンもいくつかあるので是非見つけて下さい。(笑)

阿部:あるでしょう?誰だって!世の中のサラリーマン全員が滑舌いい訳じゃないですから――(笑)。


MC:上戸さんからご覧になった阿部さんは?

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上戸:阿部さんが色んな役を演じて来られたのを拝見してきましたので、阿部さんが主役と聞いて「是非出演したい!」と嬉しくて、やっと共演できると楽しみでなりませんでした。現場でもブラックジョークを交えつつ盛り上げて下さり、とても楽しく演じることができました。大好きな役者さんです!

阿部:そう言って頂けて僕も嬉しいです。

上戸:こうして久しぶりにキャンペーンでお会いできてとても嬉しくて、いつLINEを交換してくれるかな…と?

MC:上戸さんがそう仰ってますが…?

阿部:上戸さんは岡村隆史さんと仲良くてよく食事に行ってるという話を聞いて、ちょっとモエました。僕と岡村さんは同じ歳なので、ちょっとライバル心を燃やしてしまいました(笑)。

MC:そういったお話は控室でして頂いて、そろそろ映画のお話に戻ろうかと…(笑)

こんな素敵なお二人ですが、本木監督からご覧になって如何でしたか?

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本木監督:二人には何も言うことはなかったです。1年3か月前もマスクにフェイスシールドをしていて、本番の時だけ外してもらっていたので、「あっ阿部サダヲだ!上戸彩だ!」と舞い上がったまんま撮影が終わっちゃったんです。二人に何も言う暇なかったです(笑)。

阿部:舞い上がってたんですか?

本木監督:はい!

上戸:何も言われないんで、「大丈夫かな?」と思いながら演じてました。

阿部:いろんな表情が出てきますので、ご堪能頂きたいです。


MC:池井戸潤原作ですが、意外にも阿部さんは池井戸作品への出演は初めてなんですってね?

 

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阿部:はい、初めての出演ですが、実は小説を読んだのも始めてでした(笑)。『半沢直樹』などTVドラマは観ていたんですが、「熱い!」というイメージだったので、僕に声は掛からないだろうと勝手に思ってたので、お話頂いた時にはびっくりして、慌てて小説を読んだ次第です。しかも、原作では僕の役はあまり登場しなくて、途中でいなくなるんですよ~。ですから、原作を読んでおられる方はびっくりしないで下さいね。

MC:主役ですからね!

上戸:初のオリジナルストーリーらしいんです。いくつもの脚本が出来てきて、阿部さんの西木という役は最初原作寄りだと途中で居なくなっちゃうんですが、最終稿でいきなり出番が増えて、西木(阿部サダヲ)と私と玉ちゃん(玉森裕太)の3人で事件を解決していくという物語になっていて、びっくり!でも、阿部さんとのシーンがいっぱいあって嬉しかったです!


MC:上戸さんは池井戸作品をどう思っていらっしゃるんですか?

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上戸:「熱い!」気付いたら自分も没頭して、一緒に「倍返しだ!」と思えちゃう感じです。今回の役は、追い込まれたり同僚に目を付けられたりするんですが、終わりの頃には、「自分だったらどうするんだろう?魂をとるか、お金に揺れないかな?」と色々考えちゃいました。


MC:本木監督は、完全なオリジナル脚本になっていますが、原作やドラマがあるのでかなりプレッシャーだったのでは?

本木監督:あまりにも多くの脚本ができてしまったがために、これが果たして本当に面白いんだろうかという気持ちになりました。現場でもそれを引き摺りながら、手探りで、皆さんのお芝居と共に何とか面白いものになるようにと努めました。池井戸さん自身が相当入れこまれた原作の脚本作りでしたので、それなりに面白いものになって皆様にお届けできるかなと思っております。


MC:沢山の出演者の方が登場して、観ている側も思わず興奮してしまいましたが、柄本明さんや橋爪功さんなどのベテランの方との共演は如何でしたか?

阿部:緊張感はありました。二人とも凄い演技をされて、「お芝居ってこんなに面白いんだ!」と改めて感じることも多くて、とてもいい勉強になりました。「こんな時そういう顔をするんだ~」とか、柄本さんも原作にはないキャラクターなんですけど、「そうきたか~」とかホントいい勉強になりました。お二人ともセリフにはないところで闘ってるな、という感じがしました。

MC:「セリフではないところで闘ってる」って、どういうことなんでしょうか?

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阿部:柄本明、橋爪功、とそのバックにある劇団「東京乾電池」!「円企画」!といった劇団同士が闘ってるみたいな、看板が闘ってるみたいな感じです。「うん?大人計画?」みたいな目で見られたり、そういう感じのイメージもあって、「一世風靡セピア?」とかいろんな人がいて、「この人銀行の偉い人演じてるけど、ジョニーって呼ばれてるんだ~」って、柳葉さんのことですけど(笑)そういうのが面白くて、やっててとっても楽しかったです。


MC:上戸さんご自身はベテラン勢の方々との共演は如何でしたか?

上戸:『半沢直樹』もそうなんですが、男性陣のバチバチのシーンには一切かかわってないんです。今回は阿部さんと柄本さんにちょっとかかわった位で、柄本さんは呼吸でお芝居をするというか、絶対に同じ芝居をされないです。間合いも毎回違うところでされるので、ワクワクドキドキさせられるお芝居を目の前で拝見できて嬉しかったです。


MC:木本監督ご自身も楽しんでおられたのですか?

本木監督:はい、楽しかったですよ。皆さん、それぞれ違うお芝居をされますしね。柄本さんに関しては「やり過ぎじゃないか?」という心配は常にあったんですが、結果見たら「ああ、これで良かったんだ」と思いました。

MC:今回はベテランの方から新しい方まで、全部にそれぞれの見所があって、またそれぞれに裏があって、本当に面白い作品になっておりますので、このあとご覧になるのを楽しみにして頂きたいと思います。
 



MC:さあ、今日はせっかく大阪に来て頂いておりますので、大阪に因んだゲームをして頂こうと思います。映画のテーマにもなっております「金か魂か」の究極の選択に因んで、≪大阪どっちやねんクイズ≫!

MC:第一問:大阪の観光名所といえば、「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」か、「通天閣」か、どっち?

阿部:ユニバーサルスタジオ・ジャパン!随分長いこと行ってませんが、最近凄いことになってませんか?僕が行った頃は、E.Tが「ありがとう~」って名前呼んでくれるだけ嬉しかったんですが。

上戸:私もUSJですね。ゾンビのシーズンやスパイダーマンなどで遊んでました。

本木監督:通天閣です!京都で時代劇を撮ってた頃によく大阪に遊びに来てまして、通天閣あたりでよく飲んでました。通天閣頑張れ!って気持ちを込めて応援したいと思います。

MC:この映画がヒットしたら、是非続編は「通天閣支店」を舞台に撮って頂きたいと思いますが?

本木監督:「USJ支店」というよりリアリティがあって面白そうですね(笑)


MC:第二問:大阪人の口癖は、「知らんけど」か「行けたら行くわ」のどっち?

阿部:「知らんけど」。

上戸:「行けたら行くわ」。関西出身のスタッフさんが多いのですが、「にぎやかし」というか「その気にさせて行かんのかい!?」という感じでガックリすることもありますからね。

本木監督:「知らんけど」。


MC:第三問:もし漫才師になるとしたら、「ボケ」か「ツッコミ」のどっち?

阿部:「ボケ」。

上戸:「ツッコミ」。

本木監督:「ボケ」。上戸さんみたいに上手くツッコめないんですよ。

阿部:僕はツッコまれたい方なんで。何でもツッコまれたい!(笑)。

上戸:ボケの方が覚えなきゃいけないセリフが多そうだな、という理由です。


――最後のご挨拶。

阿部:まだ公開まで1か月あるのですが、観られた方の感想をお聴きすると、「笑えるし、泣ける」という感想を頂いています。池井戸潤さんの作品だと「熱い!」というイメージがあるのですが、手に汗握りながらワクワクしながら観られた方も多くいらしたようです。お客様のお気持ちを盛り上げて元気になって帰って頂けるのかなと思っております。今朝浜村淳さんの番組に出させて頂いたのですが、今日はまだ1月13日なのに、「今年一番の映画だ!」と言われました(笑)。その1番をずっと継続できるよう、よろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。
 


【STORY】
shylock-pos-240-3.jpg  ベテランのお客様係の西木(阿部サダヲ)が務める東京第一銀行の小さな支店では、今日も新規融資顧客の獲得に厳しいハッパが掛けられていた。そんな中、赴任間もない滝野(佐藤隆太)が好成績を上げ、支店長・九条(柳葉敏郎)や超パワハラ上司の副支店長・古川(杉本哲太)からも期待されていた。その滝野に前任支店からの顧客・石本(橋爪功)から10億という巨額の融資依頼が来る。支店長自ら出向いて契約に至るが、しばらくして支店内で100万円紛失事件が起こる。西木は窓口業務の愛理(上戸彩)やお客様係の田端(玉森裕太)とともに事件の真相を探っていくと、なんと巨額融資が不良債権になるというとんでもない事態に…。本店の検査部次長の黒田(佐々木蔵之介)による査察が入るが、果たしてメガバンクの支店で起きたこの大事件の顛末とは?


■原作:池井戸潤『シャイロックの子供たち』(文春文庫)
■監督:本木克英  ■脚本:ツバキミチオ 
■音楽:安川午朗 
■主題歌:エレファントカシマシ「yes. I. do」(ユニバーサルシグマ)
■主演:阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介 ほか
■製作:映画「シャイロックの子供たち」製作委員会
■配給:松竹
■公式サイト: movies.shochiku.co.jp/shylock-movie/ 
■公式Twitter :
@shylock_film
© 2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会 

2023年2月17日(金)~全国公開!


(河田 真喜子)

 

 

 

新章パリ・オペラ座 メイン ポール・マルク&パク・セウン (2).png

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(2022年2月11日(金・祝)大阪、梅田ブルク7にて)

ゲスト:甲本雅裕、戸田菜穂、錦織良成監督



名バイプレイヤー甲本雅裕、映画初主演

「この日が待ち遠しかった。感謝しかない!」

ほか戸田菜穂・錦織良成監督 登壇


公開延期から2年を経て、本日2月11日(金)に全国公開を迎えた映画『高津川』東京はバルト9に続いて、大阪は梅田ブルク7で、甲本雅裕、戸田菜穂、錦織良成監督による初日舞台挨拶が開催された。
 

一級河川としては珍しいダムが一つも無い日本一の清流「高津川」を舞台に、人口流出に歯止めのかからない地方の現実の中、歌舞伎の源流ともいわれる「石見神楽」の伝承を続けながら懸命に生きる人々を力強く描いた本作。コロナ感染拡大による緊急事態宣言を受け2020年4月に公開延期を強いられていたが、約2年を経て念願の全国公開を迎えた。

 


takatsugawa-bu-240-4.jpgこれまで名バイプレイヤーとして活躍し、錦織監督作品の常連でもあり、監督との兼ねてからの約束通り本作で映画初主演を果たした甲本は、「この日を待ち望んでおりました。世の中の状況はまだ大変ですが、僕はベストな日に公開ができたと思っています。感謝しかありません。頭や心が大変な思いでパンパンになって困っておられる方に、我々は一体何ができるだろうか?そう考えたら、少しでも心に隙間を空けて頂いて、楽しいことだけを詰めて差し上げることができればと思っております」と、公開を迎えた歓びを語った。



 


takatsugawa-bu-240-3.jpgまた、NHK大阪局制作の朝ドラに出演していた戸田は、「大阪でも公開されて本当に嬉しいです。あの頃が思い出されて懐かしい。この映画は、いつ観ても心に響く、心の豊かさとは?自分の幸せとは?本当に大切なものとは?といろんな想いを馳せられる作品だと思います。今日はこの映画を選んで下さいまして、心が響き合えるようです。」と初日を迎えて嬉しそうに語った。


地元・島根県で撮影を行った錦織監督は、「この2年間は長かったです。またしても感染拡大となりましたが、これも運命!キャストを始めスタッフや皆で丁寧に想いを込めて撮った作品です。本日は『スパイダーマン~』や『ウエスト・サイド・ストーリー』ではなく、この地味なタイトルの映画を選んで観に来て下さいまして本当にありがとうございます!舞台は島根ですが、日本全国津々浦々どこにでもある話です。勝手な思い込みですが、皆様の物語として少しでも勇気を持って頂けたら嬉しいです。」と本作への思いを語った。


takatsugawa-550.jpgのサムネイル画像1か月以上に及ぶ撮影期間でじっくりこだわり抜いて撮られたシーンの数々は殆どが現地の方の家や山林や田畑でのロケーションが中心。中でも牧場主を演じた甲本は、「衣装も道具も全て実在の牧場主の方が実際に使っておられる物をそのまま使わせて頂いて、食事のシーンでもそこの奥さんが作って下さった料理を食べさせてもらいました。普通、”消え物“はスタッフが用意するでしょう!? こんな現場ないですよ!」と当時の驚きを語った。


takatsugawa-bu-240-2.jpgそれに対して監督は、「そうなんです!ありのままの状態がいいんです。せっかく綺麗にお掃除して撮影隊を迎え入れて下さったのに、わざわざまた汚したりしてね。戸田さんが演じる役の実家のシーンも、地元のお菓子屋さんの店内や看板をそのまま使わせて頂きました。この映画はフィルムで撮っています。デジタルよりクオリティが高いことは皆様もご存知だと思いますが、細部までこだわろうと、丁寧に撮りました。」と自信をのぞかせた。


監督に地元に馴染むようにと言われた戸田は、「撮影があまりにも居心地がいいので、撮影が終わってほしくなかったです。特にスタッフの皆さんのエネルギーが凄くて最高でした。青々とした山、美しい川や田んぼがあって…」と言いかけると、甲本が、「土手に錦織監督が座ってると、まるでプーさんみたいで!」と場内を笑いの渦に巻き込んだ。確かに、恰幅のいいにこやかな錦織監督はプーさんのイメージにぴったし!


takatsugawa-bu-240-1.jpg最後に、戸田は、「この映画はこれから全国順次公開されますが、それぞれの土地で生きる人々の心の灯になれば嬉しいです。是非ロケ地巡りをしてみて下さい!」。錦織監督は、「少しでも気に入って頂けたらSNSなどで拡散して、皆さんのお力をお借りできれば嬉しいです」。甲本は、「面白かったと思って頂けたなら、観た後に誰かと話すキッカケにして下さい。こんな時期ですが、マスクをしてどんどん出掛けて、誰かとお話をして繋がりましょう!」と締めくくった。


錦織監督のお人柄からさぞかし和やかな現場であったことは容易に想像できる。過疎化が進む地方での暮らしの中で、人と人との繋がりの温もりや、本当の幸せについてなど、忘れてはならない大切なものを思い出させてくれる感動作。今どきこれほど身につまされて心揺さぶられる映画も珍しい。
 


【STORY】

~これはきっとあなたの物語~

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斎藤学(甲本雅裕)は山の上の牧場を家族で経営している。歌舞伎の源流ともいわれる「神楽」の舞いは地元の男たちの誇りだった。だが、息子の竜也は神楽の稽古をさぼりがちであまり興味がなさそうなのだ。多くの若者がそうであるように自分の息子もこの地を離れて行ってしまうのではと心配している。そんな時、学の母校である小学校が閉校になることを知らされ、各地に散った卒業生に連絡して、最後の同窓会を開催することを計画する。

 

■原作・脚本・監督:錦織良成  音楽:瀬川英史
■出演:甲本雅裕、戸田菜穂、大野いと、田口浩正、高橋長英、奈良岡朋子
■2020年 日本 1時間53分
■配給: ギグリーボックス  
■© 2019「高津川」製作委員会 ALL Rights Reserved.
■公式サイト:https://takatsugawa-movie.jp/

2022年2月11日(金・祝)~梅田ブルク7、2月25日(金)~京都シネマ ほか全国順次公開


(河田 真喜子)

 

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アニメーションファンと作り手の架け橋となり、高畑勲、宮崎駿をはじめとするアニメーション作家たちの発掘、紹介を通して、アニメーションファンの裾野を広げ、スタジオジブリ設立にもつながった日本初の商業アニメ専門誌「アニメージュ」。鈴木敏夫プロデューサーが在籍していた同誌の12年間の歩みと、70年代後半から80年代にかけてのアニメブーム期の歴史や、スタジオジブリの原点を解き明かす巡回展『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』が、12月9日より阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー、うめだホールにて開催中だ。
 
 
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東京からスタートした同展示は、緊急事態宣言発令により期間半ばにして終了を余儀なくされたが、その後石巻を経て、大阪ではさらに関西限定の『じゃりんこチエ』コーナーを加えるなど、パワーアップした巡回展となる。
 
 
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オープニング前のプレス内覧会では、ナウシカ役の声優、島本須美さんと、同展覧会企画に深く関わった、三鷹の森ジブリ美術館シニアアドバイザーの高橋望さんが来場。
「アニメージュ(1978年創刊)には、今のアニメーションにつながる原点があり、今こそ見て欲しい」と高橋さん。創刊当初は富野由悠季監督の『機動戦士ガンダム』が大ブームを迎えており、「ガンダムがあることで、アニメファンがいることが作り手にも実感できたし、ガンダムとアニメージュの出会いがなければ、『風の谷のナウシカ』は生まれなかった」と、ガンダムによるアニメブームで、ファンと作り手を結ぶ役割を果たしたアニメージュの功績を語った。展示では『機動戦士ガンダム』の名シーンを立体で表現したジオラマをはじめとしたガンダムコーナーがある他、『機動戦士ガンダム』や『風の谷のナウシカ』の美術を務めた中村光毅さんの原画も展示し、スタッフたちの多面的な仕事ぶりにも光を当てている。鈴木プロデューサーと久しぶりに対談した富野監督のサイン入り『風の谷のナウシカ』ポスターが展示されているのも貴重だ。
 
 
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初の主演を務めた『風の谷のナウシカ』は声優の原点に立ち戻らせてくれる作品だという島本さんは「世界中の人が(腐海のように)マスクなしでは生きられない時代だが、マスクなしで生きられる時代を本気で祈っている」とし、ナウシカコーナーにある腐海の衣装や、段ボールの王蟲は特にお気に入りだという。また島本さんが欲しくなったと興奮した貴重なセル画も展示。島本さんは音声ガイドも担当しており、ガイドを聞きながら、アニメージュとジブリの世界観をぜひ堪能してほしいとアピールした。
 
 
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さらに高橋さんは、ナウシカの抱えたテーマは今だからこそ活きるとその普遍性に言及。「ナウシカは虫も人間も共に大事だと思っている。あらゆる生物を愛さなくてはいけないと。まさに日本が生んだ最強のヒロイン」。最後にアニメージュの意義について、「アニメ界に作家がいたことを知らしめた。作家とファンの関係性はとても大事で、作品の裏側には作家がいることを知って欲しい。作家の時代はこれからも変わらないと思うので、新しい才能が自分の作家性を出すことを続けてほしい」と未来へのメッセージとともに語った。展示ではアニメージュのバックナンバーの表紙や、スタジオジブリ設立までの各段階ごとにパネルをつけて、文面も紹介。アニメーションの分析や、アニメーションスタッフの仕事ぶりやスタジオなどの舞台裏も紹介しているので、ぜひゆっくり当時のアニメージュを堪能してほしい。
 
会場では、本展覧会限定のグッズも多数取り揃えており、中には数量限定のものもあるので、早めにチェックしてほしい。また三鷹の森ジブリ美術館グッズも豊富に取り揃えている。
(江口由美)
 
<開催概要>
【展覧会名】「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった 
【会 期】2021年12月9日(木)~2022年1月10日(月・祝)
    ※2022年1月1日(土・祝)は休業 
【会 場】阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー、うめだホール
    (〒530-8350 大阪府大阪市北区角田町8番7号) 
【開場時間】10:00~20:00 ※最終入場は各日とも、閉場時間の30分前まで。
      ※12月31日(金)および催し最終日は18:00まで 
【入 場 料】《日時指定券》一般1,500円(1,400円) /中高生1,000円(900円) /小学生600円(500円)
 

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TOHO シネマズ西宮 OS IMAX®レーザー導入記念

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』特別試写会

招待券プレゼント!!!

 

TOHO シネマズ西宮 OS に IMAX ®シアター

“IMAX® レーザー” が兵庫県初導入!

https://www.tohotheater.jp/news/nishinomiya-imax.html

導入を記念して、下記の通り試写会を実施いたします。


【作品】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』2022 年 1 月 7 日(金)公開

            ★公式サイト: https://www.spiderman-movie.jp/

【日時)2021 年 12 月 28 日(火)18:30 開映

【会場】TOHO シネマズ西宮 OS

【募集数】2組4名

【応募〆切】12 月17 日(金)



世界中にスパイダーマンであることを明かされたピーター・パーカーに

時空を超えて集結した過去シリーズのヴィラン達が襲い掛かる

2021年製作/アメリカ
原題:Spider-Man: No Way Home
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

© & ™ 2021 MARVEL. ©2021 CPII and MARVEL. All Rights Reserved.


【お願い:ご来場いただく際には下記の事項をご一読のうえお越しください】

■政府による「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」及び全国興行生活衛生同業組合連合会による最新の「映画館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に基づき、映画館を運営しております。

■全座席をお座りいただけます。

※新型コロナウイルスの感染状況により、お座りいただく座席数が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

■マスクを外した状態での会話を防ぐため、スクリーン内にて上映前までは、飲食はお控えいただきますようお願いいたします。

※上映中は、ポップコーンやホットドッグなどのフード類やドリンク類をお召し上がりいただけますが、飲食の時間は極力短くしていただきますようお願いいたします。

■スクリーン内では必ずマスクを着用してください。

※飲食物をお召し上がりの際に一時的に外すことがあっても、終わりましたら着用をお願いいたします。

※乳幼児(3歳以上の幼児は着用を推奨)を除き、着用いただけない場合はご鑑賞をお断りさせていただきます。

※身体上のご事情がある場合は、劇場従業員までお申し出ください。

■イベント中および本編のご鑑賞の際には、会話や発声はお控えください。特に飲食物をお召し上がりの際の会話はしないようご注意ください。声援が起こった際には、ご退場いただいたり、イベントを中止させていただく場合がございます。予めご了承ください。

■ご来館前の検温など体調管理および発熱、咳などの症状がある場合は、体調を最優先いただき、ご来場をお控えください。

■過去2週間以内に感染が拡大している国、地域への訪問歴がある場合は、ご来場をお控えください。

■手洗いや備え付けの消毒液のご使用、咳エチケットにご協力ください。

■ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保について、座席指定券との引換時や売店等のお並びの際、および入退館時など、一定距離の確保にご協力ください。

■ご入場の際の機器による検温にご協力ください。37.5度以上の発熱が確認された場合は、ご入場をお断りいたします。

■新型コロナウイルスの感染拡大状況やその他主催者の判断により、イベントの開催中止や、内容が予告なく変更になる場合がございます。その場合も、交通費や宿泊費などの補償はいたしません。

■ご応募時にご登録の氏名・緊急連絡先は、万が一来場者から感染者が発生した場合など必要に応じて保健所等の公的機関へ提供させていただく場合がございます。予めご了承ください。

■厚生労働省による新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)や、地域の通知サービスの活用を推奨しています。

■その他、映画館の新型コロナウイルス感染症予防対策へのご協力をお願いいたします。ご協力いただけない場合には、ご鑑賞をお断りさせていただく場合がございます。



 (新型コロナウイルス感染予防の対応についてはこちら

新型コロナ感染症予防対策は、政府および全国興行生活衛生同業組合連合会の最新のガイドラインにより変更する場合がございます。また、一部の映画館、スクリーンでは対応が異なる場合がございます。

※いかなる場合においてもイベント中の途中入場は固くお断りいたします。

※全席指定席となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。

※場内でのカメラ(携帯電話含む)・ビデオによる撮影、録音等は固くお断りいたします。当日は荷物検査を行わせていただく場合がございます。

※会場内ではマスコミ各社の取材による撮影、弊社記録撮影が行われ、テレビ・雑誌・ホームページ等にて、放映・掲載される場合がございます。また、イベントの模様が後日販売されるDVD商品等に収録される場合がございます。予めご了承ください。お客様の当催事における個人情報(肖像権)については、このイベントにご入場されたことにより、上記の使用にご同意いただけたものとさせていただきます。

※運営の都合により、会場への入退場、トイレのご利用を制限させていただく場合がございます。

※インターネット・オークションへの出品その他の転売目的での応募及び転売はお断りします。

※営利を目的として転売された入場券及びインターネットを通じて転売された入場券は無効とし、当該入場券による御入場はお断りします。

※イベントの予定は、急遽変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

※車いすでお越しのお客様は、車いすスペースでご鑑賞ください。なお、席数に限りがございますので、定員を超えた場合はご利用いただけません。また、お客様にご不便のないように、イベントの演出や報道各社の取材状況によって、安全なスペースへの一時的な移

動をお願いする場合もございます。ご了承のうえご利用くださるようお願いいたします。


(オフィシャル・リリースより)

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『カオス・ウォーキング』マスクケース(ポーチ)プレゼント!

 

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◆提供:キノフィルムズ

◆プレゼント数:2名様

◆締め切り:2021年11月14(日

◆公式HP: https://cw-movie.jp/


 

2021年11月12日(金)~TOHOシネマズ 日比谷 他全国ロードショー

 



巨大宇宙船、エイリアンとの戦い、謎に満ちた星──

壮大なスケールと映画史上初の設定によるエキサイティングなストーリーで、

映画ファンを驚愕と歓喜の〈ニュー・ワールド〉へと連れ去る、

新感覚SFエンターテイメント
 

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それほど遠くない未来、人類は汚染した地球を旅立ち、新天地に辿り着いた。しかしそこでは男たちは頭の中の考えや心の中の想いが、〈ノイズ〉としてさらけ出されるようになり、なぜか女は死に絶えてしまう。生まれてから女性を見たことがない青年がある時、地球から新天地にやってきた一人の女性と出会う…。


本作はガーディアン賞、カーネギー賞など、数々の名立たる文学賞を制するパトリック・ネスの傑作SF小説を映画化。監督は大ヒットメーカーのダグ・リーマン。主演は英国からハリウッドへ進出し、今や世界中から愛されているトム・ホランド。共演は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でスターダムを駆け上がったデイジー・リドリーと、21世紀を代表する名優マッツ・ミケルセンです。


なぜ? どうして? いたるところちりばめられた謎。そして“ノイズ”によって、頭の中の思考や想像が露わとなる面白さに加えて、生まれて初めて女子を見る青年を演じるトム・ホランドの初々しさ爆発の演技。謎と“ノイズ”、それに10代の瑞々しい感性がミックスされた新感覚のSF映画、それが『カオス・ウォーキング』
 


<STORY>

西暦2257年、〈ニュー・ワールド〉。そこは、汚染した地球を旅立った人類がたどり着いた〈新天地〉のはずだった。だが、男たちは頭の中の考えや心の中の想いが、〈ノイズ〉としてさらけ出されるようになり、女は死に絶えてしまう。この星で生まれ、最も若い青年であるトッドは、一度も女性を見たことがない。ある時、地球からやって来た宇宙船が墜落し、トッドはたった一人の生存者となったヴァイオラと出会い、ひと目で恋におちる。ヴァイオラを捕えて利用しようとする首長のプレンティスから、彼女を守ると決意するトッド。二人の逃避行の先々で、この星の驚愕の秘密が明らかになっていく──。
 

◆出演:トム・ホランド、デイジー・リドリー、マッツ・ミケルセン、デミアン・ビチル、シンシア・エリヴォ、ニック・ジョナス、デヴィッド・オイェロウォ
◆原作:『心のナイフ』〈混沌(カオス)の叫び1〉パトリック・ネス著(東京創元社) 
◆脚本:パトリック・ネス&クリストファー・フォード 
◆監督:ダグ・リーマン
◆【原題】CHAOS WALKING/2021年/アメリカ・カナダ・香港/英語/109分/ドルビーデジタル/カラー/スコープ/G/字幕翻訳:大西公子 
◆配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ cw-movie.jp
◆© 2021 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved
公式サイト:https://cw-movie.jp/

2021年11月12日(木 ・祝 日)~ TOHOシネマズ 日比谷 他全国 ロードショー


(オフィシャル・リリースより)

 

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 2年ぶりに対面で開催された第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で見事脚本賞を含む4冠を受賞した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が、8月20日(金)から大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、シネ・リーブル神戸、TOHOシネマズ二条ほか全国ロードショーされる。
  村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」所収の「ドライブ・マイ・カー」に「シェエラザード」「木野」の要素も加えて映画化した本作は、その世界観を踏襲しつつ、東京、広島、北海道、釜山と時間も場所も超えた、深みのある人間ドラマに仕上がっている。
  演出家の家福(西島秀俊)と妻、音(霧島れいか)。愛し合っているはずの夫婦関係に影を落とす高槻(岡田将生)、そして音の急死から2年後、家福の愛車、赤いサーブ900の専属運転手となるみさき(三浦透子)をめぐる物語は、言葉にできないそれぞれの過去や苦しみ、それを乗り越えようとする生き様が次第に立ち上がってくる。3時間だから描ける芳醇さにぜひ身を委ねてほしい。
  本作の濱口竜介監督に話を聞いた(後半、一部結末に触れる部分があります)。
 

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■村上作品の中で『ドライブ・マイ・カー』なら映画を作る糸口がある

――――村上春樹作品の映画化ということで心理的ハードルも若干高かったのではないかと思いますが、どのような部分に最も魅力を感じたのですか?
濱口:最初、プロデューサーから村上春樹さんの小説を映画化しようと渡されたのは別の作品でした。普通に考えても村上春樹さんの作品は映画になりづらい部分がありますから、提案された作品については映画化が難しいと思いました。そんな中、『ハッピーアワー』の製作中に映画化を抜きにして手にした短編が『ドライブ・マイ・カー』でした。読んだときに、これは自分が映画でやってきたこととすごく響きあうし、今まで取り組んできたこととの親和性を感じたんです。
 
もう1点、共同監督の酒井耕さんと東北でドキュメンタリー(「東北記録映画三部作」の『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』)を撮っていたとき、ひたすら彼と一緒に車で移動していたので、車の中で生まれてくる会話があることが、自分の実感として残っていました。
 
そういう過去の記憶も含めて、そのときは現実的ではなかったけれど「これは映画にできるかもしれない」と読んだ当初から思ったし、その後プロデューサーに「『ドライブ・マイ・カー』だったらできるかもしれない」と返しました。ものすごく覚悟をしたというより、これだったら映画を作る糸口があるという感じでしたね。
 
 
――――本当に映画の魅力が詰まった3時間でした。コロナ禍で自由に移動できないし、演劇も中止に追い込まれる中、本作ではそれらの魅力を疑似体験させてもらった心地よさがありましたね。
濱口:ありがとうございます。カンヌでも、上映したシアターの客席が舞台の客席のように感じたり、車に乗っているような感覚が多々あったので、僕もそういう疑似体験を観客と一緒に観て味わうことができた気がします。
 
 
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■シンプルに演技をする多言語演劇を取り入れて

――――当初は釜山でほぼ撮影する予定だったそうですが、年内に撮影を終えるまで急ピッチで脚本を改訂されたのではないかと思います。多言語演劇の要素も含めて、どのように行ったのか教えてください。
濱口:車を自由に走らせることができるという点に魅力を感じ、基本的に釜山で撮る予定でした。釜山で国際演劇祭が行われる設定にしていたんです。東京の家福が演出家として釜山に呼ばれ、彼に現地での運転手がつくという流れならスムーズだろうと。そこでどういう演劇をやっているのかと考えたときに、実際にもやられている多言語演劇がいいのではないかと思いました。
 
多言語演劇というのはシンプルに演技をする方法ではないでしょうか。相手の言っている言葉の意味がわからなくても、相手の声や身体の動きを通して現れているので、映画の中のような訓練を重ねれば、ある音がどんな意味を持つのかが俳優たちは大まかにわかるわけです。言葉の意味ではなくもっと直接的にお互いの体同士で反応しあう演技ができるのではないか。そう思って映画に取り入れましたし、実際にその瞬間を目撃していただけると思います。
 
 
――――今回大江崇允さんとはどのような経緯で共同脚本を務めることになったのですか?
濱口:山本プロデューサーがずっと脚本家の大江さんと仕事をされており、今回僕から共同脚本家の候補を探していたときに大江さんを推薦してくれたんです。大江さんは演劇に詳しい方なので、それはぜひとお願いしました。
 
 
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■納得度の高い作品を生む共同脚本

――――一般的に単独で脚本を書く方が多いですが、濱口監督は過去何度も共同で脚本を手がけておられますね。そのスタイルの方がやりやすいのですか?
濱口:一人で書く良さもありますが、結果的にちゃんとやればクオリティーが高くなるのは、複数で脚本を書く方です。客観性の部分もしかりですし、できるだけ多くのフィルターを通っているものの方が、納得度の高い作品が生まれやすいですね。
 
――――カンヌの授賞式でも大江さんがこのままでいいと励ましてくれたから脚本を書ききることができたとおっしゃっていましたが、一番悩んだ点は?
濱口:基本的な物語は家福と突然失ってしまった妻の音、運転手のみさきの話になるので、演劇の話がどの程度絡むべきなのかは最後の最後まで、明確には見えづらかったです。最終的には編集段階まで持ち越しましたね。
 
――――多言語演劇を一から作るところが入ることで、停滞した空気が流れていくというか、作品に新たな命が宿るようなインパクトがありました。
濱口:脚本段階では、本当に要るのかなとも思うわけですが、実際に撮影すると「要るね!」となるわけです。ずっと見ていられるし、とても魅力的な時間であることが、実際の俳優たちを前にすることでわかりやすくなります。
 
――――その過程で、演出家の家福自身の変化も見えたように感じましたが。
濱口:家福は演出家なので、仕事場ではよく見て、よく聞く人間です。でもプライベートではそうではなかった。そのことを気づかせるのが、プライベートとバブリックな場を繋ぐ岡田将生さんが演じた高槻ですね。
 
――――濱口監督の演出方法として、事前に本読みを重ねることがありますが、本作では演劇中の本読みのシーンが出てきますね。
濱口:厳密にはやや異なりますが、僕の演出の場合は無感情で本読みをすることを重ねていきます。一般的に言って、演技をする上での問題点として、何が起こるかわかっているのに、はじめてのように反応しなくてはならないことが挙げられます。何十回も本読みをすることで、条件反射的に言葉が出てくるようになりますから、物事の順番はある意味、完全に固定されます。ただ、どんな風に言うかは本番はじめて知るので、セリフを言う相手に対して「こんな風に言うのか」と、多分皆さん感じるのではないかと思いますし、そのときの反応がどこか生々しくなっていく。部分的にですがさきほど挙げた演技の問題は解決するのではないかと感じています。
 
 
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■三浦透子のもつ気高さを引き出し、みさきとして映画に定着させる

――――原作では運転のうまさに焦点当たっていた運転手のみさきですが、本作では時間をかけてその人物像が立ち上がってくる様がとても印象的でした。みさきという人物の掘り下げ方や、また演じた三浦透子さんについて教えてください。
濱口:原作では家福の精神的介助役という部分が強いみさきですが、基本的にはとても魅力的なキャラクターだと思っていました。短編を長編に展開していくにあたり、どのように描けば最終的には家福と互角のような存在感まで育てていけるかを考えていました。どこまでみさきの存在を大きくすることが適当なのかと。
 
三浦透子さんを見ていると、このように描きたくなるという魅力がすごくありました。彼女自身が持っている気高さのようなものがあるのです。そういうものをちゃんと引き出したい、映画に定着させたいという気持ちがみさきの描写に反映されていると思います。
 
 

■閉じて終わるのではなく、突き抜けていく物語に

――――みさきも絡む、飛躍のある本作のラストが本当に素晴らしく、このラストを観て原作を超えたと思いました。またコロナの時代であることも描く選択をされていますが、そこに込めた想いは?
濱口:衣装合わせのときに、「マスクをつけますか、つけませんか?」と言われて、「つけます」と。たった一つのことですが、それはとても大きなことであることもわかっています。マスクをつけない(コロナを表さない)こともできたけれど、そちらの方が、今の心持ちに合っていたし、マスクをつけることで、登場人物たちが自分たちと同じ世界に生きているという実感を持ってもらえると思います。晴れ晴れとした表情はしているけれど、世界の厳しさはあるということを表現していますね。
 
実際には舞台に絡むシーンで終わってもいい話ですが、それでは円環が閉じて終わる印象があるので、最終的にどこか突き抜けていく物語にしたいという気持ちがありました。結果としては三浦さんの見せてくれた表情が、それまでの表情とは違う素晴らしいもので、いい形で終われるのではないかと思ったんです。
 
 
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■亡き後も存在感を残す、音役の霧島れいか

――――もう一人、比較的原作のニュアンスがにじみ出る前半で、夫婦のすれ違いと情感を絶妙な塩梅で表現したのが音役の霧島れいかさんです。美しい背筋がしなる様に品のあるエロスを感じました。
濱口:原作は妻が死んだところから始まりますが、原作ほど主人公の心情に立ち入ることはできない中、妻の死から2年後、淡々と暮らしている家福の心情はどのようなものなのかを観客が理解するには、妻の存在は明確に示されなくてはいけない。そして彼ら夫婦が抱えている問題はとのようなものだったのかもわからなくてはいけない。それを見せるためには、ある種の性描写は必要だと思っていたので、脚本段階からかなり詳しくどんなことをするのか書き込んでいました。
 
霧島さんに脚本を読んでいただき、かなり勇気が要ることだと思いますが、ぜひやりたいとおっしゃってくださった。脚本はこちらがやりたいことを書いているけれど、やりたくなければ言ってくださいとお伝えしていましたが、その上ですごく勇敢にやりきっていただいたので、とてもありがたかったです。ずっと家福と音の話として観ることができるように、その後も存在感を残してくれたと思います。
 
 

■役者の相互作用が起きるような脚本

――――濱口監督が今まで描き続けてきた作品と同様に、本作もコミュニケーションの物語であり、言葉のあるコミュニケーション、言葉に頼らないコミュニケーションの両方を描くという点でも今までの総括以上の飛躍があったかと思います。最後に監督の考えをお聞かせください。
濱口:自分で「コミュニケーションの映画だ」と思って撮っているわけではありませんが、脚本の書き方や演出の仕方によるところが大きいのだと思います。役者であり、キャラクターでもある人物たちが具体的に相互作用しあうことにより、何かが生まれる。それは現実生活の中では頻繁に起きているものですが、それを演技の場で起こしてくれれば、それが観客にも観念的ではなく、もっと直接的に伝わるのではないかと思っています。そういう相互作用が起きるためには、相互作用が起きるような脚本を書かなければいけない。その結果がご覧になっているような映画になる、ということですね。
(江口由美)
 
 

<作品情報>
『ドライブ・マイ・カー』(2021年 日本 179分) 
監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介、大江崇允
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(短編小説集『女のいない男たち』所収/文春文庫刊)
出演:西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生他
8月20日(金)から大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、シネ・リーブル神戸、TOHOシネマズ二条ほか全国ロードショー
公式サイト⇒https://dmc.bitters.co.jp/https://dmc.bitters.co.jp/
(C) 2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
 
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